特等添乗員αの難事件 V:5 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 958
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012390

作品紹介・あらすじ

“閃きの小悪魔”と観光業界に名を馳せる浅倉絢奈に1人のニートが恋をした。男は有力ヤクザが手を結ぶ一大シンジケート、そのトップの御曹司だった!! 金と暴力の罠を、職場で孤立した絢奈は破れるか?

感想・レビュー・書評

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  • 特等添乗員シリーズの第五弾。
    今までよりも何でもあり感が強くなってきた印象だが、暴力団排除法が施行され苦しくなったリアリティのある姿になっていたのが面白かった。今回は組長のどら息子の嫁探しにつきあわされる周りのヤクザ達がとてもコミカルチックに描かれていて、クオンタム側で起きた女性同士のドロドロなシーンと上手い具合に対比になっていたので辛くならずに読むことが出来た。
    今回のテーマは「空気」との闘いであると考えられる。
    ヤクザのシンジケートを解散したいが、その他のヤクザに忖度し関係を引きずってしまう鮫吹や、絢奈と那沖の関係性に嫉妬した浜宮が陰湿な嫌がらせをその他の女子社員を使ってアンチな空気感を創り出していった所に、そのような物を打ち砕く絢奈の精神力が素晴らしいと思いました。しかし、それを壊せたのは決して彼女の力だけではなく、那沖を始めとした能登や姉の乃愛の力もあったのかなと思うと今までの話から過ごした時間が凄く有意義な物になっているのかなと感じました。
    次の6巻目でこのシリーズは最後になるのでどんな物語が展開されていくのかが楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    浅倉絢奈:花澤香菜
    壱条那沖:小野賢章
    能登廈人:銀河万丈
    浅倉乃愛:悠木碧
    壱条凌真:田中秀幸
    壱条真尋:島本須美
    泉谷:若本規夫
    鮫吹俊学:磯部勉
    鮫吹基成:KENN
    塚森利行:安原義人
    浜宮絵梨子:工藤晴香
    藤崎聡美:大橋彩香

  • シリーズ第5弾。だんだん旅行に関する話が少なくなっていく・・・添乗先でのトラブルを解決するのが、楽しいのに。那沖とも新居に住み始めちゃったし、このシリーズもひと段落かぁ。

  • αシリーズはラテラル・シンキングの話で、
    Qシリーズのような問題、その解説(?)の難しさはないので読みやすいです。

    Qシリーズの小笠原さんと莉子さんの進展は遅いですが
    αシリーズは、テンポが早いですね。

  •  頭脳明晰金持ち、イケメンの彼氏が黄門様の印籠のごとくでマンガみたいだなと思ったら、まんがになっていんだ。那沖さんは、少女マンガの王子様そのものだねえ。

  • Qと違ってこちらは着々と進んでる感じ。

    今度は旅先ではなく、職場や日常に入り込んでくるトラブル。
    小難しい理屈は抜きで楽しめるので、息抜きにぴったり。

  • 今まで旅先でのトラブル中心でしたが、今度は派遣元での仲間はずれから始まり、シンジケートの撲滅まで。
    こちらはちゃんと婚約者との仲が着実に進み、万能鑑定士Qほどのストレスはないです。
    やはり私に水平思考はないものと思われます。だからと言って論理的思考もないけどね…。

  • ヒロインの絢奈が一旦意気消沈して浮上するのが明るい彼女らしくて可愛らしかった。
    今回の事件もキリッとしていて一気に読めた。
    毎回面白いので次作が楽しみです。

  • このシリーズは人は死なないわ、問題はラテラルシンキングで解決するわで、とてもスッキリした小説。軽く読めるから気分転換に良いと思った。

  • こっちは着々と2人の関係が進んで行きますねぇ〜(≧∇≦)
    莉子ちゃんとは大違いでして
    最近はこちらの方がお気に入りです

  • ラテラルシンキング、文中にも多々出てくるが思考回路がやはり自分とは違うとあらためて思い知らされた
    これだけヒット作を連発できる松岡圭祐という作家はロジカルにもラテラルにも回路が備わっているのだろう

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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