鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐

  • 3929人登録
  • 4.05評価
    • (505)
    • (599)
    • (331)
    • (35)
    • (9)
  • 516レビュー
著者 : 上橋菜穂子
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年9月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041018897

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
梨木 香歩
上橋 菜穂子
上橋 菜穂子
万城目 学
冲方 丁
宮部みゆき
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐の感想・レビュー・書評

  • 下巻、ぐんっと物語に引っ張られて一気読み。
    読み終えた後、満足感と寂しさが混じった気持ちにじんわり浸りました。

    ヴァンとホッサル、2人の主人公が出会い、語らうシーンが印象的でした。
    若き天才を魅了するヴァンにしびれます!

    上橋菜穂子作品に描かれた壮大な世界にぐわぁっと飲み込まれてしまっていたせいか、感じたことを上手く文章にできないことが悔しいです…ううう…。

    守りたいものができたとき、強くありたいと思うときに、ぐっと背中を押してくれる物語だと思います。
    ぜひ、もう一度読み返したいです。

  • 「父が言っていた。人というのは哀しいもので、なにをやっても、どこかに悔いが残るもんだと」
    下巻で一番印象に残った言葉は、そんなに自分にとって新しい言葉ではなかった。
    新しい考えを教えてくれた言葉は他にもあったし、この物語の広がりにもただただ驚いた。
    今までも自分は混沌の中を生きているのだと感じてきたけれど、「混沌」という言葉に入れて個々を見てこなかったもの(恐ろしいもの、美しいもの、愛おしいもの)のことを受け取りやすい物語にして語ってくれた。
    自分が生きている世界にも、自分の身体の中にも、たくさんの命と心があって、全てが違う存在で。
    途方もなくて何から考えていけばいいのかも分からない。
    でもこの物語の広がりを感じることは必要なことだったと思う。
    そしてその上で最初に引用した言葉にやはりどうしようもなく心動かされてしまう。
    それは自分の行いについても、他人の行いについても、同じなのだ。
    この物語の中で生きている人々は誰も自分の命を捨てていない。
    望みに向かって生きた結果の死はあったけれど、物語の都合で行動していた命はなかった。
    そして全ての行いは善でも悪でもなくて、正しくも間違ってもいないんだと思う。きっと。
    善いことだ。正しいことだ。と信じられる生き方をしても他者を傷つけるし、命を奪ってしまう。
    だから何をされても仕方ないとか、そんなことを言いたいわけではないけど、全ての行いにその命の思いがあるということを知っておきたい。
    その行いを悔いる心を相手も持っているんだということも。
    そう信じられるようになりたい。

  • 上下ともに分厚いハードカバーなのに紙が薄く、ページ数が多かった.登場人物も多めで、独特の読み方をさせる固有名詞も多かったので、一時中断したときはコレ誰だっけ(汗と巻頭にある人物の名前一覧を見返した.でも、親切にルビがふってあったので、そこまで混乱せずに読むことができた.
    鹿の王というタイトルから「一番」とか「強い」とか「権力」ということばを想像していたけど、実際はそうではなくて、仲間が生き延びるために勇敢に戦う者、犠牲になるもののことをいうのだということに、深い感動を覚えた.
    いつの時代も為政者は己の国、民族、慾のために動くことが多い.そんな中、民族を超えて、利害を超えて、病に立ち向かおうとする人々の物語だった.
    いろんな奥深さが潜んでいる作品.時間が経ってもう一回読んだらまた違う感想が湧きあがってくるのかもしれない.
    再読したらまたここの感想を変更するかも.

  • もうなんと言うか、思いが溢れすぎて言葉がうまくまとめられない。
    それほどまでに壮大で深いテーマの物語だったと思う。
    ファンタジーで架空の世界のお話なのに、現実にまるであるかのような緻密に作られた世界観の凄さは今回も健在。

    まさに上橋ワンダーザワールド!!

