ダブルギアリング 連鎖破綻 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041017647

作品紹介・あらすじ

今年デビュー10周年を迎える真山仁が『ハゲタカ』の前年に発表した幻の処女作、ついに文庫化! 破綻の危機に瀕した大手生保を舞台に人びとの欲望が渦巻く大型経済小説。真山仁の全てがここにある!

感想・レビュー・書評

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  • 読み進んでいくうちにだんだんわかってきたような気がするんだけど、今ひとつ十分に理解できたとは言えないので、きっともう一度読み直すことでしょう。

    真山仁さんの作品に浸り切っていくと、なんだか経済通のような気分になるから不思議です。実際には何にもわかっちゃいないだろうけれど、わかったような気になれるだけでもなかなか楽しいものです。

  • キャラが立っていて面白かった。

  • 金融って難しいな。
    そして生々しいな。

    自分の会社を情熱を持って支えられる。
    素晴らしい。
    羨ましい。

  • 生命保険会社の倒産、それによる銀行の連鎖倒産(ダブルギアリング)をテーマに描かれた作品。
    バブルの時代に当たり前に行われていた株式持ち合いによって、ダブルギアリングの恐れが深刻化していく。政府はそうはさせまいと、死に体の生命保険会社の延命を試みるが、解約ラッシュにより資産は目減りする一方。
    そんな生命保険会社を救うのは、、、

    外資の企みや、いかにもな日本企業の振る舞い・有り様、そして倒産の瀬戸際にいる生命保険会社が最後に見出だした活路など、見どころ満載だった。

  • ハゲタカのモデルになったんだなぁというのがよく分かった。モデルとなった人物がもろ分かるし、おそらくモデルの生保もここなんだろうなぁとか思ったり。

    しかし、企業として有終の美を飾ろうとして奮闘する男達はまた好感が持てるし、金儲けしか考えていないハゲタカどもを一掃するのは面白い。

  • 真山仁のデビュー作でやや荒削りな気がした。
    登場人物が多く、銀行、保険会社、政府の関係性も複雑で、理解するのに頭をつかったが、当時の雰囲気がつかめてまあおもしろかった。
    登場人物も実際にいる人をもじっていて、小説全体からリアリティを感じられた。

  • ドラマ性に欠けてイマイチ盛り上がらなかったかな。普通。

  • 真山仁は初読、こちらは著者のデビュー作である。破綻寸前の保険会社が、外資保険会社に救済されるまでを読ませる。経済小説にありがちな、社内の派閥争い、他社との駆け引きなどの印象は薄い。保険会社が本来あるべき姿を忘れた先には、加入者(契約者)の不幸がある。資本主義経済の行き着く先に明るい未来はない。

  • 自分が売る商品、会社への矜持を持って仕事ができているか、自分に問われているようだった。
    仕事だから仕方なくではなく、恥ずかしくない仕事をしたい。できるための能力をつけたいと思わされた。

    保険の知識、業界の歴史の勉強になった。

  • 久しぶりの真山仁。感情移入してしまう。クソばっかりだな。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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