石燕夜行 骨きりの巻 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010907

作品紹介・あらすじ

江戸・日本橋で夜な夜な町の誰かが骨だけにされて見つかる――。そんな奇怪な噂が立っていたある日、町絵師・鳥山石燕の元に奇妙な老人がやってきた。事件を解決するため彼の力を借りたいというのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の話。京都の町に骨だけになった絵師の死体が次々に見つかる。彼らは、前夜に塗楽(ぬらりひょんだよね?)の訪問を受けていたというのだが、とうとう主人公の絵師・石燕の所にやって来る。ここから石燕と塗楽は、京都や奈良のさまざまな怪異の解決に奔走することになるのだ。ぬらりひょんを始め、一反木綿、唐傘お化け、ぬりかべ、百目などお馴染みの妖怪たちも登場する。妖怪たちが怪異を解決するというのがユニークなのだが、主人公の石燕も死んだ母親に育てられたという過去を持ち、不思議な能力を持っているのだ。悲しみに満ち、そして恨みに満ちた物語は結構シリアスだが、塗楽が妖怪の元締めのくせに、人間臭くへなちょこのところもあって面白い。

  • 町絵師・鳥山石燕が霊筆をあやつり、妖怪の棟梁と手を組み妖怪退治。みたいな…想像したよりは落ち着いた雰囲気でシリーズ化してるようなので、先も読んでみたいと思った。鏡花さん気になる。

  • キャラクターがの性格がたまにブレる気がします(とくに「ぬらりひょん」)
    内容は結構、濃いいのにキャラクターが軽い

  • こんなにぬら様が表舞台で頑張ってる妖怪もの私ほかに知らない。
    主要キャラクターの誰もが個性強いけど、やっぱりぬら様は別格です。
    ぬらりひょんファンは是非。

  • なんて言うか、いまさらぬらりひょんですか。
    今さら感がありありというか。
    ま、ジャンプ読んでる人が読むようなジャンルではないか。
    妖怪時代小説は最近流行りのジャンルですが、粗製濫造の感がありますね。
    主人公に侍じゃない石燕を持ってきたのは、工夫したところだし、オチの付け方もいいんだけれど、やっぱりぬらりひょんで、安っぽくなるんだよなぁ。
    2 冊目までは読んでも良いけれど、この調子なら、続けて読むまでもないって感じ。さて。

  • 彩を見れない石燕の仕事は町絵師。ある日、謎の老人塗楽から奇妙な依頼をうけるが・・・

    若き絵師鳥山石燕が百鬼夜行と共に江戸の怪異を暴く!!

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著者プロフィール

1960年、愛知県生まれ。國學院大學卒業。化学品メーカーに三十五年間勤務。1996年、『裏平安霊異記』でデビュー。2011年、『人魚呪』で遠野物語百周年文学賞、19年、『ノワールをまとう女』で江戸川乱歩賞を受賞。著書に『石燕夜行』(全三巻)、『償いの流儀』がある。



「2022年 『影と踊る日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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