- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041012628
作品紹介・あらすじ
魔犬伝説により一族は不可解な死を遂げる――恐怖の呪いが伝わるバスカヴィル家。その当主がまたしても不審な最期を迎えた。遺体の傍には巨大な猟犬の足跡が……謎に包まれた一族の呪いに、ホームズが挑む!
感想・レビュー・書評
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ホームズシリーズは、
子供の頃に児童書の全集で
読んだつもりでしたが、
本書は読んでなかったようです。
「ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 XI」が
本書についての謎という事で、
急遽読んでみましたが…
子供の頃に「踊る人形」を読んだ時にも、
原文でなきゃわからないと思ったけど、
本書の中でも、
原文での言い回しを
カッコ書きで補足しているので、
やはり翻訳では…
子供の頃にホームズシリーズを
読んだ時のワクワク感はありませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。
短編も良いのですが、長編の方がワクワク感の持続がたまらないですね。
全て回収された時の爽快感!
やめられません。 -
ホームズ長編の最高傑作では?
探偵小説という枠組みに収まらず。冒険小説、アクションあり、身の毛もよだつ怪奇、ホラーあり。小説という娯楽の醍醐味を味わう。
翻訳の読み易さ故、舞台ダートムアがまた魅力的。荒涼とした大地、不吉な岩肌、閉じた空気感、悪魔の存在。情景がはっきり目に浮かぶ。
ワトソン医師の探偵活動、主役は私だと言わんばかりの大冒険に心躍る。だが、ホームズが登場した時の安心感といったらもう。ワトソンには申し訳ないが役者が違うのである。
探偵と助手。ホームズ以降、様々な形でミステリ作家により描かれ続けているが、ワトソンのような、悪に屈しない正義感をもった王道な助手に、出会いたくなってしまった。立ち返ってこの関係性に戻るのもありかもしれない。 -
オカルトチックな雰囲気も醸し出しつつ、ホームズ、ワトスン共に体を張った調査。
ホームズは、近年のミステリ作品に登場する探偵と比較すると肉体派の印象だが、終盤の推理過程を読むと…
些細な描写から綿密に推理を重ね、着実に真相へ近付いていたことが分かる。
☆3.5くらい。さすがの完成度の高さ。 -
あの時代のアイテムや恐怖をかきたてる描写が印象的で、退屈させない展開にも引き込まれる。
当時の推理小説として、今読んでもかなり高い完成度だと思う。 -
知人が、訳が良くて読みやすいと話していたので、定番ですが未読だったので手に取りました。案の定、一気に読めました。
テレビで三谷幸喜版をやっていますが、別物ですね。(笑) -
恐怖で支配された愛は本物の愛でないと思うんですが、どうですかね?
それで愛される者が幸せなら本物の愛なんですかね。
愛する者の愛が演技であったとしても、一生騙し続けられるなら、それで良いのでしょうか。
さて、ホームズ3作目。
だいぶ読み方がわかってきて読みやすくなってらきた。
銀色の月を背にして岩山の頂上にたたずむ人影は誰か気付いたぜ。(自慢)
読み方がわかってきた分、とびきりの謎と冒険が用意されていた。
『一気読み必至』の宣伝文句は本当だな。 -
シャーロックホームズシリーズ長編第3弾
自分はこれまで読んだホームズの作品の中では緋色の研究が一番素晴らしいと思っていて、この作品も素晴らしかったのだが、やはり比べてしまうとどうしても、その後の作品がどれもあれ以上の出来にはどうしても思えなくなってしまっている。
今回の物語には過去の長編2作と比べて過去パート(犯人の自供パート)がない。なぜないのかは読み終えればわかるだろう。
短編集を除き3作目ともなると、ホームズと数々の事件を一緒に解決してきた影響か、ワトソンにも洞察眼が備わってきているのがわかる。あとはなぜそう感じたのかがきちんとわかればホームズに並べるのかもしれない。
そしてホームズ自身にもワトソンとの交流を通じて段々と人間らしさが備わってきているように見える。過去の作品では事件そのものにしか興味がなく、事件に関わった人には関心を向けていないように感じたが、過去に依頼者を死なせてしまった影響からか、ホームズが依頼主を心配しているような言動が見受けられる。