魔女の宅急便 4キキの恋 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010143

作品紹介・あらすじ

17歳になったキキ。遠くの学校へ通っているとんぼさんが、夏休みに帰ってくると喜んでいたキキのもとに、とんぼさんから「山にこもる」と手紙が届いて……。一歩一歩、大人へと近づいていくキキの物語。

感想・レビュー・書評

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  • いよいよ、後半戦。

    大人になったキキが垣間見えはじめます。
    お母さん急展開で死んでしまうんじゃないかって、ハラハラした(苦笑)
    まだキキ17歳でしょ、と。
    でも、お母さんのくすりぐさが枯れて、キキが畑を広げる構想と一致した時は、なるほどーと思いました。

    少しずつ子どもが大人になっていく。
    あと二巻、どうなるかな。

  • あれ…3巻スルーしてしまっていたみたいです。キキ、17歳になりました。とんぼさんへの恋も自覚して、両想いながらプチ遠距離や魔女であること、宅急便のお仕事に不満を募らせたり…。しっかりしているようでも17歳だもの。ジジは特別な猫だから普通の猫の寿命ではないのかな…5巻も図書館にあれば読んでみよう。

  • 乙女なキキ。
    新しいスリッパの色もとんぼさんに相談したいという乙女っぷり。
    おいおい…とは思うものの、可愛くもありますね。
    ジジの
    「ふー、たいへんだね。だけどさ、ふたりで決めるってことは、とんぼさんと決めたの?」
    というツッコミがナイス。

    素敵な大人の女性にもこんなてんやわんやの乙女時代があったのかなぁ…。
    会えるかどうかで一喜一憂するこの感じは甘くもあり、苦くもあり。
    『魔女の宅急便』てなんていろいろな気持ちが詰まった本なんだろう。
    全てがあるんじゃないか?なんて思ってしまう。
    あと2冊、キキは今度はどんな顔を見せてくれるんだろう。

  • 「17歳になったキキ。遠くの学校へ通っているとんぼさんが、夏休みに帰ってくると喜んでいたキキのもとに、とんぼさんから「山にこもる」と手紙が届いて……。一歩一歩、大人へと近づいていくキキの物語。」

  • 少し大人になったキキととんぼさん。
    優しい風のようなファーストキスにどきどき!!❤︎

    繊細でみずみずしい描写が素敵です。

  • コリコの町で仲よくなったとんぼさんと離れ離れになったキキ。待ちに待った夏休みがやってきたのに、とんぼさんは山ごもりをすると言います。キキはがっかりして、それでも気を取り直して仕事に励みますが、そう簡単に切り替えられるはずもなく…。自分は本当に大切な存在なのか、恋愛中は誰しも気になることでしょう。結局とんぼさんに会いにいきますが、ぎりぎりのところで頑張るキキに、切なさで胸がいっぱいになりました。
    母親のコキリさんが病気で倒れたとき、キキは自分にも「魔女の計算」がはたらいていると知り、魔女として生きていく自信を深めたように思います。魔女の計算とは自然がうまくしてくれるということ。とんぼさんとの関係も、うまくいくに違いありません。

  • とんぼさんへの想い、魔女としての自分などいろいろなことに悩みながら、コリコの街で魔女修行をしているキキ。暗い森の中でわからなくなってしまって自分を見つめなおしたりと、一歩一歩成長していく様子がかわいい。そしてとんぼさんとの距離も、似たもの同志のような二人ですが、だんだん縮まっていき、こちらもなんだかいい感じでした。一番驚いたのはノノちゃんの恋。
    そして、最後、コキリさんのことも出てきて、ちょっとジーンとしてしまいましたが、巻が進むにつれて確実に魔女として成長していっている姿が読者としてうれしかったです。

  • この辺りからは、ハードカバーはうちにないんですよね。
    だから初読み。

    キキはだいぶ大人になりましたね。
    とんぼさんとの恋もちょっと進展。
    次の巻は何歳になっているのかな?

  • 前作でお互いの気持ちを確かめあったキキとトンボ。
    遠くの町の学校に行ってしまったトンボが夏休みに帰ってくるのを待っていたキキでしたが、
    トンボが山にこもってしまい夏休みにはもどれないという手紙をもらって、
    複雑な思いをかかえることになります。


    キキはキキのまま、小さい女の子でいてほしいな、なんて思ってしまうのは私のわがままでしょうか。
    いつまでもジジといっしょに、
    人間のいいところだけみて、
    ときには落ち込んだりするけれど元気に毎日を過ごしていって欲しいのです。

    ま、社会の中でと生きていく以上、それは無理な話ですが。




    今回は、大好きなトンボさんが遠くに行ってしまって、
    また精神的にも一人大人になってしまったようで、
    キキはあせってしまいます。
    あせることなんかないのにね。
    その年で、将来を誓い合う人と出会えるなんて幸せなことなんだよ。


    最後、ちょっとドキドキする出来事がおこります。
    これも、キキに大人の階段を少しかけあがってしまう出来事です。
    ネタバレになるので控えますが、
    まぁ、よかった、とほっとしました。

  • 2013年春から隔月で刊行されることとなった文庫版『魔女の宅急便』の4作目。
    またもや表紙のイラストが秀逸!

    今回は17歳になった魔女キキの一年間で、10編。

    前作で、トンボさんのことを好きと自覚したキキ。
    今回は、とんぼさんとの遠距離恋愛。
    いやぁ・・・ピュアですな。

    2人の噺だけではなくて、謎が謎を呼ぶファンタジックな物語や、心にしんみりとくる物語など、次回作が早くも楽しみ。
    文庫5巻の発刊までに、単行本に手をつけてしまうのを我慢する2ヶ月がまた始まった。

    ※「はじめに」で、1〜3巻のふり返り(あらすじ)が書かれているので、懐かしく読んだ。

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    【内容(amazonより)】
    17歳になったキキ。遠くの学校へ通っているとんぼさんが、夏休みに帰ってくると喜んでいたキキのもとに、とんぼさんから「山にこもる」と手紙が届いて……。一歩一歩、大人へと近づいていくキキの物語。

    【内容(「BOOK」データベースより)】
    宅急便屋さんも順調で、17歳の夏を迎えたキキ。遠くの学校へ行っているとんぼさんに久しぶりに会えると、楽しみにしていた彼女のもとへ、とんぼさんから「山にはいる」と手紙が届く。離ればなれで、とんぼさんとなかなか会えないことに、いつになく落ち着かない気持ちになったキキは、届けものの途中で、暗い森のなかにはいりこんでしまい…。一歩一歩、大人へと近づいていくキキととんぼさん、ふたりの甘ずっぱい恋の物語。
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    【目次】
    はじめに
    1 小さなお客さま
    2 とんぼさんからの手紙
    3 海辺のお祭り
    4 まっくらくらさんぽ
    5 ほうきがない!
    6 キキ、雨傘山へ
    7 夕暮れ路のむこう
    8 しあわせのベール
    9 ノノちゃんのお誕生日
    10 くすぐりぐさの願い
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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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