本日は大安なり (角川文庫)

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著者 : 辻村深月
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041011829

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本日は大安なり (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 高級結婚式場アールマティ。ある大安のめでたいよき日に行われる4組の結婚式。だけど一見幸せに満ちているはずの晴れの舞台に、様々な企みが見え隠れする。双子姉妹の複雑な愛憎、若い叔母の新郎に疑惑の目を向ける小学生、クレーマー新婦に翻弄されるプランナー、ある秘密を言えずに当日を迎えることとなった新郎。4組のウエディングの現在進行形の出来事に過去のエピソードもうまく絡められ、度肝抜かれる地雷のような仕掛けもあちこちに施されていて、「!?」の連続である。
    いくつもの種明かしには結構ドキドキさせられたが、それでも華やかな舞台の描写は、やはり読んでいてワクワクする。独特の高揚感が花嫁を美しく感じさせる。トラブルはつきものだけど、読む側も非日常な空間に連れていかれるからか、ある程度のトラブルではビビらなくなっている。とはいっても!その予想を裏切るかのような展開は、驚きだけじゃなく、泣きのサプライズもあり。プランナーの多香子の、仕事に懸ける情熱が素敵だ。携わっている仕事は自分とは違うといえど、対お客様という点で共通する部分はある。
    「すっごく気に食わない相手が来たらどうするの?この人の幸せなんて死んでも祈りたくないって相手。それでもやっぱり魔法かけてきれいにつつがなく仕上げてあげるの?」
    美容室オーナーと多香子との会話。自分の度量を試されるような質問だと思う。この言葉が後半で実感を伴って再び思い出される。自分ならどうだろう?と思う。何にせよ、クライマックスでの多香子の振る舞いには胸を打たれた。自分もそうありたいと思った。
    スリリングな一日にはハラハラされまくり、どのウエディングも印象的ではあったが、個人的に好きなのは双子姉妹。辻村さん、女のドロドロした心理を描くのが本当にうまい。新郎の映一には、痺れます!ひとつひとつのセリフがかっこよすぎる。
    果たして収拾は付くのか最後まで気が気じゃなかったけど、後日談的な「大安の後日」を読んで心が温まりました。他力本願的なクズ男には心底辟易したけど、誰に感情移入するかで見る目は変わるのかな~。私としてはまあ、この展開に納得です。
    既婚の方は間違いなく、自分の経験と重ねて読んでしまうのでは。登場人物ほどではなくても、自分もそれなりにマリッジブルーは経験したし、式当日もバタバタしたし、その後も勿論波乱万丈ではあるけれど(^_^;)…あの日を懐かしく思い出せました。
    彼らの未来に幸あらんことを!と祈りたくなる、ハッピーに満ちた一冊。

  • 結婚って素敵だな、と。結婚した彼女らが幸せになって欲しいな、と。そう思い優しい読後感だった。
    私は挙式に憧れがあったのにその負担と見比べて入籍のみにした。結婚して幸せだと思ってはいるけどしてたら…を考えてしまう日もある。結婚式は沢山の手間と時間とお金がかかるけど、それがもたらすエネルギーってすごい。そしてそれを一緒につくるプランナーも。
    時間を追い主人公が変わる形式は上手い人がやらない限りめんどくさく、私としては辟易もしたのだけれど、それでもあたたかい気持ちになれよかったなと思える一冊だった。

  • 11月22日、大安の日曜日。とある結婚式場の1日、様々なカップルと出席者たちを時系列で追う。
    主人公のウェディングプランナーを軸とした「お仕事小説」かと思いつつ読んでいたら、途中から徐々に不穏な空気が……。
    それぞれの新郎新婦と周囲の人のストーリーが、「そう来るか!」という意外性できちんと描かれていた。すべてに納得して祝福できる結末まで、短時間で一気に読んでしまった。文句なしに面白い!

