- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041020357
作品紹介・あらすじ
2112年。人間の心理・性格的傾向を数値化できるようになった世界。新人刑事・朱は、犯罪係数が上昇した《潜在犯》を追い現場を駆ける。本書には、朱らに立ちはだかる男・槙島の内面が垣間見える追加シーンも収録
感想・レビュー・書評
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読み始め、余りの未来過ぎる話に着いていけず。
え??なに??って頭の中がグルグル(笑)
中盤以降に、やっと設定が理解出来てw
だんだん面白くなり読む手が止まらなくなりました。
狡噛慎也・・・カッコよすぎる!!
下巻が楽しみ♪ -
近未来の警察アニメのノベライズ。細部まで緻密に計算された設定は見事。次々と起こる事件が少しづつ繋がりを見せて行く展開と迫力のあるアクションシーンの描写が面白い。
舞台は22世紀の日本。潜在的な犯罪者は犯罪係数により判定されるという過剰なまでの犯罪抑止システムに支配された社会。潜在犯を取り締まる執行官と監視官…そんな中で次々と起こる極悪非道な殺人事件…事件の背後に居る悪の正体は…主人公の監視官・常守朱のもとで、常に前線で悪と対峙する執行官・狡噛真也の過去とは…
ノベライズは、あの傑作『ゴルゴダ』を描いた深見真。 -
「サイコパス」のノベライズということで気になって購入。
深見真の著書は何冊か既読であり、サイコパスのアニメも楽しんだ一読者として忌憚ない意見を述べれば十分楽しめた。他のレビューではからい意見も多く、文章がただの説明文という厳しい見方もあったが、むしろこの作品には極力無駄を排して贅を削ぎ落したストイックなこの文体がよく合ってたと思う。
アニメのダイジェスト版と言ってしまえば否定できないが、朱の咬噛への「いささか鋭すぎる気がした。この人がナイフなら鞘まで切ってしまいそうだ」という第一印象、雑賀の講義を受けた帰りに咬噛に服装を褒められるアニメにはないアドリブ、宜野座視点で回想される咬噛と宜野座の出会い、同じ課の仲間たちへの縢の心情など、アニメでは描写しきれなかった痒いところに手が届く掘り下げも行われていてファンならにやっとできる。
六合塚の性的嗜好や弥生の葛藤など、ノベライズで初めて明かされるプライベートも多い。
槙島の愛読書のタイトルにも言及されており、「あらかじめ裏切られた革命」など、その都度の状況や進行する事件との関連性を考察するのも知的な興奮を覚える。
ノベライズは主に朱視点で進むが、宜野座や咬噛の視点にも飛び、より群像劇として個々のキャラクターのドラマが引き立っていた。
朱→咬噛の複雑な感情や微妙な乙女心、政隆と宜野座の親子間の確執にも描写が割かれており、前述のコンビに思い入れがあるなら是非読んでほしい。
ラスト、麦畑で咬噛と槙島が対峙するシーンの文章の美しさは必見。
神話のような壮大さで、この作品の幕引きにふさわしい。 -
SFと見せかけて近い未来の示唆と思わせられるくらいリアル
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「自分で決断したことに責任を持つ」
当たり前のようでとても厳しい。どうしても責任転嫁しがち。
当たり前なんだけど、全てを機械に判断してもらっていると自分で考えて責任を取ることがほぼなくなる。
相手の立場に立って考えるとか相手の事情を考えるとか・・・今でも余裕がないとおざなりになっていることが、日常になってしまうってことかな。実は、もうそうなりつつあるのかな。
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アニメのシーンを深く知れてよかった。最後の執行官たちの何気ない日常の風景に心を抉られた。朱がシステムに違和感を感じる過程が描かれていて、シビュラシステムの合理的かつ理不尽なところが私たちに「自分で決定することの大切さ」を教えてくれる。
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改めてこの世界観めちゃくちゃ好み。
この作品って本当にいろんな方面から気づきを得ることができると思ってるんだけど、文字にされた時にさらにはっとさせられることがあって、読んでよかったなとなった。 -
設定が面白い