魔女の宅急便 6それぞれの旅立ち (角川文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2013年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041011423
作品紹介・あらすじ
キキととんぼさんが結婚して15年。13歳になって旅立ちのときをむかえる双子の姉弟と、キキをはじめおなじみのコリコの町の人たちの新たな旅立ちが、さわやかに描かれる。大人気シリーズついに完結!
感想・レビュー・書評
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いよいよ、最終巻。
一気に時間が経過して……キキととんぼさんに双子の子ども、ニニとトトに視点が移り変わります。
私としては、魔女に憧れを抱いていても、男の子だからと言われてしまうトトが、切なかったな。
反面、ニニは覚悟さえあれば、魔女になれる。
そして、キキはニニが魔女になってくれることを密かに望んでいる。
そんなシーンを目の当たりにしながら、トトが自分の生き方を見つけ出していこうとするのが、格好いい。
同じく、道筋通りに行かなかったケケが久々に登場して、手紙でトトに寄り添う構図も良かったなぁ。
親の跡を継いでいく生き方と、自分で新たなことを開拓していく生き方。
今では、それぞれに魅力を感じる。 -
「キキととんぼさんが結婚して15年。13歳になって旅立ちのときをむかえる双子の姉弟と、キキをはじめおなじみのコリコの町の人たちの新たな旅立ちが、さわやかに描かれる。大人気シリーズついに完結!」
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キキはとんぼさんと結婚し、二人の子供に恵まれます。男の子と女の子です。娘が魔女になるかどうか、気を揉みつづけるキキですが、息子のことも気がかりです。魔法に興味をもち、薬をつくる手伝いも積極的にしていますが、魔女にはなれないのです…。女の子が世の中でどう生きていくか、それに焦点をあてた小説はたくさんあり、『魔女の宅急便』シリーズもそうですが、この巻にかぎっては違います。魔女の血をひいてしまった男の子は、今の世の中になんとなく違和感をおぼえている人たち(男女問わず)の象徴だと思います。彼がどう生きていこうとしているのか、親は何ができるのか、そこに焦点を当てているのが新しく、現代に即していると思いました。
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2014/04/03
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魔女の宅急便最終巻読み終わりました!
今までの話がまとまった巻のようにわたしは感じました!
冒険を始めるドキドキは一巻の頃に感じたものに近く、お話が進むにあたっての不安やうまくいかない歯がゆさなどは、お話がすすむにつれキキが感じていたもやもやに似た感じがしました。
ネタバレになってしまいますが、
個人的にはトトが魔女になれない。ニニが魔女になるというのは、あまり好きな展開ではなかったです。なりたくてもなれないっていうのを実感してしまったみたいで。
けれど、最終トトにもしたい事を見つけ始めてるのでよかったです! -
シリーズ最終巻。おなじみのキキやとんぼさん、オソノさんは勿論出てきますが、この巻の主役はキキの子のニニとトト。ここで最終回なんてさみしすぎる!ニニとトトの一年後のお話が見たい!
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ついに最終巻。もう続きを読めないと思うと切ない。もっともっと読みたい。読みたかった。。
キキとトンボさんの子供たち(双子)メインのお話。それぞれの悩む姿・乗り越えていく様子がたった一冊の中に凝縮されていて、濃ゆい一冊でした。
相変わらずマイペースなトンボさんには和む(笑)そして、ケケの存在感の強さがハンパない。さすがです。 -
双子が決めた行き先。
古くから変わらない決まりごとは、意味があるからこそ受け継がれているのだろうな。
自分も通ってきた道だったとしても、親になってみれば当時とは違う目線で見てしまうのも仕方ないだろう。