判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014158

作品紹介・あらすじ

裁判がテレビ中継されるようになった日本。中継から誕生した裁判アイドルは全盛を極め、裁判がエンタテインメントとなっていた。そんな中、裁判員として注目の裁判に臨むことになった生野悠太だったが!?

感想・レビュー・書評

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  • 色々ダジャレ好きだなぁと思いつつ読了f^_^;
    裁判をエンタメ化してテレビで生中継、傍聴人も1000人規模…フィクションなんだけど虚実入り混じってておもしろい!
    裁判の長期化や裁判員制度の欠点、一般市民の法律への無関心等考えさせられる箇所もありつつ、裁判員アイドルやら、裁判を生中継したりスポンサーつけたりやりたい放題。でもありそうで怖い気もする。
    それにしても悠太、アイドルを振り回しすぎやしませんか!?まほっちが可哀想。
    これドラマ化したら楽しいかも☆悠太は古川雄輝くんで脳内再生されました。

  • 裁判がテレビ中継されエンターテインメント化された近未来の日本を描きます。
    そこで生まれた裁判アイドル(裁ドル)CSB法廷8。
    このだじゃれを伝えたいために作者はがんばったような気がします。笑
    中身はねえ、裁判員制度について結構考えさせられるよ。
    20170930

  • いろいろな意味で青柳碧人さんらしい作品.
    全体的なテンポの悪さと,設定や周りのキャラクタが非常に変わっている一方で主人公やヒロインが没個性で魅力がないのがマイナス.これは「朧月市役所妖怪課」と同じ印象で,一気に読み進めるのがツライ.「浜村渚」シリーズはヒロインも変で魅力的なので,それだけでグッと面白くなっているのだけど.
    その一方で設定のぶっ飛び方は他の人には書けないであろう中々のものなので,どちらかといえばTVドラマや舞台などの脚本にして映像化・舞台化すれば今の司法制度への皮肉も込めた社会的な作品となって,そこそこ面白くなりそう.

  • 設定が面白くて一気に読めた。ただ主人公の生野悠太が女として許せない!!

  • 一市民の意見として。
    裁判などに多くの人が興味を持ってくれる事は、とてもいい事だと思うがパフォーマンスにしてはいけないだろう。
    犯人を野放しにして無罪の人間が罪を被り生きるのは間違っているうえ、もし逮捕し起訴したはずが再び犯行が行われたらどうするのだろう。

  • テレビの人気番組になった裁判中継。裁判員経験者からアイドルグループが生まれ、番組を盛り上げる。注目の人気ビジュアル系バンドのメンバー間の殺人事件の裁判員に選ばれた青年の日常の変化、審議、マスコミ、司法、視聴者。

    そもそも刑事事件ってミステリーの人気ネタなわけで、裁判員制度って、如何にそこからエンタメ要素を排除するかで出来ていたのかって思いました。まじめな裁判員たちでした。

  • 裁判員裁判をテレビ中継する世界。中継される番組は既にエンターテインメント化しCSB法廷8という裁判員出身裁ドルが…主人公は突然裁判員に選ばれた25歳の人材派遣会社社員。コメディではありますが意外にも内容はしっかりとした法廷もので「市民感覚」とか、いろいろと考えさせられることとなりました。事件に関してはそんないい加減な状況で裁判まで持ってくるなよって感じですがまあコメディなので。ストーリーとしては上手くまとまっていて楽しめましたが、恋愛要素は不要というよりマイナスに感じます。なかった方が良かったと思います。

  • 浜村渚の計算ノートを書かれた作者さんの作品。裁判の中継がテレビでエンタメ化され、キャラのある裁判員さんは芸能界に入る世界(パラレルワールド)。アイドルグループもCSB法廷8。完全に48グループの流れですよね。いやー、面白い。

  • (2018-07-27L)(2018-08-16L)

  • 裁判員裁判がテーマになっていたので序盤で読むのを断念

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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