  • 単純思考なわたしはこの1冊の中で何回だまされたことか。

    そのだまされた感が絶妙にすてき。
    でもちょっとくやしい。

    「勘弁してよ」

  • 4つの結婚式がそれぞれ話のテイストが違ってて面白かった!それぞれ全部の結末が気になりすぎて、一日で読んでしまった✩
    双子の姉妹の話が、少し狂気じみてていい意味で恐くて良かったなぁ。

    1年前の自分の結婚式を思い出しました(ノ´∀`*)

  • 何やら企んでいる双子姉妹。
    叔母の結婚に複雑な思いを抱える小学生男子。
    クレーマー新婦に振り回されるプランナー。
    何やら秘密を抱えたまま結婚式当日を迎えた新郎。

    と4組のカップルのお話が時系列に沿って、順に語られます。私はやっぱり屈折した双子と、その新郎映一さんが好きですね~。

    大好きな叔母の結婚に心を痛める真空君も可愛いし、
    クレーマー新婦も鬱陶しいんだけど、最後まで読むとまた違った感情を得られるんです。

    なにせ「大安」ですし、この物語はハッピーエンドです。でも、でも、陸雄だけはハッピーエンドになるのが許せない!!辻村さん優しすぎる~。
    読んでてこいつにだけはムカムカしっぱなしでした。

  • 読後すっきり!いや、もやもやさせる人物もいるんだけど笑

    ふんふん、と読んでいて、双子のところでちょっと、ん?・・・はっ!そうだった!これは辻村作品だった!と気付き、

    楽しくなって読んでたら出てきたのが

    「孤塚」

    ・・・!!!孤塚!!!!!
    全然知らなかったからすごく嬉しくて、なんか心の中で
    やだ〜!久しぶり〜!元気にしてた?今何してんの?!みたいな気持ちに・・・

    と思ったら実は恭二まで出てきてて!
    「いろいろあって子ども好きになったよ」っていうのも、ぼくのメジャースプーンの話ですよね!って、すごく嬉しくなって
    そこからただひたすらワクワクするのみ、だった。
    月子とも仲良いようでよかった。

    で、肝心の作品は、なんだかんだで玲奈のサプライズのところで不覚にも(不覚にも、と言いたくなる)泣いた・・・

    陸雄は正直ハァ?だけど・・・あすか生きてるかな・・・
    全部、他の小説でまた出てきてほしいなっていう登場人物でした。
    真空くんは絶対出てくると信じてる。

  • 結婚式のドタバタアクシデントものかと思って読んでみたら、さすがは辻村深月。えっ、どういうこと!?となる展開が満載で、一気に読んでしまった。
    大安の日に同じホテルで結婚式をあげる4組のカップル。それぞれが幸せな結婚をするように見えるが、実は問題を抱えている。
    新郎がきちんと双子の姉と区別して自分のことが好きなのか試そうとする新婦。周囲に結婚を反対されていた伯母の結婚を阻止するためがんばる甥っ子。わがままな新婦に翻弄されるウェデイングプランナー。浮気のつもりがいつのまにか結婚式をあげるところまできてしまったダメ男。それぞれの人間模様が結婚式を通じて描かれる。
    どうなるかわからない展開にハラハラするが、読み終わると心が満たされる一冊だ。

  • ある高級結婚式場で同じ日に式を挙げる4組のカップルのパニックストーリー。

    わがままでクレーマー体質の女の結婚式は、それを担当するウェディングプランナーが語り手となる。どうしても好きになれない客の晴れの日を祝うプロ意識と、その客との触れ合いによる心境の変化、成長が印象的。

    一卵性双生児の美人姉妹の結婚式には、ある企みが。同じ顔の別人がいるからこそ感じる嫉妬や自己肯定を求める想いが表現されている。ヒト、とりわけ女性の少し醜い部分が見えて、素直な気持ちにさせられる。

    大好きな叔母の結婚式を語るのは、小学生の男の子。結婚式前に新郎が別の女性としていた内緒話を聞いてしまい、叔母を守るために結婚式の中止を企てる。この話に出てくる参列客の男性とその友人が非常に格好いい。やけにキャラ立ちしているなと調べてみたら、辻村さんの別の作品にも出ている登場人物だとのこと。

