とんずら屋請負帖 仇討 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 107
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011249

作品紹介・あらすじ

船宿「松波屋」に新顔がやってきた。船頭の弥生が女であること、裏稼業が「とんずら屋」であることは、絶対に明かしてはならなかった。いっぽう「長逗留の上客」丈之進は、助太刀せねばならない仇討に頭を悩ませて。

感想・レビュー・書評

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  • 続編です。

    前回より読みやすく感じたのは登場人物と馴染みになれた証拠かしら。

    昔のお家騒動というか、家督とかそういうものは大変ですね…。
    鈴音さんと左門さんは夫婦になっちゃえばいいのにーとか軽く考えていたらお互いバラバラなんですね。
    憎からず思っていたのでは…と思うと物悲しいですが、確かに一緒にいると色々フラッシュバックしちゃうかもね。

    これ、まだまだ色々ありそうですねぇー。お国元の親父様が画策してそうで。

    また続編出るのかなー。楽しみにしてみようかなー。

  • 女であることを隠し、「松波屋」で船頭を務める
    弥生。「とんずら屋」を裏稼業とするこの船宿に、
    お鈴という新顔の女中が。どこか武家の匂いが
    漂うお鈴だったが…。シリーズ第2弾

  • 「誰がどれだけ骨を折ったか、力を出したか、なんてのは大したこっちゃねぇ。やれることをやれる奴が、きっちりこなした。それで万事丸く収まった。だったらいいじゃねぇか」

  • 2018.10.07. 読了

    とんずら屋 第2弾

    澤岡左門に会ってみたいなぁ

  •  とんずら屋、二作目。読ませます。善と悪がはっきりしているので、安心して読めます。

     弥生ちゃんが、抜き差しならぬ状態になってきました。そして若旦那に揺れ続ける。もう、どうなるのかしら?

  • 女であることを隠し、伊勢崎町の『松波屋』で船頭を務める弥生。この船宿には裏稼業があった。何かから逃げだいと望む者を、金子と引き換えに綺麗に逃がす、「とんずら屋」。宿に長逗留する丈之進は、こちらもわけあって呉服問屋の跡継ぎを装っているが、国許からの「仇討の助太刀をせよ」との要請に、頭を悩ませていた。そんな船宿に、お鈴という新顔の女中が。どこか武家の匂いが漂うお鈴、それぞれの事情が交錯して―。

  • 男装の逃がし屋パート2。
    現代版もできないかしら?(夜逃げ屋本舗ってあったけど)

  • とんずら屋シリーズ第二弾。
    女であることを隠して船頭として弥生が働いている松波屋。その裏稼業はとんずら屋だった。
    松波屋に新しく雇われた女中の鈴は、武家の出自のようだった。
    一方、身分を隠して松波屋に長逗留している各務丈之進は、国許からの「仇討の助太刀をせよ」との要請に頭を悩ませていた。

    今回は仇討のお話。
    時代小説では仇討のお話はそう珍しいものではありませんが、ひとたび田牧さんの手にかかれば、様々な者の思惑が絡み合い、幾重にもかくされた真実には読み手はなかなか辿り着くことができません。
    一筋縄ではいかない展開にまどろっこしさを感じますが、その分読み応えがありました。

    前作よりも存在感を増した主人公の弥生には成長が感じられ、親戚のような気持で読みました。
    やっぱり主人公に安定感があると安心して読めますね(前作が結構不安定だったので・・・)。

    お家騒動は終息の方向で進んでいると思ったのですが、今後は弥生が切り札となって一波乱ありそうな展開になってきたので続刊が待ち遠しいです。

  • 主要キャラに加え、なかなか良い味のキャラが登場。
    鈴音さんは「嫌な女だな~」と思って読みはじめたけれど、そういうカラクリがあったのね、ということで納得。
    啓次郎さんの出番が少なめ・・・。

  • とんずら屋第二弾長編。訳ありそうな女中に訳ありそうな侍。仇討ちに巻き込まれていく。弥吉・弥生の行動が中途半端だよなあと思うことしばしば。人たらしの魅力もいまいち伝わらない…。今回は若旦那と、佐門がとてもよかったのでもう出番なしと思うと残念…。あと解説で作者が女性と知り驚き。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十) 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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