    一体上橋さんの頭の中はどうなっているやら・・・
    病・医療・政治・民族同士の争いと繋がり。
    そこに広大な自然に住む獣達が複雑に絡まりあって、正直凄く凄く重いテーマだと思う。
    でも、そんなことも微塵も感じさせないほど一気に物語に引き込まれて最後まで駆け抜けるように読んでしまったというか読まずにはいられなかった程惹きつける魅力を放つ物語にすることのできる上橋さんはやっぱり世界のファンタジー作家だと思う。

  • 好きな終わり方だった。

    「還って行く者」
    ただそれだけの終わりだったら、言葉にしづらい嫌な読後感が残ることになっただろう。

    それだけではない終わりに、(あぁ〜読んでよかった)という読後感がある。

    それぞれの「想い」に突き動かされて「死」を選んでいく。
    「死」を見つめるからこそ生きる覚悟と希望が生まれていくのだなーと噛みしめる。

    面白かったです。

  • 著者の作品ずっと楽しみにしていました
    大人向けです
    「守り人」「獣の奏者」よりもっと大人向けです
    世界観
    すごい
    生きることのすべてが織り込まれている
    だけど 時間がとれなくて一気に読めなかったから
    地名・人名・民族・動物がごちゃごちゃになり、もう一度読まなければと思う
    ラストの余韻がずっと響いている
    《 立ち向かえ 病も支配も もがきつつ 》

  • 一度読んだだけでは、物語が頭の中で消化しきれない!
    正直言って難解。難しい。
    守り人や奏者より大人向けな印象でした。
    もはやファンタジーなのか。

    簡単に言ってしまえば、動物と医術なんだけど。
    何だろうなー、この答えの出ないもどかしさみたいなの。

    謎の病が発生した岩塩鉱から生き延びたヴァンとユナ。
    その治療法を探す天才的医術師ホッサル。
    東乎瑠の移民に故郷を奪われるアカファの人々。
    それぞれの民と深くかかわる固有の動物。

    終わり方が何とも言えない。
    ヴァンとサエとユナで寄り添い合って生きていてほしい。

  • 結末までヴァンのように走り抜けるように読んだ。
    人が自然に加わることで変わっていく生態系。そこで生きていくことのむずかしさ。人の傲慢、人の愛しさ。
    ヴァンが最後に選んだことが正しいのかは、私にはわからない。けれどユナとサエの存在が彼に救いの光を与えてくれる。ホッサルはこれからも、自分のやり方で道を進んでいくのだろうと思う。
    これは誰が何と言おうと希望の物語だ!
    だって、ヴァンにはユナとサエがいる。だから、ユナの一言に笑いながら大丈夫なんだ、そう思った瞬間に涙がこぼれて止まらなかった。

  •  さらわれたユナを追うなかでヴァンは、岩塩鉱の事件以降自分に芽生えた不思議な力に興味を持つ民族と出会う。一方でホッサルは”黒狼熱”騒動の裏にあるものに徐々に近づいていく。そしてついに二人が邂逅を果たし……

     上下巻通して、ものすごい読み応えでした! 

     まず描かれるのが、帝国と少数民族の対立。大国による支配や征服で故郷を失ってしまった人々。そうした人々の怨嗟が騒動の背景にあります。

     行き場のない怒りや悲しみ、そして各民族の宗教観が複雑に絡み合い、事件に結びつきます。構成の組み立て方、伏線の回収も見事です。読んでいて点と点がつながっていく感覚は、一流のミステリにも劣らないと思います。

     そうした少数民族の問題は、現実世界にも存在します。そして、それが原因の紛争やテロがあるのもまた事実です。そうした問題に対し、この小説はどう答えを出すのか。

     ヴァンはホッサルから、自身の身体の変化について説明を受けます。ホッサルは身体には病気のウイルスや細菌が入ってきたとき、それと戦う兵士たちが身体の中にいると説きます。

     しかし、ヴァンの場合は、身体の中に入った黒狼熱の菌が、身体の中の兵士たちと共存しているのではないか、とホッサルは仮説を立てます。それを聞いたヴァンは自身の身体と国家に共通点を見出します。

     生きるには身体の機能がしっかりと働いてくれることはもちろんですが、外からも常に栄養、時には菌を取り入れないと生きていけません。抗体を作るためには、一度菌が身体に入らないといけないからです。

     国もそのように、様々な民族を取り込みつつ大きくなります。そして、そうした民族も取り込まれて生きていくうちに、大きい国の保護が必要になってくるのです。こうした持ちつ持たれつで、国は成り立っているのです。

