ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041014516

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ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 祝・文庫化☆
    とてもいい感じでした!
    どなたにも、オススメできます~。
    この作者にしては珍しい?画期的ほのぼの系(変な表現ですが)
    といっても‥

    どんな悩みの相談にも乗るナミヤ雑貨店。
    その仕組みとは‥?
    ナミヤ雑貨店の主人・浪矢老人が、店名との洒落で始めた事だった。
    子供からの無邪気で調子のいい相談が多かったのだが。

    ある夜、金を盗んで逃走中の若者3人組が、廃屋に逃げ込む。
    雑貨店だったらしい建物の中には、40年も前の雑誌などがあった。
    郵便受けに「初めて相談します」という手紙が投げ込まれ、面白半分に返事を書いて牛乳箱に入れる。
    すぐに返事があり、それもとても真摯に受け止められていた‥
    不思議に思いつつも、また返事を書きたくなる彼ら。

    オリンピック出場を目指している選手だが、恋人が重い病気のため、看病に専念するかどうか悩んでいるという女性。
    歌手を目指したが目が出ず、家業を継ぐかどうか、迷っている青年。
    妻子持ちの男性の子を妊娠してしまったという女性。
    親が借金を抱えて夜逃げしようとしている男の子。
    養い親を助けるため、水商売を続けようかと考える若い娘。

    ナミヤ雑貨店の主の息子は、老いた父親にある頼み事をされる。
    三十三回忌のときに、一度だけ、悩み相談を復活してほしいというのだ。
    そして、昭和から平成へと、年月は進み、日本の様子も変わっていく‥

    不思議な連鎖が起きるエピソードのたたみかけ方が上手く、現実味のある相談と、ちょっとしたユーモアで、飽きさせません。
    すべてがハッピーエンドというわけではなく、切なさや思いがけない展開もありますが。
    読後感は良いですよ。
    人の関わり方はけっこうややこしいので、再読にも耐える内容。
    いつかまた読むのが楽しみです☆

  • あたたかく優しい。そんな物語だった。
    時空を超えて交わされる悩み相談。
    けっして飛び抜けた知識があるわけでも人生経験があるわけでもない3人が、一生懸命に考えた末に書いた返事は、相談者にとって人生を大きく左右するものになっていく。
    稚拙とも思えるような回答も、そこに返事を書いた者が全力で考えた末の思いだと伝わるからこそ、相談者の心を動かしたのだろう。
    人生は白紙の地図。
    100人いれば100通りの地図があっていいはずだ。
    そして、それらには価値の差はない。
    生きていればいろいろなことがある。
    思いがけない出来事も、予想もしなかったアクシデントも。
    けれど、それでも明日を信じて前に進んでいくことがきっと大切なのだ。
    派手さはないけれど読み進んでいるうちにどんどん引き込まれていく。
    読み終わったあとには、優しい思いと明るい希望が残されている。
    そんな物語だった。

  • 会社の先輩が貸してくれました。久しぶりの東野さん作品。とても良かった!次々と話が繋がっていき、最後の最後で泣かされました。あの2人の大きな愛がこの奇蹟を起こしたんだと思う。

  • 悩みの相談を請け負っている不思議な雑貨屋さんナミヤ
    児童養護施設とその関係者を巡り、時空を越えた奇妙なやり取りが。

  •  空き巣に入った青年三人が転がり込んだのは、ナミヤ雑貨店と書かれた長く使われた様子のない小さな店だった。
    そのシャッターの郵便口から突然悩み相談の手紙が落ちてきた。そしてその手紙は現代から来たものではないらしく…

     東野さんの構成って改めて上手いなー、と思いました。設定はSF・ファンタジー系なものの、5つの話が徐々につながり最後に落ち着く過程はまさにミステリの技法そのもの。ミステリ的技法を使ってそのうえでしっかりと希望が描かれています。

     個人的には話にもう少しアクがあっても良かったかな、と思ったのですが、若者三人が知恵を絞り、過去からの重い内容の手紙にどう返信するか、
    決して甘い言葉だけじゃなく、というよりだいたい正直すぎる言葉で彼らは手紙に変身していくのですが、その言葉の飾りのなさが良かったと思います。逆に飾りがないからこそ、相談者たちも彼らの手紙の返信を無視できなかったのかな、と思いました。

     そしてナミヤ雑貨店の当主の思いも素敵でした。悩みに答えたもののあの回答でよかったのか、と苦悩したり、そうした優しい人から世代を超えこの奇蹟までつながっていったのかと思うと、また感じ入るものがあると思います。

