ユマニチュード 認知症ケア最前線 (oneテーマ21)

  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018620

作品紹介・あらすじ

「見つめる・話しかける・触れる・立つ」を基本とした認知症ケア「ユマニチュード」。NHK「クローズアップ現代」や「あさイチ」、「NHKスペシャル」で取り上げられ、大きな話題を呼んだ技術に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ユマニチュードについての取材をもとに書かれた本。

    今まで読んだユマニチュードの本は、現場の方の書かれたものばかりだったので、「取材によってわかってきたこと」「取材を通して表現されたこと」は新鮮で興味深かったです。

    ユマニチュードは、哲学であり、技術である。

    人の尊厳を大切にしていることを、視線や姿勢、行動によって示していて、私もこの実践を続けていきたいと、改めて思いました。

  • さいきん医療の現場で注目されはじめているらしい、ユマニチュード。「見つめる」「触れる」「話しかける」「寝たきりにしない」の四つの柱があるようです。
    こうやってひとをケアするときのテクニックを体系化することによって、ひと助けに対しておおきな情熱を持っていないひとでもひとをきちんとケアすることができるようになる、との話があって、そこはとってもバランスの取れた感覚やなぁと思った。
    ユマニチュード、今後どうなるんでしょうね、楽しみです。

  • ユマニチュードは技術。だから、誰にでも身につけることができるようになる、はず。

  • 今現在直接「ユマニチュード」に関わっている当事者の一人として初めて読了。
    日本にユマニチュードが紹介された直後の約10年前の著作なので、それから10年を経たユマニチュードの現況とは懸け離れた世界・景色を切り取ったものになってはいるが、かえってその分「初心に還る」「原点に戻る」気がして、新鮮な気持ちで読み終えることが出来た。
    まだまだやれる。日本でユマニチュードを必要とする人、これで救われる人は、まだまだ大勢いるはず。そう信じさせてくれた一冊に感謝♪

  • とても参考になる内容ではあったのだけど、この本で紹介されている例はアルツハイマー型認知症が主で、幻視や妄想のあるレビー小体型認知症の場合とか、うつ病も併発している場合など、より心理的精神的に大変な症状のある高齢者に対して、ユマニチュードのケアを行う上で工夫すべき点などはあるのかということにも触れてほしかった。
    また、基本は同じであると思うけど、看護師さんや介護士さんのようなあくまでも仕事として接するプロと、何十年にわたっていろんな感情をお互いが抱いてきた家族とでは、やはり違いはありそうだし…。そういう点も気になった。
    まあ、新書にそこまで期待するのは酷というものか…もっと詳しい本で勉強するべきですね。

  • 同じ高さの目線で見つめる。話しかけながら。支えるように触れながら。立ち上がってもらうことを大切に。

  •  ユマニチュードと呼ばれる手法は、全く新規のものではなく、従来の介護の中で、「いつも暴れる認知症の人が、あの人が担当するとなぜかニコニコしてるんだよね。何でだろ?」というような事例(ブライトスポット)を集めて体系化したもの。

     基本となる「ユマニチュードの4つの柱」は、
    1. 見つめる。
    2. 話しかける。
    3. 触れる。
    4. 寝たきりにしない。

     身体介護の際に『5歳の子ども以上の力』は使わない。
     そして、医療や介護は、その人が豊かな生き方をするためになされるもので、それ自体が優先されるものではない、という考え方。

     介護のプロのみならず、認知症やその他の精神疾患・知的障害・発達障害などがもとで心理・行動症状が出やすい人と接する人は、必修の技術であると思う。

  • ユマニチュードの紹介と介護業界の近況について書かれています。
    ユマニチュードについては紹介くらいの内容なので、深く知りたいのであれば、別の本の方が良いかも知れません。

  • 覚書
    ユマニチュードの4つの柱
    ①見つめる②話しかける③触れる④寝たきりにしない
    ケアレベルの設定
    健康を改善 健康を維持 付き添う
    立って体を拭くと筋肉が鍛えられ骨にカルシウムを定着させ呼吸機能が弱まるのを防ぐ
    介護移住
    特養を地方に整備すればコスト面でも都会の10分の1 衰退する地域の雇用創出や経済の活性化につながる
    介護能力の高い介護施設へのショートステイと適切な精神科往診を組み合わせれば精神科病棟への入院をせずに治療が可能

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