つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション (角川文庫)

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著者 : 河野裕
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年3月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041012659

つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズ三作目。洋館に現れる幽霊の話。
    セリフだけ見ると、もう一体誰が生きてて誰が幽霊なのか混乱してくる(笑)話の流れから、実は叔父さん(カラス)も幽霊!?とワクワクしたのに違ったし。でも、今回の幽霊の結末は感動した。未練というか、執念というか…いっそ愛だなぁと。
    雨坂続はハッピーエンドに固執するというだけあって、このシリーズ嫌な結末にならないのが良い。二人が追い求めている謎にもいよいよ近付いてきた気配で、これからの展開が待ち遠しい。きっと嫌なラストにはならないと思うしね。

  • 図書館で。
    新たな作家さん登場。結構面倒くさそうな人だなぁという印象通り、メンドクサイ人だった。なんか登場するキャラクターたちを見て居ると幽霊の方が人間臭かったり人情に厚かったりするのが愉快。カラスさんってのが又なんかひっかきまわしそうな人物だなぁという感想。

    サクラダリセットを読んでから読んでいるので、時々登場するモチーフが懐かしい感じがするなぁ、と。カナリアのブランコとか。ブランコって事は雄だったんだろうなぁ。思わせぶりな台詞を吐いてたから又出てくるんだろうけど。

    それにしても姉妹ってそんなにややこしい関係なんだろうか。スナフキンに憧れるムーミントロールみたいだなぁなんてぼんやり思いました。お姉ちゃんは足場も確認せずに出て行こうとしたなら結構迂闊ものだなぁとは思う。自分の過去を他人が語るってのもなんだかなぁとは思うけどそれで彼女が救われたならまあいいのかな、という感じなのか。ちょっと腑には落ちないけれども。

  • シリーズ三作目です。
    表紙の女子はユキちゃんでいいのかしら。
    イチョウが描いてあるので秋の話かと思いきや、前作から日はあまり経っていないようです。

    ◆プロローグ
    佐々波とパスティーシュのやり取りです。

    ◆些細で事務的な依頼
    ユキは小さい頃に飼っていたカナリアの夢を見る。
    小さな女のコが倒れているところを発見して、それから目覚めた。

    何故か、ユキの部屋に海から離れられなかった筈のノゾミがいた。
    今度は、ユキから離れられなくなったらしい。
    これはレイニーの力のせいなのか?
    ユキは佐々波に連絡をする。

    佐々波と雨坂は同じ屋根の下で暮らしていたんだったね。
    寝起きの悪い雨坂を起こして、朝食を作ってと、佐々波は大変です。
    食事は美味しそうなのに、何故お菓子作りは残念なんだろう。

    ノゾミが海から離れられた理由は、現時点では不明である。
    ユキとノゾミは相性が良いのか、すんなりと馴染んでいた。
    ノゾミちゃんは賢くて、聞き分けが良いからなあ。

    佐々波は作家・里見青から依頼を受けていた。
    別荘で姉の絵を探して欲しいらしい。
    里見の別荘は、佐々波と雨坂にとって因縁のある場所だった。

    高校時代、里見の別荘に向かう途中で、事故に遭っていた。
    別荘に行くよう指示したのは、前作に登場していたレイニーだった。

    不可解な依頼の上、佐々波は里見が苦手である。
    それでも、雨坂・ユキ・ノゾミと共に向かう。

    絵を探すことは口実で、真の目的は佐々波や雨坂からアドバイスを受けることだった。
    佐々波は見つからないだろうと思いながらも絵を探す。
    ここで、怪奇現象が起きた。
    様々な物達が佐々波の邪魔をするようなことを言い、その場にいる全員に幻を見せる。

    ◆ある少女のメモワール1
    智子と姉の過去シーン。
    才能溢れる姉ちゃんと姉に憧れる妹の構図です。

    ◆ゴーストフィクション
    怪奇現象の正体は、智子の祖母の仕業らしかった。
    祖母のせいで姉が亡くなったと、智子は言う。
    智子の言ったことが事実ならば、とんでもないお婆さんということになるよな。
    孫が肺炎になっているのに、病院に連れて行かないんだもん。

