- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041011386
感想・レビュー・書評
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2011年6月30日、ひとつの奇跡が起きる。ただひとつの共通点がもたらした夢のような出来事。大人のファンタジー小説。
伝説のギタリスト杉田辰吾の存在感が圧倒的。彼を主人公にして、新しい作品が作れそう。同時に何故世捨て人になったのか、これから何処に向かおうとしているのかを知りたいし描いてほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな人が実はどこかで繋がっている
こういう話はすごく好き。ショウジさんらしい作品 -
人生で何らかの困難にぶち当たっている人たちが、音楽という共通点で出会います。それぞれの悩みがありながらも、諦めかけていたバンドでの活動をする姿がとても印象的でした。一日限りのバンド、とてもよかったです。
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東京バンドワゴン別伝という感じ。
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2014 2/20
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ちょっとバンドワゴンのxxを思わせる、今はホームレスの老ロックギタリスト・辰吾を中心に話が進みます。あまりに都合が良かったり、ストーリーに破綻があったり、強制付会的な欠点を挙げれば沢山有ります。
ただ、ストーリーは小路さんらしく暖かく、優しく。偶然集まった年齢もバラバラなミュージシャンたちの一夜限りのセッションを聞いてみたくもなります。
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東京バンドワゴンが刊行されたときからずっとファンである小路幸也の作品なので読んでみた。
東京バンドワゴンよりも読みやすいように感じたので、まだそちらを読んでいなくて、小路幸也の作品ってどういう感じ?ということが気になる人は読んでみてはいかがか。
あと音楽の演奏が好きで、でも今はあんまりそういうことができていない、という方は特に共感できて良いかもしれない。
かつて(もしくは今)同じ夢を持っていたのに、そういうことは恥ずかしいと思ってしまい、会話に出さない人が多いかもしれない、と読んでいて感じた。
もしかしたら電車で隣に座っている人も好きな映画が同じかもしれないし、今日行こうと思っていたレストランに昨日行っていたかもしれない。
・・・だからと言って、無闇の周りの人に喋りかけよう、ということではない。
それにしても、見た目のみならず普段接している他人のイメージというのは、ほんの一部の面に過ぎないのに、幾つかの面だけを見て、あの人はこういう人だ、と決め付ける人が多いと感じる。
そういえば作品の中でも少し変わった引きこもりの少年が出てくるけど、この少年も見事に姉に誤解されている。
あと、ものごとは複合的に絡み合っているわけで、ひきこもりの原因はいじめである、みたいに物事の因果関係が単射のような構造であることはほとんどないと思う。
でも多くの人はそう思っていないみたいだ。
たぶん、単射的な構造はわかりやすいから安心したいのだと思う。
たとえ、それが真実でなくても。 -
東京で夢を見たり諦めたりして生きている人たちの話。
立場も悩みもいろいろあれど
音楽で変わっていける。
それもひとりじゃないからだろうな。
やっぱりバンドはいいですね。