    イブニングウェディングの前になぜか朝から会場入りする怪しい新郎も。実は彼、既婚者。自分が結婚していることを言い出せずに、不倫相手との結婚が決まり、式当日を迎えてしまう。なんでこうなってしまったんだ、なんで誰も止めてくれないんだと、彼はとにかく他力本願。この話だけは、新郎が情けなすぎて失笑。

    一篇一篇切り離された短編集というあつらえではなく、総勢5人の語り手が入れ代わり立ち代わりストーリーを紡いでいくのが、小気味よいテンポを生み出している。それぞれが思惑を抱え、事件が起き、ハラハラする展開ながらも、最後にはタイトルの印象そのままにほっこり幸せになれる作品。

  • この作家の中では一番好きな作品。

    辻村さんは、【人の死なないちょっとミステリー】を描くのが上手い。
    老若男女問わず楽しめるのでは、と思います。

    どんでん返しあり、感動あり。
    安心してオススメ出来ます。

  • みんな極度のマリッジブルーか(^0^)
    不安な思いからうまく切り抜けるサクサク物語。
    なんか少し斬新な感じで読みやすかったです。

  • 山井さんの話、どんだけ泣く…ってくらい泣きました。毎月1回結婚式があるくらいの結婚ラッシュなのでなんとなくタイムリーな本です。
    年末に式を挙げる友達に今こんな本読んでるって話をしたら普段本を読まない子なのに「貸して!」って言われました。幸せな気持ちになってほしい。少しでもいいから、気持ちの面とかで彼女にとって充実した良い結婚式を作る手伝いになれたらいいな〜!

  • 11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4組の結婚式が行われることになっていた。
    それぞれが特別な想いを乗せた、結婚式の当日。様々なハプニングが起きる!

    結婚っていいなと思えるような、あたたかいお話でした。
    辻村深月さんらしい愛のあるどんでん返し。先が読めていても、やっぱりほっとする。伏線の張り方は流石で、そこが伏線だったか、やられた、と思わされます。
    双子ちゃんのお話が一番好き。可愛いし、かっこいい。きゅんきゅん。

    辻村さん自身が結婚して、子供も産まれて、作品の視野が広がったように感じます。その中でも、女性同士の感情をうまく描いていて、私は辻村さんはいい成長をしているなと感じます。とんがりがなくなって、つまらなくなったと言う人もいるけれど、私は前よりもすっきりとした作品を書かれていて、作品自体が無駄に長くなくなったのはいいと思います。
    今後は、以前のようなとんがりもありつつ、それでいてまとまった作品を期待したいです。

  • 辻村作品は『スロウハイツ』に続き2作目。
    ウェディング@プランナーを目指す甥っ子にプレゼントで購入。渡すまでの間に拝読。

    最初のページに式場の見取り図があって『登場人物も多そうだし、4つの式場で話が飛ぶんだろうな』と構えていたけれど、先が気になって気になって一気に読めてしまった。

    双子の愛憎劇(?)では、女ならではの黒い部分が見事に描かれていて、桐野作品の『グロテスク』を思い出した。双子でなくても女ならばどこかにあるだろう女独特の黒い部分。これを書けるのは女性作家ならでは。素晴らしい。

    ウェディングプランナー山井の件では、モンスター花嫁のサプライズに、山井より先に泣いた(笑)この花嫁は侮れない。山井の元カレを捨て、年の離れた花婿を選んだのも、人を見る目があるからじゃないかな。マリアヴェールも百合も、そうゆうことを頭の片隅に置いておける人は、どんなに我儘でも人に好かれる。

    真空くんの件では、甥っ子にプレゼントで買っただけあって小さい頃の甥っ子を思い出しながら読んだ。
    この件だけ読んでいると伊坂作品じゃないかと錯覚するくらい子どもらしい描写とサスペンスの香りが似ていた。
    でも最後はちゃんと辻村作品っぽく終わってくれた。
    できれば東くんが、理恵ちゃんの母&姉と和解なりその兆候があってほしかった。二人が幸せならそれでいい。って終わっているんだけどね。やっぱり読者としては見たい。