    祖母が見せる過去の幻を見ると、祖母と姉はギスギスしているようだった。
    幻の姉は、「祖母を復讐したい」と言ってくる。

    密かに、智子は姉を殺したのは自分ではないかと疑っていた。
    しかし、姉が亡くなった時の記憶が抜けている。

    カゲの話をする佐々波と里見はぎこちないですね。
    それが微笑ましくも感じられます。
    雨坂が相手の時は、佐々波って遠慮がないもんね。

    ◆ある少女のメモワール2
    智子の姉さんといい、ノゾミといい、賢い娘さんよね。

    ◆言葉の成り立ち
    真相が解明されます。
    祖母が幻を見せた理由は、自分が悪役を演じる為でした。

    祖母は優しい人で、智子を庇っていた。
    姉の死の真相は、病死でもなく、自殺でもなく、事故死だった。
    途中までは救いがなさそうだったのに、ハッピーエンドになりましたね。

    智子の叔父・カラスは何か知っていそうです。
    レイニーと繋がりがあるのかもしれません。
    共に、雨坂に拘っているところがあるからね。

    智子の祖母は「紫色の指先」と関わったことで、幽霊になることを決めたようです。
    今回の謎が解けても、祖母の未練は消えませんでした。

    ◆エピローグ
    智子さんが佐々波さんにモーションを掛けています。
    但し、作家としてですが。

    ヒントは増えましたが、まだまだ「紫色の指先」には辿り着けていない様子です。
    シリーズは続きそうですね。

  • 非常に冗長な物言いが好きな人は気に入る作品だと思う。
    かくいう私は文体が好きなのでお気に入りだ。

    本シリーズにおいては、設定がある種「奇をてらった」と言わんばかりの設定ではあるもののそこを気に入ってしまった。
    作家と編集者がそれぞれの立場、目線から物語を進めていく様子は新鮮であり、作者のキザったらしい文体も相まって掛け合いを見ているだけで楽しい。

    彼の物語の登場人物にはそれぞれ役割が与えられていると思う。物語である以上、役割があるのだろうが彼の物語ではより明確にその線引きがなされているように思う。
    それぞれの役割を最大限にこなそうとする登場人物に私は好感を覚える。

  • シリーズが続くにつれ面白くなってきた。
    作家ならではの目線で物語としての整合性から事件の真相を読むというアイデアはなかなかいいな。

  • やはり朽木続きの方が元々は本名だったか!
    前巻の考察がちゃんと出来ててスッキリした。
    このシリーズ、相性が微妙なのかちょっと読み辛いから考察したけど不安だったんだよな。
    で、数年前までは本名だったけど、色々事情があって、姉の結婚後の姓である雨坂になった。
    その色々の部分が非常に気になる。何があったのか。
    佐々波さん、一々意味深過ぎて(笑)

    ノゾミちゃんがあの場所から動いたことで、今回少し進展したかな。
    なぜノゾミちゃんはあの場所から急に動けたんだろう。
    前巻で、レイニーとのあの紫色に光る指先の行の意味深な接触後倒れて、今回何故かユキに取り憑いたことであの場所から離れられた。
    しかも、冒頭でユキが見てた白いカナリアの夢がノゾミちゃんと繋がりがありそうで。
    恐らく砂浜に倒れてたのはノゾミちゃん?
    それかお母さんのどちらかだと思うんだけど。
    なんでユキなんだろう。佐々波さんと雨坂も動揺してたけど、自分も一緒に凄い動揺した(笑)
    ほんとユキはこのストーリーにおいてワイルドカードだよな。

