本日は大安なり (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.94
  • (476)
  • (880)
  • (464)
  • (58)
  • (6)
本棚登録 : 7415
感想 : 616
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011829

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 気の塞がるニュースばかりなので、少し明るい本をと「パニック・エンターテインメント長編の大傑作」と紹介されるこの本を読むことにしました。大安吉日の11月22日、良い夫婦の日に老舗ホテルで挙式する4組のカップルとウェディングプランナーの話です。
    4組の結婚式ですから登場人物も多いのですが、それよりも姓だけで呼ぶ場面と、名だけで呼ぶ場面が併存するために結構混乱。珍しく登場人物リストをメモしながら読み進めます。
    恩田さんの『ドミノ』の様なあっけらかんとしたスラップスティックをイメージしていたので、読み始めてすぐ「失敗だったか・・・」。なんだかね、登場人物のキャラが悪すぎるのです。内容や相手は違えどどこかみんなクレーマー。読み進めるほどに気が滅入ってきます。
    残り1/3位からでしょうか、オセロの黒の札が白の札にバラバラと裏返る様に一気に物語の回収にかかります。ここからは一気読み。流石に面白い。
    最終組のどうしようもないダメ男まで回収するのはやり過ぎじゃないかと思いますが、最後にはホッと笑える暖かな話でした。

  • 途中からエンジンかかった。
    それぞれの話が、実はこういうことだったのか!と自分の中でなる瞬間が凄かった。
    終盤、ちょっぴりホロリときたり。
    また読み直したいと思う。

  • ひとつの式場を舞台に、4組の結婚にまつわるストーリーが交錯する小説。
    同じ登場人物が、他の人物の視点からの背景に登場したりするが、ストーリー自体は大きく絡まず、4つが独立して進められていく。双子姉妹と鈴木陸雄のパートには、最初の方に叙述トリックというか、読者をミスリードする仕掛けもある。かなり注意深く読まないと頭がごちゃごちゃになりそうだ。
    どのストーリーもハッピーエンドで終わるので、読後感は良い。

  • 4組の結婚式の話。5人の登場人物それぞれの目線で描かれるストーリーは、どれも続きが気になってしまう(^^;
    個人的には山井さんの話が好きです。過去作品の狐塚と恭司が出てくるので、辻村深月好きには嬉しいサプライズかな(*´∀`)♪

  • 読み始めはそれぞれの立ち位置が解りづらくて、入り込めなかったんだけど、
    からくりが解ってからは、展開が気になって、あっという間に読み終えた。
    そして再読。2回目の方が、最初から解って読む方が断然面白い!


    久々の本屋で立ち読み→購入。
    普段は図書館→気に入れば購入。

  • タイトルから想像していた内容とはだいぶ違いましたが続きが気になってどんどん読めました。最後のオチも良かったです。ドラマ化したら面白いと思ったらドラマ化してました。

  • ある大安の日に結婚式を執り行うことになった計4組のカップルと関係者に纏わるお話。
    まず鈴木陸雄はカス男過ぎる。。
    双子の姉:鞠香の思惑怖い…!
    玲奈とプランナーとの過去エピソードには、!?!?となったし、東さんの素性も気になる。。
    そんな感じで続きが気になって怒涛のように読み進めてしまった。
    最後は心が温かくなったなぁ
    ただ、鈴木陸雄の奥さんの心が広すぎて脱帽した

  • 映一がどれだけややこしい人なのか気になる!!

  • 終始、ワクワク&ドキドキしながら読みました。4組のカップルのお話ですが、それぞれ秘密が…
    読了感も良く、満足です。

  • 一気読み!面白かったー!双子の話が1番印象的。映一さすが!!両親もわからないのにわかるって結構すごいし、その人が夫でほんとよかった。

全616件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻村深月の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×