冬ごもり 時代小説アンソロジー (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011447

作品紹介・あらすじ

本所の蕎麦屋に、正月四日、毎年のように来る客。彼の腕にはある彫りものが……/「正月四日の客」池波正太郎ほか、宮部みゆき、松本清張など人気作家がそろい踏み!冬がテーマの時代小説アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 6人の作家が、掲載されている。
    皆好きな作家ばかり。
    亡くなられた方もいらっしゃるのだが、未だに、読み継がれて行っている。

    冬を舞台に、描かれている時代小説。
    松本清張氏の「甲府在番」は、以前に読んだ事があるのだが、、、、今回シリアから解放された安田純平氏のことた、頭に浮かんでしまった。

    まったりと、読もうと思っていたのだが、ついついのめり込んで一気に読んでしまった1冊である。

  • 毎年決まって正月四日、本所の蕎麦屋に来るお客の腕にはある彫ものがあって…。(池波正太郎「正月四日の客」) 新川の酒問屋で神棚から出火。火元の注連縄には、なぜかこよりに包んだ髪が隠されていた。そこに秘められた母子の悲しい思い出とは?(宮部みゆき「鬼子母火」) など、人気作家6名による「冬」を舞台にした時代小説アンソロジーです。

  • 本所の蕎麦屋に正月四日、毎年のように来る客。彼の腕にはある彫ものがーー。(池波正太郎「正月四日の客」)新川の酒問屋で神棚から出火。火元の注連縄にはこよりに包んだ髪が隠されていた。そこに秘められた母子の悲しい思い出とはーー。(宮部みゆき「鬼子母火」)他、松本清張「甲府在番」、南原幹雄「留場の五郎次」、宇江佐真理「出奔」、山本一力「永代橋帰帆」と人気作家がそろい踏み! 冬を舞台にした、時代小説アンソロジー。
    (2013年)
    — 目次 —
    池波正太郎『正月四日の客』
    宮部みゆき『鬼子母火』
    松本清張『甲府在番』
    南原幹雄『留場の五郎次』
    宇江佐真理『出奔』
    山本一力『永代橋帰帆』

  • 屋久島の旅の帰りに鹿児島空港で購入した一冊。
    時代小説アンソロジー、そして冬。池波さんの「正月四日の客」は何度か読んでいるので、でもイイんだな。
    宮部みゆき氏の「鬼子母火」は鳥肌です。
    6編どれもイイ、震える短編です。電車の移動時間でも、家のソファに寝転んでも楽しめますよ。

  • 冬をテーマにした時代小説のアンソロジーだ。
    すでに鬼籍に入っている作家もいて、新作書き下ろしというわけではなく今まで発表された作品の「いいとこどり」となっている。
    時代小説というと偏った作者のものしか読んだことがなかったので幅が広がるかなと思って手に取ったが、好きな作家のものは既読であっても面白く、なじみがない作家のものはそれなりに、という印象になってしまった。
    よく読む作家ではあまりない手法だったから驚いたのが、歴史的に残ってる文書から空想を膨らませて書いた短編が複数あったこと。定番なんだろうか。

  • アンソロジーなので、なんとなくサクッと読めそうな気がしていたのですが、なかなか重厚な感じでした~。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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