    そして最悪の花婿、鈴木。人のせいにばかりしていたクズ。『コイツだけは不幸に終われ』と思ったが、そこは辻村作品。キレイにまとめてくれました。キレイ過ぎるかな。

    本当に楽しく読めた!辻村作品にさらにハマりそうです!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ぐっちゃぐちゃで、ドロドロで、あったかくて、ほっこりして、最後はにっこり笑顔になれる。

    そんな作品だったと思います♡

    ウェディングプランナー、実は私も憧れたことあったな...
    幸せのお手伝いが出来るって素敵じゃない?
    うふふふふ、って現実はそんな甘くない!

    なんだかんだゆったって、ちゃんといろいろ回収しなきゃいけないし。
    自分がうふふふな気分じゃないときだって絶対あるし。

    結婚式場って、確かに一日に何組も式をしますよね。
    こう言うドラマてんこ盛りの日って...
    ないとは思うけどスタッフとしては避けたいだろうなぁ。

    でもやっぱり、ある程度のエピソードの詰まった日って言うのはある気がします。
    結婚式場版24的な(笑

    作者が会場全体のタイムスケジュール表をエクセルで作り、
    加筆修正したと言うだけあって、
    一見繋がりのないように見えた各エピソードが、
    最後に向かってぎゅーっとまとまっていく様は
    良質なエンターテインメントを感じさせてくれました。

    双子のエピソードはネタもオチもバレバレだったけど、
    新郎がかっこいい男でよかったな。
    (って言うかこんな奥さん&小姑でいいの?)

    あと過去に主人公の男を奪ったクレーマー新婦。
    この人がねぇ、すごくいい。
    最初は嫌だけど...
    最後に泣かされました(ღ✪v✪)

    あと怖い人もいたね。
    既婚者なのを言い出せず、式当日になっちゃった男。
    この作品は例の式場放火事件がモチーフなのかな、やっぱり。

    刊行は2011年で、事件は2008年だもんね。
    しかしこのエピソード入れるのはちょっと安易な気がするけど(´・ω・`)

    男が比較的滑稽に放火しようとする姿は
    面白いながらもちょっとサスペンスです。

    もちろんそんなおおごとにはなりませんし
    結局のところこのおかげで主人公も幸せを...むぐぐぐ
    >ネタばれすぎるので強制終了

    幸せな作品は好きです。
    ほっこりしたくなったらぜひ!

    ...欲を言えば、今までの登場人物も式を挙げてほしかったな~。
    景子と諏訪とか。
    環とコーキとか!?(結婚するのか?)

    せっかくこんなに登場人物がリンクする作家さんなのにぃ~、と
    そこだけちょっともったいなかったです(苦笑

  • 人はだれでも、ほかの誰でもない特別なだれかになりたい。
    誰かと比べられることが好きな人はそうそういないだろう。
    そんな誰もが主役になれる日、それが結婚式。

    そんな結婚式の日の、四組のカップルの顛末を追うのがこの物語。
    途中で辻村深月の作品だということを忘れて読んだ。
    すこし・ふしぎ という色がなく、むしろ、伊坂幸太郎のような軽妙さがある。
    けれど伊坂幸太郎にはこの、「妃美佳と鞠香」の姉妹は絶対に描けない。というか、女性にしか描けない。
    そしてこの双子の姉妹の描写が卓越している。

    登場人物はみな、一種の試練とでもいうべきものと戦っている。
    ウェディングプランナーの山井が担当する大崎玲奈は、かつて自分の婚約者を奪った女。
    妃美佳は双子の姉の鞠香に強いコンプレックスを持っている。
    薬剤師のりえちゃんの結婚相手は、家族から眉を顰められるような六つ年下の東さん。
    既婚者なのに浮気して、浮気相手と結婚式を挙げる当日を迎えた陸雄さん。
    それぞれが、ホテル・アールマティでこの善き日を迎えている。
    それぞれの思いを抱えながら。