     医療小説の面と歴史ファンタジーの面が、こうした一つの形につなぎ合わされます。その説得力とメッセージ性に不思議な感動を覚えました。

     そして終盤ヴァンは、自身の不思議な力に関する選択を迫られます。力を持つ者の責任として、個人のための選択をするか、集団のための選択をするか迫られるのです。

     寂しい終わり方になることを覚悟したのですが、ラストのユナたちに救われました。厳しい運命に立ち向かえるのは、やはり人の絆の強さだと再認識させられました。

     描写と設定が細かいので、読むのに少し苦労するところもありましたが、終盤はその苦労の甲斐あり夢中になって読み進めてしまいました。

    2015年本屋大賞1位

  • ようやく読み終えました。
    文化人類学者でもある上橋菜穂子さんが描く作品は、ファンタジーとは思えない。
    過去、この地球のどこかに存在していた街や村や山、いや、今もどこかにあるんじゃないかなと思わせられます。

    伝染病に民族紛争、病気とは?生きるとは?自分の役割とは?
    悩みながらもまっとうに突き抜けていく登場人物たちに、救われます。
    どんなときでも、そちら側の人間でいたい。

    上橋さんは児童書のくくりを超えてます。。。

  • 病、医学、人、獣、そして生死。
    様々なことを考えさせられた。独角だったヴァンの変化がとても心に沁みた。

    その中でも、鹿の王のくだり、ヴァンのお父さんの言葉がとても心に残った。

  • (15-48) 上下巻をまとめて

    再読。初読の時は物語の力に圧倒され、茫然としたまま何も書けなかった。今回も圧倒されたが、何とか気持ちを静めている。複雑に絡み合った国の関係は、人々の関係を更にもつれさせている。人間の体の中も同じようなことがおきている。外と中、大きな世界と小さな世界、その対比に魅せられてしまう。
    一度動き出し変化したことは、それが無かったことには出来ない、戻れない、その哀しい現実を受け入れるのかあくまでも逆らって滅びるのか。
    この物語には世界征服の野望を持つ悪の大王など出てこない。
    皆、自分や家族、仲間、所属する国、その存続や利益のために必死に動いている。どの立場で考えるのかその違いでしかない。
    「鹿の王」そう生まれつくものがいる。ヴァンはきっとそうなのだろう。
    実は二度目に読み始めてからも、ラストどうだったのか思い出せなかった。今回読み終わって、ああ、こういう終わり方だった!前は読み終わってから、その後のことをずっと考えてしまい、そのせいで小説のラストが分からなくなってしまったのだ。
    そしてまた私は彼等のことを思い続ける。私の中では彼等の人生は続いているのだから。

  • ユナが絶対的に光だった。

  • 上橋菜穂子さん待望の新作。
    楽しみにしていました。
    最初に登場人物の紹介ページがあるのですが、けっこう多め。
    慣れていない人はちょっと嫌になるかもしれません。
    私はファンタジー好きだし、これまで読んできた上橋作品への絶対的な信頼があるから、物語の世界にすっと入ることができました。

    ヴァンの章、ホッサルの章、どちらも気になる気になる(笑)
    二人の主人公を追いかけて熱中してしまいました。

    期待していた通りの面白さは下巻に入ってからますます加速。
    最後まで緊張しながら読み進めました。
    ファンとしては上下巻でなくもっと長く続くシリーズでもよかった・・・と思うくらい。
    読み終わってからあまり時間が経っていないのにもう再読したい気分になっています。



    心に残る文章がたくさんありました。
    国と国、民族と民族、人と人、人と動物、色々な関係を考えながら読みました。


    >人は、自分の身体の内側をみることはできない。健やかなときは心が身体を動かしているような気がしているが、病めば、身体は、心など無視して動く。それを経験して初めて気づくのだ。―身体と心は別のものなのだと。


    >自分の身体の中で、いま、このときも、目に見えぬ小さな何かが、病と戦っている。そうやって、自分の命を支えてくれている。-そう思うと、何か途方もないものが、我が身をとりまいているような気分になった。

