恋する「小倉百人一首」 (角川文庫)

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著者 : 阿刀田高
  • KADOKAWA/角川書店 (2013年12月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011379

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恋する「小倉百人一首」 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 2011年に出版された、阿刀田高さんの本です。
    阿刀田さん、1935年生まれですから、出版当時76歳。
    軽く淡々と、でも面白く、小倉百人一首の解説、紹介、というエッセイ本です。

    他の、「古典解説エッセイシリーズ」(と言って良いのか判りませんが)もそうなんですが。
    肩の力の抜け具合が素晴らしいですね。

    「学術的な野心や興味で読んでもらう本ではありません。
    フツーに暮らしている人が、興味、知的好奇心で読む本です。
    それから、もともと詳しい人が読む本でもありません。
    良く知らないんだよなあ、という人が読んで、読み易い本です。
    卑下する訳でもないけれど、それ以上でもそれ以下でもないですよ。
    ただ、お子様が読む本でもないですよ。いい歳をした大人が読む本です。
    そのつもりで、大人が楽しめるように書いてますからね」

    という確信があるんですよね。
    だから、とにかく、これを読んで、「良く判らなかった」ということは、ありえない!…というくらい判りやすく書いてらっしゃいます。
    でも、子供向けじゃありません。
    大人向けの雑学とか、どうでもいいような脱線話を、落語で言えば、まくらのように振りながら、一首一首、解説してのおしゃべりです。

    愉しく軽く、読めました。
    電子書籍で読んだんですが、表紙が可愛くて素敵ですね。
    (電子書籍だと、何かのときに、スマホで簡単に部分読み返しが出来る、というのも、この手の本の場合はちょっと良い感じがします)

    #######

    備忘録、というのも空しいような本なんです。つまりは100の短歌の説明してる本ですから。

    なんですけど、軽く書いておきますと。

    ●「古今和歌集」みたいな、「天皇家、朝廷が、その時々で選んだ、その時代のベスト和歌集」というのが、10個くらいあります。
    その10個の中から、「ベスト・オブ・ベスト」みたいな感じで、藤原定家さんが、鎌倉時代に入ったくらいの頃に選んだのが、百人一首。

    ●だから、百人一首は万葉集からのものもあれば、鎌倉に入ってからの時代のモノもある。
    作者や和歌の内容、そこから推定される物事を味わっていくと、天智天武の頃から、奈良時代平安時代から源平時代まで俯瞰出来て面白い。

    ●阿刀田さんが、正岡子規などの和歌論なども引きながら、「これはつまらない和歌だよね」などと、結構手厳しい(笑)。
    無論、「これは良い歌だよねー」というのもあって、そのあたり、教科書的ではなくて面白い。

    ●大人向け、なので。政治闘争が匂う歌、恋の歌なども多数ありますが、若干下ネタになるところも含めて、
    キレイゴトではない解釈や味わいもあるよね、という視点。なんだけど、阿刀田さんなので、ほんとにお下劣にはならないところが、好ましかった。
    恋の歌に関していうと、平安時代などの貴族の恋愛風俗みたいなものは、ちょうど、マンガ「あさきゆめみし」も含めて、源氏物語を愉しんだところだったので、
    なんとなく推察がついて読み易く楽しかった。

    ●阿刀田さんが数度言及しているのは。
     下手をすると1400年くらいまえに作られた文学が、モノによっては、今すっと読んでも愉しめる。
     こういう言語って、世界史的に物凄く稀だ、ということ。
     それは確かに、考えようによっては、日本語っていうのが長年の経年の熟成を経た、興味深いコトバだよねえ、
     それは素晴らしいのじゃなかろうか、という視点。

    ●それは確かに、日本語で暮らす僕たちが、「歴史の連続性」みたいなことを意識しやすいことにはなりますね。
     それは、素敵なことだと思います。今後の指針は必ず過去に転がっていますからね。

  • 【「教職員から本学学生に推薦する図書」による紹介】
    貞許礼子 先生の推薦図書です。

    <推薦理由>
    それぞれの和歌を現代的な感想を交えてユーモアたっぷりに紹介しています。
    専門外の読者にわかりやすく解説する阿刀田氏の著作では、他に「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」「コーランを知っていますか」「シェイクスピアを楽しむために」もお薦めです(「シェイクスピア~」は本学図書館にもあります)。

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00357906

  • 阿刀田高氏が「小倉百人一首」を解説した一冊。
    下ネタもあったものの、結構楽しく読めました。
    解釈が楽しく、肩肘張らずに入れたのでコレクションに
    したいですね。

  • 百人一首の本というと、秋の田の〜ももしきやの順に並べたものがほとんどですが、この本は恋や旅、季節などのテーマ別に分けてあります。
    最初から順番に読んでいってもいいですが、興味をひいたテーマから読んでいってもいいと思います。

  • ごくごく普通の内容
    軽く訳とか背景とか小話を紹介するだけ。

  •  阿刀田さんの古典解説シリーズは大昔から愛読してきた。最初はギリシャ神話だったっけ? そして百人一首の解説本も、いろんな人のを読んだ。いわば、私の好きなジャンルの二乗ともいうべき一冊だが、内容的には可もなく不可もない印象。手法が酷似している田辺聖子女史のバージョンのほうがずっと楽しかった。
     阿刀田さん、言い回しがくどくなったと思う。お年を召されたせいだろうか。

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恋する「小倉百人一首」 (角川文庫)の作品紹介

百人一首には、恋の歌と秋の歌が多い。平安時代の歌風を現代に伝え、切々と身に迫る。ただのかるたと思うなかれ。人間関係、花鳥風月、世の不条理と、歌は深い世界を内蔵している。ゆかいに学ぶ、百人一首の極意。

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