作品紹介・あらすじ
童貞消防士の安達は、ある日いけすかない同僚の新森が実は駄メンズ好きのゲイだと知ってしまう。弱みを握ったと思ったのも束の間、襲われてしまった安達は慌てて形勢逆転させ、そのまま新森を抱いてしまい…!?
感想・レビュー・書評
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安達にだけは突っかかってくる、冷静沈着な司令官の新森。いつも衝突してばかりの2人なのに、ある出来事が切っ掛けで安達が新森のことを好きになってしまって...。という話。自分の気持ちを自覚してからも、とにかく不器用な安達が楽しい。新森も安達が相手じゃなければ、もっと簡単に解決できたのでは。と思えてしまうほどペースが崩されているのも面白いし。合わなそうでしっくりくる。そんな正反対の2人が一緒にいるのをもっと見ていたくなった。
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消防士・安達×司令官・新森、2人は同期で犬猿の仲。本能のまま突っ走るDT安達と安達に対してだけライバル心剥き出しの新森。久しぶりファンタジーじゃない、成宮さんらしい攻め×攻めを堪能。安達が自分の気持ちを認めてからの猪突猛進する姿が楽しかった。ツンツンな新森もいいけど、もうちょっとデレてあげて~と思うぐらいデレなかったねぇ、その辺で新森の感情が分かりづらいのが残念。でもしっかりとしたお話とお仕事場面もかっこよくて面白かったです。
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【観点別評価】展開☆3、オリジナリティ☆3、作品としての質☆2~3、個人的嗜好☆4
【総合評価】個々の要素は美味しいが、どれも作り込みが足りていない気がする。濡れ場が良かった。☆3
割と純情な強面ヘテロ×ツン過多デレ微量バリタチゲイという、攻×攻なケンカップル。
成宮作品ならではの笑いどころはあるが、消防士ものということで、過去の過ちやら父親の殉職やら連続放火事件やら色々とシリアスな要素が多い。エピソードとしてはどれも良いのだが、全体的に不発の感がある。作り込みが足りていないというか、圧倒的にページ数が足りていない。このジャンルで長く活躍されている作家さんなので、書けないわけではないと思う(信者乙と言われればそれまでだけど)。前作(『死神のキスは癖になる』)でもページ不足は感じたが、あちらでは実力で処理していたように思う。今作はエピソードを盛り込みすぎたのか、おしなべて消化不良で「あともう一歩踏み込んでほしい……!」の連続。墓参りのシーンもベタすぎて外してしまった印象しか残らない。
受の心情がかなり不可解なのも、BLもしくはラノベというジャンルの特性上、なかなか致命傷。テクストの中で何もかも全部わかるように説明してくれないと嫌です!というタイプの読み手には合わないと思う。個人的にはちょっと疑問に思いつつもそこまで引っかかりはしなかった。攻の心情の変化に関しては、DTだからでいいと思います!
特筆すべきは濡れ場。ヘテロ(DT)×バリタチ(処女)で、初戦は下剋上的な流れ。物凄く濃厚だったり特殊だったりするわけではないが、エロい。自分がタチのつもりが可愛く喘がされちゃうドSなツンデレ美形に萌えるというかた、攻視点エロが好きなかたにはオススメ。
それにしてもこんなことをいうのは駄目なんでしょうが……一ファンとして、作者様にはよそのレーベルでもう少し長いものを書いてほしいと思わずにはいられません……。
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消防士どうしの話でした。
新森がやたらツンツンしてるので、どんな風にラブになるかと期待しつつ、読みました。途中で文句を言いながらもやることやっちゃってるし、ツンツンしてるし、、
でも、ラストまで読むと、なールほどという態度であったことがわかりました、新森が可愛くみえました。
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同僚同期の消防士さん
童貞×片想いゲイ
お仕事面もしっかり書かれてます。
訓練のこととか、出動までのこととか。
恋愛面は、成就がなぁなぁな感じで幸福感が伝わってこないので、微妙に萌えなかった。
想いが叶って照れてるとことか、良かったんだけど、もっと盛大にデレてくれても・・・。ツンすぎるのもね~。
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最初はすごくテンポも良くって面白かったです。中盤がちょっとジレジレしすぎというかなかなか落ちない新森にイラっとしてしまいました。 消防士って事でお仕事面面白かったです!演習も面白かったですし、ラストの救出劇も良かった。 物語自体は面白かったのですが、ちょっと新森もツンツン具合がツン!すぎて好きなキャラではなかったです。
成宮ゆりの作品