    >「私たちは、ひとりひとり、違うのよ。たしかに祖先から綿々と伝わってきたものはある。でもね、ひとりひとり、まったく違うの。どの命も、これまでこの世に生まれたことのない、ただひとつの、一回きりの個性をもった命なのよ」


    >「私たちはみな、ただひとつの個性なんです。この身体もこの顔も、この心も、一回だけ、この世に現れて、やがて消えていくものなんですよ」


    人の身体は森みたいなのもの、国みたいなものという文章が何度か出てきましたが、言われてみれば納得。
    自分が生かされている不思議を改めて感じました。
    死は終わりではなく、身体の死は変化でしかないような気がするという言葉にも共感しました。

    あきらめないで生きることの大切さ、国や民族の違いを超えてつながることは可能ではないかと思える結末でした。
    辛い気持ちも残りましたが、希望が見えてホッとしました。

    穏やかな気持ちで本を閉じることができました。

    あとがきもよかったです。

  • 図書館より。
    これって本当に児童書?
    大人向けだよな~。

    上巻でそれぞれの立場にあった主人公達が、下巻で出会ってから、物語の色々なものの姿が見えてくる。
    生きるって、なんだろう。生き残ることの意味。そして「鹿の王」。
    しかし、彼はもう「独角」じゃない。こんなこと思うのも変だが、無事に帰ってきて欲しいと思う。

  • 物語の冒頭で黒い犬に噛まれながらも生き残ったヴァン。
    彼は自身の変化にとまどいながらも、それに導かれるように病をめぐる謎に近づいて行く。
    ホッサルも、 懸命に病の謎を解こうとするうちに火馬の民の悲劇を知り、調査に向かう。

    何が病をもたらしているのか?
    病そのものの成り立ちが、民族の違いを浮き彫りにしていく。
    それぞれの土地の違い、耐性、免疫などにとどまらず、病との向き合い方といった哲学的スタンスも違ってくる。
    この違いが諍いの素になるのか?
    それとも互いの持つものを差し出しあって新しい文化をつくるのか?

    次々とおそう困難に立ち向かう物語ではあるが、その向こうに 何が正解とは言い切れない医学の在り方や社会の在り方に悩み考え続ける人々の姿がある。

    上橋さんは、辛さの中でも幼いユナに心癒される大人たちの心情を繰り返し描いている。とりわけ、我が子を失ったヴァンと、子を持つことができなかったサエが、ユナの養い親のようになっていく姿が温かい。
    産めば親なのではない。
    子を育てることでだんだんと親になっていくのだ、そんな励ましを感じる。

    そして、<独り>だったヴァンは身内を持ち、氏族に繋がれていたサエは自らの人生を歩み始める。
    なんとも切ないながらも希望の火のともる温かい物語でした。

    さて、実写化、あるでしょうか?
    ヴァンはのっけからヒュー・ジャックマンのイメージ。
    ホッサルは.... 神木くん?春馬くん?林けんとくん?小池徹平くんはさすがに大人すぎ?
    いろいろと期待できます。
    サエはこれもなぜかのっけから黒木華ちゃん。
    ツォル人ではないのになぁ。

  • 最後の一行を読み終わったとき、ため息をつきつつ思った。
    「あぁ、終わってしまった」と。でも次の瞬間気付いた。
    「違う、これは終わりじゃなくて始まりなのだ。そうだ、彼らの長い長い物語がここから始まるのだ」と。
    いやでもちがう。これは彼らの物語ではなく、私たちのこれまでの、そしてこれからのずっと続く世界の始まりの物語なのだ。
    広くて狭い、大きくてちいさな、この世界の魂の全てがここに宿っている、そんな一冊。

  • ようやく主役の二人が出逢った瞬間、鳥肌が立った。
    そして「鹿の王」の意味を知った時、彼が最終的に選ぶ道が想像できた。

    それはとても悲しく険しい道。
    でも彼らしい潔い決意に拍手を贈ると共に、そんな彼をどこまでも追いかける温かい家族が、きっと彼を見つけ出すと信じる!

    動物も虫も植物も人間も、地球上の全ての生き物が常に持ちつ持たれつで共存して生きていることを改めて教えてくれた作品。
    人と人、人と生き物の深い絆に感動した!