    第7回中央公論文芸賞

  • 久しぶりの東野圭吾。やっぱり面白い。
    タイムスリップという東野さんらしい理系っぽい設定をベースに、色々な人がそれぞれの悩みを雑貨店に相談していく。
    そして、それぞれの相談内容や、それに対する回答が、時間軸を含めて繋がっていく。
    切なく、そして暖かい、そんな人間味のあるストーリーが散りばめられたよい作品。

  • 心温まるファンタジー作品、こういうのは東野圭吾のイメージではなかったが、時を超えて繋がる人達に違和感なく読めるのはやはり上手いんだなと思う。
    「本人に真面目に生きよう、懸命に生きようという気持ちがなければたぶんどんな回答を貰ってもだめなんだとおもう」
    ですよね。
    難しく考えず素直に読めました。

  • とある夜に悪事を働き、廃屋に忍び込んだ若者3人。
    そこは数十年前に悩み相談を行っていた雑貨屋だった。
    朝を待つ彼らに突然、シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が届く。
    かつての老店主・浪矢の代わりに返事を書くが…。

    人生経験豊富な老店主の代わりに、素行の悪い若者達が悩み相談の返事を書けるものなのか?と思いながら読み進めていたが、やはり酷かった。
    口が悪い上に、どストレートで、さらには贅沢な悩みだと切り捨てる始末。
    しかし物語は様々な相談者を折り重ねながら見事に収束していく。
    非常に面白かったし、相談者と重なって胸打たれる部分もあった。

  • タイトルを見ただけではさほど惹かれることがなく 手に取ることがなかった作品
    今年映画となることを知り改めて読んでみようと思った
    次々と登場する人物たちが、実は繋がっていた
    たった一晩のことなのに 外の世界の時間はどんどんと進んでいる
    人の発した言葉はいくらでも自分が好きなように解釈できる
    心がほんわか暖かくなる作品
    不思議な作品だったが 読み進んでいくうちに止まらなくなった

  • 面白いというレビューは見ていたけれども、期待を裏切らない面白さでした!!久しぶりに一気読み!
    時代を超えるストーリーはもともと好きなのもあって、これからどうなるのか?レビューでチラ見したバラバラの話がどう繋がるのかを予想しながら読むのにワクワクしてました。

    最後の終わりはここで繋がるんだーという終わりで、私はその後の話(彼ら3人はどうなったのか?どう生きていったのか?)まで読めたらもっと良かったんだろうなーと思いつつも、そこは読者のお任せなのかとも思ったりしました。

    とにかく久しぶりの東野圭吾作品は面白かった!!

  • ☆3
    古びた雑貨店に忍び込んだ3人組が、過去から来た悩み相談の手紙に答え、結果的に過去の人々を救うというSF的な物語。1話ごとは短編に近いが、全ての話が所々で繋がっている。
    サザンオールスターズやビートルズなどが時代を象徴するような形でストーリーを彩る。本の感想とは少しずれてしまうが、桑田佳祐のすごさを感じた。過去(バブル前)と現代をつなぐ話のどちらの時代でも一線級の活躍をしている。
    ♪現在(いま)がどんなにやるせなくても明日(あす)は 今日より素晴らしい♪

  • これはいいね。素晴らしい。

    東野圭吾にしては珍しく、いわゆるミステリーではなく、ファンタジーのような、文字通りミラクルな話。

    ほのぼのとした、ヒューマン・ドラマのような内容だ。

    しかも、それぞれの話が、ナミヤ雑貨店と児童養護施設「丸光園」とつながっていて、さらに主要登場人物はすべて何らかの形で関わっている、というところが、本当に素晴らしい。

    ラストも、ウィットに富んでいて、これまた心地よい余韻を残す。

    久々に、ほとんど手放しで堪能した小説だった。

  • 【最終レビュー】

    〈再読・図書館貸出〉

    来年度(2017年)秋公開予定。映画化原作本。

    ※公式サイト

    http://namiya-movie.jp/sp/index.html

    ※単行本既読記録(12.4)