    ぐっとくるのはやっぱりプランナー山井さんと大崎玲奈のエピソード。
    自分が嫌いな相手のために、最高の仕事ができるか?
    というのが物語の主軸で、この大崎玲奈がまた、いい仕事をしている。
    最後はひょうひょうといいところをかっさらっていくような形になる。

    興味深いのは双子姉妹のエピソード。
    姉は妹を、「守らなくてはならない最も大切な存在」と認識すると同時に、自分よりも劣った妹を見て優越感を感じている。妹は姉の華やかさや社交性に憧れながら、自分という個性を姉に奪われたのだと感じている。
    互いに互いをうらやみ、しかし相手からの確かな愛情を感じている、この複雑さ。

    私事ではあるけれど、私の兄も双子で、彼らを見ていると、傷つけあうばかりで側にいなければいいのに、と思うのに、きっと確かに救いあっているような、傍から見ていたら理解できない二人の世界が存在しているのだと思うことがしばしばある。
    そんな「二人の世界」を辻村さんは見事に描ききっている。
    この物語の場合は、その一枚上手をいく新郎さんの「えーいち」さんがその二人の世界を分断するものとして現れる。
    姉妹が彼をためし、彼があっさりとそれを乗り越えて、姉妹があたふたするさまはもはや微笑ましい。

    全体的に書き方に趣向がこらしてあって、書き方によっては陳腐になりかねないドラマを、多くの登場人物を語り手におくことによって群像劇とし、先を読み進めさせる構成になっている。

    よく晴れた空に真っ白なウエディングドレスと、人々の笑顔が見えるような、気持ちのよい本。

  • おもしろかった!ある11月の大安吉日、結婚式を挙げる4組のストーリーが絡み合います。
    双子の美人姉妹のやらかした作戦は、ハラハラしたけれど、メガネの冷たい感じの新郎(私、かなり好きなタイプ)の、「勘弁してよ」の一言にキャーっていうほどやられました♡
    そして、運命の女がいながら、若い子に結婚を迫られて式当日までジタバタする陸雄くんには呆れましたが、最後幸せになれてよかった。
    なんか、幸せを貰えて、更にウエディングプランナーの仕事の大変さや感動も垣間見られました。

  • 結婚式って良いなぁと思わせてくれる作品ですね。視点がころころ変わるんだけど、全然気になりません。
    とある結婚式場の1日。時系列に物語は進んでいって、それぞれ語り手のフルネームと現在時刻で区切られているので、非常に分かりやすい上にオシャレな演出だなと思いました。よくよく考えるとミステリーっぽい要素も含まれてますね。この華やかでいて女性独特の毒っぽい部分もチラホラ見え隠れする作品に仕上げられるのは、辻村深月以外には難しいだろうなと思います。さすがだなぁ。
    本日は大安なりに相応しい素敵なお話でした。
    エピソード的には双子ちゃんのお話が印象的。小姑がすごいですが、新郎も変わり者なので意外と楽しい家庭が築けれるかもですね。あと個人的に30代の花嫁が白雪姫の格好をするのはイタイかなと思いました……。でも真空くんはダントツ可愛かったです。最後の後日談っぽいとこで一番よかったなと思ったのは真空くんでした。

