シフト (上) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014400

作品紹介・あらすじ

2049年、滅亡前の世界。新人議員のドナルドは、上院議員サーマンから極秘プロジェクトへの参加を依頼された。ドナルドがサーマンの娘アナと設計した地下施設が完成、全国党大会が行われる中、上空で核爆弾が爆発した。一方、滅亡後の世界では、冷凍睡眠から目覚めたトロイが、サイロの責任者として「第一シフト」に入っていた。ミッションは秩序維持。必要なすべては、『秩序の書』に書かれ、伝承されていた。巨編『ウール』続編。

感想・レビュー・書評

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  • 序盤から面白かった前作『WOOL』に比べ、なかなか話が進まず退屈で前半は読むのがしんどかった。中盤ようやく話の構造が見えてきてからも、そこまでペースは上がらず。メインキャラにあまり魅力を感じないからかも。
    少しでもWOOLとの繋がりが見えてくると楽しめるのだが。下巻に期待。

  • 上下一括感想
    下巻にて

    うーん
    わからん
    それに、前作のような「突飛な世界」の驚きは、
    今のところない。

    続けましょう。

  • 「ウール」の続編。前日譚というか、サイロが建設された当時の物語。核心に触れないままなので、インパクト薄くて、登場人物も誰が誰やらといった感じで、ちょっとしんどい。とりあえず下巻も読んでみよう。

  • アメリカの作家「ヒュー・ハウイー」の長篇SF作品『シフト(原題:Shift)』を読みました。

    久しぶりにSFを読んでみたいなぁ… と思い本書を選択、、、

    2年前に読んだ『ウール』の続篇となる作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    空前の大ヒット
    地下144階のサイロを見守る仕事、「シフト」。

    いったん読みはじめたら、強烈なストーリーテリングが読者をつかんで離さない。 
    「大森望」(文芸評論家・『ウール』解説より)


    2049年、滅亡前の世界。
    新人議員の「ドナルド」は、上院議員「サーマン」から極秘プロジェクトへの参加を依頼された。
    「ドナルド」が「サーマン」の娘「アナ」と設計した地下施設が完成、全国党大会が行われる中、上空で核爆弾が爆発した。
    一方、滅亡後の世界では、冷凍睡眠から目覚めた「トロイ」が、サイロの責任者として「第一シフト」に入っていた。
    ミッションは秩序維持。
    必要なすべては、『秩序の書』に書かれ、伝承されていた。
    巨編『ウール』続編。

    〈下〉
    ネット発巨編、第2部!
    瀕死のサイロ、その命運を握るのは「シフト」につく男。

    先の展開は絶対に読めない。
    テンポが早く、しかも面白い。
    おお、早く第3部を読みたい。 
    「北上次郎」(文芸評論家・本書解説より)

    2212年、ポーター仲間の「キャム」がIT部の荷を運んで爆死した。
    ミッションは失われた世界の記憶をもつ、からすを頼るが、サイロ18の彼らに魔の手が迫っていた。
    一方、サイロ1で自分を取り戻し「第三シフト」に入った「ドナルド」は、サイロの外に出た“清掃人”の処遇を任される。
    瀕死の50のサイロの命運を握る「ドナルド」。
    暴動を生き延び、サイロ17に取り残された少年「ジミー」。
    圧倒的な筆力で滅亡後の地下世界を描く三部作、第二部。
    -----------------------

    サイロシリーズ三部作の第二部にあたる作品で、第一部『ウール』の前日譚が描かれています… 前作ほどの感動はなかったものの、謎の一部が解き明かされるので、最後まで興味を持って愉しく読めました、、、

    サイロが設計・建設され世界終末を迎える前の2049年~2052年、その後の2110年、2212年、2345年と、様々な時代が描かれているし、前作につながるサイロ17号やサイロ18号だけでなく、全体を統括しているサイロ1号等、舞台も様々で、前作同様に、場面の切り替えが多いのですが、それが独特のリズム感とスピード感を生んでいるし、読み進むにつれて新しい事実が徐々に判明して行くので、どんどん先を読みたくなる展開でしたね。

     ■第1のシフト――遺産
     ■第2のシフト――秩序
     ■第3のシフト――協定
     ■解説 北上次郎

    2049年、下院議員「ドナルド」は地下壕サイロを設計した… 完成を祝う党大会の最中、上空で核爆弾が炸裂、人々は地下壕へ逃げ込んだ、、、

    2110年、誰もが「以前」の記憶を消された世界で一人の男「トロイ」がサイロの責任者として冷凍睡眠から覚醒し「第一シフト」に入っていく。

    2212年、ポーターの「キャム」がIT部の荷を運んで爆死したことを契機にサイロ18に魔の手が迫る… 一方、サイロ1で長い眠りから覚醒した「ドナルド」は、サイロ1の責任者となり、より多くの人を救うため、崩壊し始めたサイロを消滅させるミッションの取り組むが、苦しんだ「ドナルド」はサイロから足を踏み出す決心をする、、、

    2312年、暴動で両親を喪ったが、生き延びた少年「ジミー(ソロ)」は、サイロ17で生き残るための懸命な努力を続ける… そして、暴動から34年目の2345年に「ジミー(ソロ)」は、「ジュリエット・ニコルズ」と出会う(『ウール』に繋がります…) ―― その頃、「ドナルド」は瀕死の50のサイロの命運を握る立場となり、人類を絶滅寸前に追い込み、自らの運命を翻弄した人物に復讐を果たします。

    前作での謎の一部が解明し、物語が前作と合流して愉しく読めましたが… 前作を読んで2年も経ってしまっていて、細かいところを失念してしまっていたり、物語の世界観に浸るのに、ちょっと時間がかかったことは残念でしたね、、、

    三部作のそれぞれが上下巻に分かれていますが… そんなにページ数がないので、上下巻を一冊にまとめて、三部作を一連の作品として上巻・中巻・下巻という構成にしてくれた方がイイと思うなぁ。

    その方が作品の醍醐味が味わえると思いますね… やっぱ、次作の『ダスト』を読まないと不完全燃焼な感じですね、、、

    「ドナルド」は生き残っているサイロを、人類を救うことができるのか?

