- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041016893
作品紹介・あらすじ
原因不明の症状により市町村単位で住民が死亡する事件が発生。ウイルス感染が原因と睨んだ厚生省の斯波は真相を解明すべく、政府内での駆け引きと拡大する災厄に挑む。やがて斯波が辿り着く驚愕の真実とは!?
感想・レビュー・書評
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高知県の過疎村から起こる集団死事件。これがテロなのかパンデミックなのか。
災厄の原因を突き止める過程よりも、斯波と宮野との友情や歩美との関係よりも、官房長官室で繰り広げられる政治家と官僚のやりとりの方が印象に残った。楡と伊野塚にはイライラしっぱなしだったし、金平と田崎の姿勢には感極まるものがあったし、こうした危機的状況で金平のような対応を見せる政治家いたらどれだけ信頼できるか、今の時政を見ると、そう感じずにはいられない…。
で、この災厄は自然が引き起こしたものなのか、はたまたやっぱり人的に引き起こされたものなのか、いつか似たようなことが実際に起こらないとは限らない可能性を言及して終わるのが考えさせられた。
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そんな結末なのか!
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20200318 読了
☆3.6評価/四捨五入で☆4つ
覚書
斯波(しば)茂之&歩美 宮野正彦 田崎新 金平寿一
楡、家持、伊野塚
四国~高知県
8年前から積読本に埋もれていた高嶋哲夫著「首都感染」を
読んでからこの本を読んだので、つい読み比べてしまった。
厄災の原因となったものは、テロか感染か。
あれ?と違和感を感じた事がいくつかありましたが、
出エジプト記はうまく使われたなと思いました。
関係ないことですが、三国志2を読了後に「首都感染」を読んだのですが、
レビューも書いたのに本棚にUPされないのは…何故↑。。 -
高知県発の謎の大量死事件、テロか感染症か、官僚と政治家のせめぎ合い。堂シリーズの作者としてお馴染みですが、作風は全然違います。ただこの人理系なんだなと感じ、理論的に理解できないとこもありますが、それはそれとして楽しく読めます。ちょっと社会風刺的な部分には蛇足感がありましたが。
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テロなのかパンデミックか。突然起こった謎の集団死。同様の集団死が付近の集落に爆発的に広がっていき、四国は全滅か…。少し前に読んだ「生存者ゼロ」を思い出しましたが、これはラスト近くまで謎を引きずって、得体のしれない恐怖とともに政治家や警察のエゴと頑なさも絡み一気に読ませてくれます。展開もパニック小説ではなくしっかりとミステリです。〜堂のシリーズは好みではない方もきっとこちらは読みやすいでしょう。全てが片付いて収束したと思ったとき、更にその先がありました。でもそこまではさすがに想像したくなかったですね。
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83突然原因が分かってしまう構成が残念!こう言う結末ならもっと前段で前振りはいるよねえ
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義務感と使命感。判断材料の乏しい中、二つの感情をむき出し抗うことで「得体の知れない面白さ」が生まれて来る。大好き系な小説だったので、途中の誤植が何とも残念だ…。面白かったけどさ。