密室大坂城 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041017722

作品紹介・あらすじ

大坂の陣。二十万の徳川軍に包囲された大坂城を守るのは秀吉の一粒種の秀頼。そこに母・淀殿がかつて犯した不貞を記した証拠が投げ込まれた。陥落寸前の城を舞台に母と子の過酷な運命を描く。傑作歴史小説!

感想・レビュー・書評

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  • もう書きつくされた大坂の陣なのに。
    こんな解釈もあるんですね。
    悪者?ですけど、この本の淀殿も好きです。

  • 最後の一行が凄いな

  • ちゃんとした歴史ものだったけど、読んだあとの印象が薄かった。

  • 評価が高く期待したが、「ドラマ臭さ」を感じてしまった。淀殿はいかにも悪者、そして秀頼は人間味溢れる人物として描かれているのだが、何か心地悪さを感じた。自分の中の秀頼像が出来上がっていて、フィクションと分かっていてと違和感があったからかも。

  • 読みやすい本だったが、心の底から淀君が嫌いになった。こんなアホな女のために時代が動かされたのか。

  • 2017/02/15BOOKOFFリコー通り店¥108

  • 巨大な城を捕まえて“密室”と言うのは、少々引っ掛かるが…2人の視点人物の心中に関しては、正しく“密室”である…

    “大坂の陣”を舞台とする、或いは舞台の一部とする物語には随分触れてきた感だが、その都度に何となく思うことが在る。或いは手近な場所で「“大坂の陣”に臨む豊臣陣営」のような状況が、多く起こっていないだろうか?何か、多少面倒なことや、一寸難しいことに関して、妥当性が高いのか否かがよく判らないことを声高に主張しているグループが、何やら主導的になって事の進行がよく判らなくなる…適任か不適任か判らない者が、主導的グループの成員、またはそこに近いというだけで指揮を執る…形式の上で敗れても、和議の条件次第では「必ずしも後退ではない?」という闘い方も在ろうが、そういう結果にはならない…“大坂の陣”は、色々な人達が各々の型で関っている大きな紛争で、時代モノの題材としては扱い易いのかもしれないが…或いは、「考えてみれば、幕府方が相当な犠牲を強いられ、大坂城側の完敗とも言い難い側面が在りながら、何故滅ぼされたのか??」という辺りに、「示唆に富むモノ」が在るから、色々な型で取上げられるのかもしれない…

    それにしても…本作の「活き活きとした豊臣秀頼」がなかなかに好い…

  • 今までにない秀頼像

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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