    「ジュリエット」と恋人「ルーカス・カイル」の運命はどうなる?

    サイロ17号に残された「ソロ(ジミー)」たちはどうなる?

    興味は尽きません… 古書店で探してみなきゃ!





    以下、主な登場人物です。


    「ドナルド・キーン」
     ジョージア州選出の下院議員

    「ヘレン・キーン」
     ドナルドの妻

    「シャーロット・キーン」
     ドナルドの妹。空軍の無人機パイロット

    「ポール・サーマン」
     ジョージア州選出の上院議員

    「アナ・サーマン」
     ポール・サーマンの娘

    「ミック・ウェッブ」
     下院議員。ドナルドの学生時代からの親友

    「トロイ」
     サイロ責任者

    「メリマン」
     サイロ責任者。トロイの前任

    「ヴィクター」
     心理学研究室長

    「アースキン」
     ナノマシンの開発者

    「ミッション・ジョーンズ」
     ポーター

    「ライリー」
     ミッションの異母弟

    「キャム」
     ミッションの後輩ポーター

    「クロウ先生(愛称からす)」
     学校「クロウズ・ネスト」を主宰する老女

    「ウィック」
     IT部長

    「マクレーン」
     資材部のリーダー

    「スニード」
     医師

    「ジミー・パーカー」
     暴動の生き残り

    「ラス・パーカー」
     ジミーの父

  • 再読。並行して語られる二つの時間軸の関係にはすぐに察しがつくが、それで興味が削がれることはなく、むしろ途中の経緯が気になって止まらない。ようやく明かされた真相と、それを計画して実行した人々の精神力は想像を絶する(このスケールの大きさがゾクゾクして良い)。

  • 市立図書館にて。

  • 3
    ウールの続編。なぜサイロが出来たのか、ジュリエット編よりも過去に遡り現代に近い設定の2049年アメリカとその間のサイロ期間を舞台に、ドナルドを中心に真相に迫って行く感じ。ナノマシンにより寿命が伸びてとか、記憶操作とか色んな要素を含めて、どのようにしてサーマン上院議員達がやっていこうとしたか興味深い。サイロ18の蜂起のときのドナルドの対応など、中心であるサイロ1目線がありなかなか面白い。人間が混乱したり怒るのは天災ではなく人間がした行為によるという心理学があり、混乱させないように自分たちで世界を壊した?サイロの全体像も見え始めてきてなかなか面白い。

  • 衝撃の未来を描く、思いがけないストーリー

  • 「ウール」の続編。
    しかしなから前日談である。
    感想はげかんで!

  • 初っぱなから想像力をかき混ぜられる展開!!

    なんだこれは…

    ザワザワ…

    まさか…?

    まじでかーーーーー!!

    という展開です。

  • 前作「WOOL」の前日譚ということで読むのを楽しみにしていました。世界の滅亡前と滅亡後の時間軸で書かれているので場面が次々に変わりスピード感があって面白かったです。

    滅亡前の世界ではドナルドとアナが設計した地下施設が完成する。
    滅亡後の世界では冷凍睡眠から目覚めたトロイがサイロの責任者となる。
    この二つがどう繋がるのかとても楽しみです。

    ラストのミッションの件は下巻買っといてよかった~。

    引き続き下巻読みます。

  • 「WOOL」続編。前作より閉じた世界なのに閉塞感が少ないのは、いっそ外が見えないからか。

  • げかんでまとめて

  • 500年に亘るシフトの160年目
    いつ破滅してもおかしくない危うい世界がたまらなく面白い

  • 前作「WOOL」の前日譚。
    世界滅亡前と滅亡後の世界が交互に語られていく。
    最初は、それぞれのお話に繋がりなどなさそうに見えたけれど、
    中盤以降、全体像が見えてくると途端に恐ろしくなった。

    冷凍保存、記憶を消すための薬、サイロ建設の目的、、、
    タイトル「シフト」とはそういう意味だったのか。
    さて、「WOOL」の世界にどうリンクしていくのか楽しみ。
    下巻入ります!

  • 前作「WOOL」に至るまでの話。流れがわかり、理解ができた。
    一人残されたジミーの孤独や恐怖がよく伝わった。第三作が気になる。

  • この状況には嵌りたくない。
    蛸壷です。

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著者プロフィール

1975年生まれ。ヨットの船長を8年間勤めた後、結婚を機に陸に上がって小説執筆を開始。”Molly Fyde”シリーズで好評を博し、本作”Wool”シリーズではオムニバス版がアマゾンのSF小説部門でベストセラー1位を記録する快挙となった。フロリダ在住。

「2017年 『サンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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