  • 一番始めの、カップルの名前が書かれた時間割表とホテルの見取り図で殺人事件を連想し、最後まで誰か死ぬかも、誰が死ぬんだ!?とハラハラドキドキしながら一気に読めました。
    1組目はそっくりでめんどくさい美人双子。伏線がちょこちょこと張られており何となく違和感を覚えますが、最初の違和感では全然違う事を(新婦の姉と新郎が誰にも言えない関係なのでは!?と)想像して、すっかり騙されました。違うのですよ。双子ちゃんのめんどくさ〜いイベントに付き合ってあげる新郎、めっちゃタイプです。
    2組目は若くないギャルと年の離れたカップル。そしてその担当のプランナー山井。新婦にはずっと嫌な感情を抱きましたが、最後の最後、この子色々あかんたれやったけど根はええ子やんか〜と救われました。そして、やたら山井さんの過去がクローズアップされると思ったら!!そう来る!?そこと繫がる!?真底山井さんをカッコいい女性だと思いました。
    3組目は薬剤師のりえと薬局勤めの年下の東。りえの甥っこの真空くんに私の思考は振り回されましたが、回り回って、めっちゃ良かったです。真空君も良かったし、真空くんの話を真剣に聞いてあげた東のお友達2人も良かったです。
    4組目は自尊心が高く楽観的思考を持つ新郎りくおとそのお相手。途中でえ!?そうだったの!?となりました。騙されました。りくおは本当にアホでダメダメで、とんでもない奴でしたが、最後に軌道修正出来てよかったと思いました。弱いけど、本当に大事な物に気付いて良かったです。
    あるホテルの一日の出来事で、同じ時間・空間を共有しているからこそ、それぞれに少しずつ関係してきていて、あるいはがっつり突っ込んで来たりしていて面白かったです。内容は違うけど、有川浩さんの阪急電車のような、「ある日常を切り取って、それぞれ別々の人達の物語が少しずつ繫がっている」というのに似ている。
    色々騙されている事にちょこちょこ気付かせてもらえるのが何回もあるので、「そうだったのか!」と何回も楽しめて最後まで飽きる事なく読めますよ。どの話もどこか絶望感が脳裏をかすめていくんですが、最後は救われて、心が軽くなります。面白かったです。

  • おおおおもしろくって一気読みした!
    結婚式の裏側、自分も式をしたけど準備も当日も大変なのよねー…複雑な事情を抱えた式が4つも重なるなんて( ;´Д`)人生ってドラマだなー。
    もうすぐ弟の式!なんだかオラわくわくしてきたぞ!

  • おもしろかったーー!!
    ドラマをちらちら見ていたので、思い出しながら。
    あーそれにしても、本当に本当に純粋に読み進めるのが楽しかった!おもしろかった!

    山井さんと玲奈のエピソードはどれも、いちばん思うところがあって好き。
    岬くんとのお式も知りたかったな〜〜!

    鈴木陸雄はわたしも一発ぶん殴りたくなり、
    双子は双子も新郎も心底面倒な人だと思い、
    りえちゃんと東さんが幸せになって欲しいって真空とおんなじこと思って、
    どのエピソードもとても良かった。面白かった!

  • なんといっても、装丁がかわいい!最近読んだなかでいちばんすきなデザインです。
    ラスト3分の1がおもしろかった。ラストのスピード感が心地よかった。
    「結婚式=幸せ」ってイメージがよりわたしの中で多彩になった気がする。式を挙げる人、参列する人、支える人。いろんな人の視点から、癖のある式が挙げられていきます。
    途中はよくわからなかくて、読み進めるのに時間がかかったけど、さすがは辻村深月です。ささやかな幸せな後読感。
    自分の結婚が決まったら、相手に読ませたいな♪

  • 読み始めはそれぞれの立ち位置が解りづらくて、入り込めなかったんだけど、
    からくりが解ってからは、展開が気になって、あっという間に読み終えた。
    そして再読。2回目の方が、最初から解って読む方が断然面白い!


    久々の本屋で立ち読み→購入。
    普段は図書館→気に入れば購入。

  • 久しぶりの辻村作品。ちょっとした意地悪心とかやきもちだったりとか、わがままだったり。「あー、(なんとなく)わかる」という絶妙なラインで描かれた感情の数々はさすがだと思います。
    人生は山あり谷あり、波乱万丈、飽きのこないドラマのように色々なことが起こるけど、それでも必ず幸せな方向に回っていく。4組の結婚式を舞台にした11月の大安の日はそう思わせてくれるのに十分でした。
    こんなに気持ちの良いハッピーエンドの小説を読んだのは久しぶりかもしれません。

  • 11月22日大安の日。4組の結婚式がおこなわれるホテルが舞台。ウェディングプランナーの思いが少しわかった

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企みを胸に秘めた美人双子新婦、プランナーを困らせるクレーマー夫妻、新婦に重大な事実を告げられないまま、結婚式当日を迎えた新郎……。人気結婚式場の一日を舞台に人生の悲喜こもごもをすくい取る。

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