    雨坂以外の作家さん登場にびっくり。
    そして、その作家、里見青はなにやら佐々波さん的には一方的に色々トラウマに繋がる因縁の相手。
    死んだ彼女に性格がどことなく似てるってのに一番驚いた。
    佐々波さん、大切な人亡くしてたって彼女のことだったのか。
    1巻読んだのがだいぶ前でうろ覚えだから作中で言ってたかもしれないけども(笑)
    彼女亡くしたって相当キツイだろうな。
    サバサバしてた関係みたいだけど、確かに愛情はあっただろうし。
    いつかこの辺りも掘り下げてくれるんだろうか。

    里見邸での怪現象、おばあちゃんの方が悪いのかなって最初思ってた。
    でも、その後なんとなく里見青に原因があるんじゃないかなって思ったけど、そうじゃなかったという良い意味で期待を裏切られた。
    結末も最初に描いてたものよりかは全然良かった。
    いつか今回の怪現象にまつわる過去を元にした影の物語を書き上げるのだろうな、青は。
    過去話が出る前に読んでても普通にファンタジーとして面白いなって思ったけど、あの実話があってのストーリーだと意識して読むと深みが出て面白くなりそう。
    影の物語、短編とかで出ないだろうか(笑)

    烏、一体何者なんだ。ただの酒飲みの評論家のおっさんじゃないな。
    赤、青、黄。紫、烏。これについて雨坂が色々言ってたけど、曖昧すぎて捉えきれなかった。
    ただ、紫色の指先に何かしら係わりありそうだな、と。
    最後のサリ際の言葉も意味深だったしな。
    今回はここまで、雨坂もそれをしっでる、か。
    雨坂荷はおそらく烏について見通しているんだろうな。
    今回は、と言うくらいだから近い内また烏とは会うんだろうな。

    というか、烏が変なこと言うから不安になったけど、佐々波さんが雨坂と謎解きしてるのみてたらその不安は取り払われた。
    確かに青との打ち合わせは、佐々波さんの力を活かせていた。
    ただ、雨坂との打ち合わせでの佐々波さんは、感覚を研ぎ澄まされて鋭利になっていき、生き生きとしている。
    佐々波さんの仕事力の相性は青と合うかもしれないが、本来の性質との相性は雨坂との方が合っている。

    今回色々進展があったな。
    佳境に入りそうな気配がする。

  • 大阪芸術大学のイベントで購入。

    物語を書くことと、生きることは似ている。

  • 地縛霊のため、海岸から移動する事ができないはずのノゾミが、ユキの元に現れ、離れることができなくなるプロローグから始まります。里見青という小説家から洋館の中にあるはずの姉の最後に描いた絵を探す依頼を受け、洋館に向かった3人とノゾミ。着いた途端に受けた霊からの警告や様々な怪奇現象。里見の姉や祖母の霊。それらは里見が失っていた過去の記憶に繋がっていく…とても複雑でかなり悩みながら読みました。今回はとても切ない話でした。

  • 里見青。嫌いだ。
    このシリーズに必要な女は、
    ノゾミとユキとパスティーシュで100%。
    その他はもう余分だ。

  • 北野坂探偵舎シリーズ第3弾。
    知人女性から「ある洋館に眠っているはずの、一枚の絵を捜して欲しい」と依頼の手紙をもらった佐々波。疑問点の多い依頼だと感じながらも洋館へ向かった佐々波は、そこで様々な怪奇現象に見舞われて…

    テンポの良さ、ストーリーへの引き込まれ方は前作に劣る。
    個人的に、里見をあまり好きになれなかったのも原因かもしれない。
    しかし終盤で真相が明らかになっていく場面はやはり鮮やかで、
    ページをめくる手が止まらない。続刊に期待。

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つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション (角川文庫)の作品紹介

昔馴染みの女性に招かれ、佐々波はある洋館を訪れる。そこは幽霊の仕業と思われる不思議な現象に満ちていた。“編集者”と“ストリーテラー”二人の探偵は、館にまつわる物語を紡ぎ謎を解き明かすことができるのか?

つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション (角川文庫)のKindle版

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