封鬼花伝 雪花に輝く仮初めの姫 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012048

作品紹介・あらすじ

刀火の策略で、知らぬまま仮妻として宮入の儀を済ませてしまった見習い絵師・千樹!! 覆す条件はたった一つ。七度の初夜が終わる前に絵の勝負に勝ち、刀火のお抱え絵師の地位を実力もぎとることで?

感想・レビュー・書評

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  • 「成る絵」(完成すると動き出す)を描く女絵師の千寿は、一之皇子・刀火の仮妻にされてしまって、刀火に食ってかかる。刀火は千寿を自らの武器にしようと手元に置くことにしたのだ。千寿は刀火のお抱え絵師になることで、それから逃れようとするが、審査の日になって、刀火の中の魔王が暴れだす。千寿は刀火の体に絵を描くことで抑えようとするが…。刀火曰く「姫成分が蒸発した出がらしの、散らかし魔」という千寿だが、そのはちゃけた元気の良さとともに可愛らしさを千寿に見出した刀火の気持ちにも変化が訪れたようである。主人公千寿の言動や心の変化が魅力の物語だ。

  • どうやら千樹は予言されている千花を得しものと思われているのが、暁宮(刀火)は半分だまし討ちのように千樹を連れてきて、嫁入りの七日間の儀式を始めてしまう。そんななか前回切った鬼の腕がなくなる事件が勃発。ただの腕のはずなのに刀火は魔界に呼ばれる力が強くなるように感じて...。
    嫁入り儀式をするために夜を過ごしているはずなのに進まないもどかしさ。ちなみに嫁入り儀式の途中で続きます。続きも用意してから読みましょう。

  • 強い女子はかわいらしいわねぇ
    戦い続ける気概がまだあるのかしら

  • お互いのことを少しずつ意識し始めたのかな?
    ちょっとドキドキ。

    千樹の七夜の衣装をカラーイラストで見たかった☆

  • 身のうちに魔を宿す刀火、思いのままに描くことが魔性に近づく千寿。絵の魔力を知り尽くし自在に操る一花をなす道を模索する。

  • この方はシチュエーションの見せ方がうまいなあと思う。ちょっとライバルになりそうな(でもならないだろうけど)も出てきたので次が楽しみ。

  • 仮妻になることを阻止するために、刀火のお抱え絵師である主一位絵師になるために頑張るお話。
    お抱え絵師に名乗りを挙げたのは、主一位絵師賢夕の弟子・純鉄。
    彼は”成る絵”は邪道だと、千樹を魔物呼ばわりする…

    二人の関係はラブ未満で、相手への理解まで。
    悪くないんだけど、物足りない。続刊に期待
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3491.html

  • シリーズ2巻目。

    暁宮・刀火のお抱え絵師として彼の側に留まることを決意した千樹だが、何故か刀火の仮妻として宮入の儀を済ませられてしまう。そのことに抗議した千樹に与えられた暁宮の主一位絵師になるための試験。けれど同時進行で仮妻になるための儀式「七夜の初夜」も着々と進んでいく。新たな絵師のライバルも登場し、勝負に挑む千樹。その上、刀火が切り落とした鬼の右腕が何者かに盗まれてしまい・・・。

    相変わらず安定した内容。1巻よりドキドキとした展開もあったし。仮妻として夜を刀火と過ごすことになった千樹が毎回とんちんかんなことをしでかすので飽きずに楽しく読めた。今晩は何が起こる!?みたいな(笑)
    魔物に怯えながらもそのことを受け入れ、その魔性の力を使いこなしてみせると決意した2人の心意気に強さを感じた。
    あっちの話も気になるけど、こっちの続きも気になる(笑)三川さんの話好きだ~♪

  • シリーズ2作品目。
    今回は少しだけ恋愛に変化が…?
    わたし弟御子様も結構好きだな。
    いい意味でとても分かりやすい笑
    続きが気になる終わり方なので早めに次巻を読もうと思います。

  • シリーズ2作目

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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