  • 図書館で。上下巻一気読み。
    助けられる人が助ければ良い、という台詞はすごいな。確かに自分の事で手一杯な人間が中途半端に溺れる者に手を出したら被害は増えるんだもんなぁ。そうやって考えると英雄なんて持ち上げる考え方を唾棄する主人公のお父さんはすごい。

    命というものは同じように見えても全てが特別で唯一の存在である、というのは知っていると今後の人生で不思議と何かの折に役に立ちそうな知識だなぁ。
    種族を越えても知識が伝わることにより仲間意識が芽生えるっていうのは素敵なことだなあとしみじみしながら読み終えました。

  • とてもよかった!
    哀しく切なくなる現実を突きつけつつ、
    どこか温かさが流れている、そんな印象。

    為政者、医術者、司祭医、
    原住民、移民、動物、病素。
    様々な視点の正義と意思があり、唯一の正解はない。
    むしろ、ある視点の正義は、別の視点では罪になる。
    神様次第、という諦観の中で、
    それでも自分の正義を信じてもがくことが、
    生きるということなのかもしれない。
    そして、死ぬことで生きる命もある。。。

    「多様性と共生」が一貫したテーマに感じた。
    体内の細胞と病素もそう。
    自然界の食物連鎖や環境変化に伴う変異もそう。
    群れや氏族の「王」の役割もそう。
    様々な氏族を束ねる国もそう。

    ちなみに、
    図書館では「児童書」扱いで驚いた!
    「大人も読めるファンタジー」というレベルではない。
    私は人に本を薦めることはあまりしないけど、
    この本なら自信を持って薦めることができます!

  • 「鹿の王 下」

    すごいお話でした!
    ファンタジーなんだけどすごく現実的!
    最後は悲しくて切ないけど、なぜかこれでよかった!
    あれこれ絶対大丈夫!と思わせてくれるエンディングでした!

  • いろいろな人の思惑が、複雑に絡み合っている物語。
    下巻に入ってからは目線がちょくちょく変わるので読みにくいところもあったけれど、ヴァンとホッサルが出会ったところからは一気に読めた。
    巻頭に地図が欲しい。

  • 面白かった。さすがの上橋菜穂子!!
    すっかり鹿の王ワールドに虜になりました。これだけの壮大な世界観をわずか数ページでまるで自分までもがその世界に生きているような気になるほどに入り込ませる技。

    モリビトシリーズなど数々の上橋菜穂子ファンタジーを読みましたが、常にいろんな世界が存在していて、そこに生きる人々がそれぞれの世界で躍動する様が手に取るように動き出す。

    映像を見ているような躍動感です。。。

    感無量。

    久々にいいファンタジーを読んだ!!!!!夢中になった!!!泣けた!!!!ラストの数行はそーっと鹿の王の世界から目がさめるような。そんな終わり方も、いい夢から覚めたようなそんな気持ちにさせられました。

    上橋菜穂子サイコー!!!笑

  • 自分の体はわからない、その体は日々共生と葛藤を同時に行なっている、そしてそれって社会と似てるという、本当に壮大なストーリー。私も持病を持つ身として色々考えさせられたというか…。下巻は上巻の余韻のまま楽しんでたけど、ヴァンとホッサルが出会ってからは、もう続きが気になる程ハマっていました。深かった、最後は涙してしまった。悲しい結末かと思ったら、最後までユナちゃんが癒しでいてくれて、心の底から温かい気持ちになれた。ヴァンさん、素敵です。『鹿の王』というタイトルも納得。2016/12/3完読

  • ファンタジーなのに歴史小説を読んでいるかのような感覚。医療サスペンスと本の裏に宣伝文句があったけど、その言葉では語り尽くせないような壮大なストーリーに惹かれた。

全516件中 1 - 25件を表示

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐に関連する談話室の質問

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐に関連するまとめ

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐を本棚に登録しているひと

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐を本棚に「積読」で登録しているひと

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐の作品紹介

何者かに攫われたユナを追うヴァン。同じ頃、医術師ホッサルは移住民に広がる謎の病の治療法を探していた。ヴァンとホッサル。ふたりの男たちが愛する人々、この地に生きる人々を守るため、選んだ道は――!?

ツイートする