シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精王 (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041015278

作品紹介・あらすじ

アンと共に生きる未来のため、ラファルの暴走を止めようとするシャル。一方、王国に幸福を招く砂糖菓子を完成させようとするアンだが、妖精王と通じているとしてコレット公爵に連行されてしまい!? 感動の完結巻!

感想・レビュー・書評

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  • ついに、シリーズ最終巻。この後外伝あり。そして、2023年に8年ぶりの新作出ました。私としてはこの本の記憶あるうちに続きを読めるのが嬉しい~。
    人間と妖精が対等であるとの契約が結べるのか、それはこの困難な状況からどうやって成されるのか。ああ、素敵な話の流れでした。一応最後に主要人物達のその後が書かれていて、大満足。キースが毎巻格好良すぎでした。本来ならヒーローだよ。幸せになって欲しいなぁ。
    新装版も出ているし、内容は小学生でも問題ないようなエロなしだったからラノベだけど購入検討したい本なのですが、キスシーンがやたら多くて、挿絵にもなっているのがいまいち。小学生って、そこだけに反応したりするんだよね。図書館的には挿絵にキスシーンがないほうが望ましい。

  • フェアリーテールと言うタイトルだからラスト必ずと信じて読んでいたが、涙、、、

  • 駆け足でもお茶を濁した感じでもなく、それなりに幸せで可愛いハッピーエンド。乙女系とはこういうのをこそ呼ぶべき。
    シャルのデレっぷりが半端ないね。

  • シリーズ完結巻。読了。
    去年の8月から読み始めてようやくたどり着いたフェアリーテイル。大満足だ。

    「僕は、空っぽ」
    そんな悩めるエリルにヒントを与えたのがなんとベンジャミンだった!さすがベンジャミン!
    ほんと只者ではなかったんだな。
    生き生きと作業をするアンたち砂糖菓子職人を見て、思考するエリル。何かが変わる。
    自分のやるべきことをやり、それに誇りを持つ存在。
    完成した砂糖菓子を見たいという欲求がエリルに芽生えた。よかった。これは生きる選択だ。
    砂糖菓子を見て、即座にその意味するものに気がつくエリル。

    「僕も、王だ。」
    空っぽだったエリルが王に目覚めたシーン、ほんとよかったな。何度も読んでしまった。
    なんでもそうだけど、暗闇に光が射すように、「あ、これだ!」と思える瞬間は、幸福な瞬間だろう。
    シャルがラストシーンで砂糖菓子がきっと幸運をもたらすと信じたと言っていたが、
    エリルにも最大級の幸運をもたらしたと思う。ほんとよかったね、エリル。

    アンとシャル、まさか!はないよねと思いながら、読んでいたけど、最後の最後でようやく。涙。。。
    ほんとよかった。アンも18歳になったのか。すんごい3年間だったね。お幸せに!

    さてラファルはいったいどうなったのか??これは外伝を読めばわかるのかな。
    「お可哀想な方」というルスルの言葉がよみがえる。
    ラファルも一緒に生きる未来はなかったのだろうか。

    アニメきっかけで読みだした物語。ほんとおもしろかった。読んでよかったです。
    外伝読んで、ちょっと一休みして新章に取りかかろうかな。

  • 終わっちゃいましたね。

    ハイランド王国じゅうの砂糖菓子職人たちが総力を結して作り上げた砂糖菓子は
    王都の下町を台座にした壮大な作品で、
    そんな大きな砂糖菓子が、幸運を運んでこないはずはない。
    そのことをすっかり失念し、人間への憎悪を募らせ狂気をはらんだラファルと人間の軍が対峙する場面は、ハラハラしっぱなしでした。
    シャルがうまくまとめるのかと思いきや、エリルがねぇ・・・
    自覚が育ってくれてなにより、というべきか。
    妖精と人間の決裂を防げてなにより、よね。
    格差や偏見がなくなるには、まだまだ時間がかかりそうだけれど、そこをこのお話が語らないことで、実感が伴う気がします。

    シャルがラファルと共に姿を消して1年の間が気になるわー。
    と言ってたら、この後に刊行された短編集に掲載されていました。

  • 幸せそうな表紙イラストなのできっと上手くいくと思いながらもハラハラしながら読みました。

  • やっと読み終えた
    可愛いなぁ

  • はーハラハラし通しだったー!
    砂糖菓子職人は巫女みたいだ
    職人であることと祈ることが一緒になってる特殊性が楽しい
    ベンジャミンがこんなに役に立つとはびっくり
    エリルも短い旅で大人になれてほんとによかった
    ラファルはエリルの礎になりたかったのか、、
    狂信者だったのだなあ

    ずっと、信じるものと信じないものたちの話だった気がした
    コレットは信じないもの
    シャルは信じなかったけど、信じるようになったもの
    アンはもちろん信じるもの

    はーヒューには幸せになってほしかったなあー

  • はあー!!面白かった!みんなに愛されてるけど、ハーレムじゃないヒロイン最高だわ。無駄にふらふらしたりとか不安になったりとか暴走したりしない、前向きで努力出来て芯が強いアンは久々にすごく好きなヒロインだった。それに強くて優しくて皮肉屋なのに一途なシャルも本当に良かったしキャラたちみんな芯は良い人で……良かった……ストーリーも、職人の仕事や恋愛、妖精と人間の関係など盛り沢山なのに無理なく織り込まれていて安心して読めた。一気読みしてほんとに良かったシリーズだった。

  • 大団円。
    エンドロールと思わしき箇所でちゃんとその後が描かれてるのがいいですね。

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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