    http://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4041101360

    ―目次―

    *第一章…回答は牛乳箱に

    *第二章…夜更けにハーモニカを

    *第三章…シビックで朝まで

    *第四章…黙祷はビートルズで

    *第五章…空の上から祈りを

    読んだ手応えが『十二分に』味わった実感が高かったというのが、率直な感想です。

    『ある児童養護施設で育った「様々な立場柄の人達」』と『ナミヤ雑貨店』の

    〈密接な関係性〉をベースに

    『現代社会』で抱える『それぞれの背景』を、真正面からありありと捉えながらも

    不思議な引力で、何かしらの魔法がそこに降りかかるかのような

    〈未知の先に繋がる『手書きの手紙』に込められた『力強さ』が加わった『存在感』〉が溶け込んでいくことで

    『ふんわりと包み込まれていく』かのような『作風が滲み出てる雰囲気』

    をジンワリと感じながら読み進めていました。

    展開が進むにつれ、明らかになるそれぞれの人物像の正体と、全ての章が

    〈点と線〉で〈リンク〉していること。

    +懐かしい匂いが漂う

    『昭和のレトロさもある和やかさ』

    も時に重なり合いながら、世代間に関係なく、グッと感じるものがあることを。

    レビューとして書ける範囲としては、この辺りまでです。

    後は、どう来年度、この内容が集約され『一本の線の物語として映像化されるか、廣木隆一監督に託したいと思います。

  • 相談者たちに心のこもった返答を送るナミヤさん。そして、不器用ながらも一生懸命に考えて手紙をかえす3人。
    時空を越えて人々の心を救うナミヤ雑貨店。
    電車で読んでいると泣いてしまって困ります。

  • 久しぶりの東野圭吾本。
    一言で言うと、さすが。きちんと読者を夢中にさせてくれ、しかもわかりやすくハッとさせてくれる。

    ナミヤの爺さんの子孫がまたステキ。

    3人の若者はナミヤの爺さんに呼ばれたのかな。

  • さすがのストーリーテラー。悪事を働いた3人の若者が古びれた雑貨店にこもり一夜を過ごそうとした折、不思議な事が起こる話。
    数々の伏線がラストに向けて回収していくさまは流石の一言。リレー競走を見ているかのような繋ぎのよう。
    ナミヤの爺さんの悩み相談も悩みを書いてくる人は基本答えを既に持っており、背中を押して欲しいだけ、返事が来るのは自分で用意していた回答と違う場合のみという言葉はちょっと深いと思った

  • 東野作品では久しぶりに泣いた気がする。

    窃盗をして、逃げる途中で車が故障した3人組は、近くにあるつぶれた雑貨店にて夜明けを待つ。
    しかしその閉店したはずの雑貨店に次々と相談の手紙が入ってくる。どうやらこの雑貨店の店主は悩み相談などを請け負っていたらしく、思わず犯人たちは相談者と手紙をやり取りすることに。

    犯人たちのことがどこか憎めないのは、読んでても、根っからの悪人ではないのが伝わってくるから。
    ありがとうっていってくれた、俺たちでも人の役に立てるんだな、と感慨深げにいう犯人たちが素直なのと、相談者の手紙の解釈がおもしろく、ラストは希望が持てる作品だと思った。

    人の役に立ってるっていう実感は、社会で生きる私たちにとって、本当は何よりも代えがたい喜び、生き甲斐だなと思う。

  • 不思議な味わいのある作品。

    悩みの相談とその回答のミスコミュニケーションをきっかけに相談者の話が始まり、相談した本人自体は必ずしも幸せにならずとも、周囲の人間に何らかの影響がもたらされ、その話が感動をもたらす。

    1章ずつ短編としても十分楽しめる内容となりながらも、全体で長編としても完結している。

    久しぶりにうまいなと感じた東野作品。

  • 泥棒の3人が逃げ込んだ雑貨屋が昔は悩み相談もやっていて、なぜか時を越えた手紙のやり取りができるハートフルファンタジー

    最初の設定を知った時には「おいおい・・・」と思ったけど、いくつかの章を読み進めていくうちにそれぞれの関係性がちょっとずつわかってきて面白い
    こんな感じのお話し好きなんだよなぁ

    ナミヤさんの話の時は、「この話は締めの話じゃないの?」とか思ったけど、その後の方がもっと重要だった

    時をこえる手紙のやり取りができる要因の明確な説明がないのが不満だけど、ファンタジーの設定なんてどうやっても納得のできないものだろうし、なくて正解かもね

  • 面白かった。久し振りに東野圭吾の作品を読んだが、やはり凄い。よくこんなストーリーが書けるなといつもながらに感心する。そして安定の読みやすさ。さまざまな伏線があり、きっちり回収してくれる。しばらく経ったらまた読みたい。

  • うまく言えませんが、面白くはなかったです。
    東野圭吾っぽくないというか、伏線感を出しすぎているというか。
    ここまで読み進めるのが億劫な作品は久々でした。
    なんとか読みきりました。

  • 東野圭吾作品の中では、ナンバーワンですね。

  • 人間の善意がすごい結果を生むことがある。
    とても楽しいファンタジーだったけど、信じること、素直になること、何かやってみること、そういうことがいいんだねと思う。
    現代のどこかに不思議なことが、まだあるはず。

  • 温かな縁に包まれた不思議なお話。様々な形の愛情に、泣けた。

  • 章ごとに繋がりがあり気づくたびにおもしろかった。
    個人的には2章の夜更けにハーモニカがとても好きだった。感動しました。

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ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)の作品紹介

あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)の単行本

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