表御番医師診療禄 (5) 摘出 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020555

作品紹介・あらすじ

将軍綱吉の命により、表御番医師から御広敷番医師に職務を移した矢切良衛は、御広敷伊賀者を襲った者を探るため、大奥での診療を装い、将軍の側室である伝の方へ接触するが……。書き下ろし時代小説第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第五弾。

    前巻で起きた、伊賀者襲撃事件の真相を追うため、将軍の側室・お伝の方の局に通うことになった良衛。
    京からきた礼儀指南役・山科が関わっている事が判明し、どうも朝廷が絡んでいるらしいと憶測されましたが、本人に自害されて真相はわからず。
    今回の探索で、先達医師に痛くもない腹を探られたり、大奥出入り商人の恨みを買って襲われたり、弟子入りした若者が実はスパイで貴重な薬を盗まれたあげくにとんずらされるという、踏んだり蹴ったりの良衛でしたが、さすがに良衛を使う側も引け目を感じたようで長崎遊学というご褒美が提示されました。
    ただ、今回の朝廷がらみの件を良衛が長崎に行く途中に京に寄らせて探らせようと、大目付さん達はたくらんでおるようです。良衛は無事に長崎に行けるのか、次巻に期待です。

  • 矢切良衛が、長崎に行った時の話を先に読んでいたのだが、、、、この5巻も読んで無かった事に気付いて読んでみた。

    大奥での伊賀ものの扱いに、今のある省の交際費のような感じがする。
    初めからの金の受け渡しと、出来高の値に後払いでは、、、違う事に・・・

    良衛のように、お金も、地位も余り欲のない医師も珍しい。
    しかし、周りはそう思ってくれない。
    密命で、お伝の方へと、伺うのにも手順が居る。
    裏でうごめく悪。
    そして、弟子の吉沢竹之介の裏切りで、睡眠薬の宝水が、盗まれる。
    竹之介も、半分騙されて、盗みをしたのだが、、、

    表御番医師から御広敷番医師へ、その意図は、、
    又、密命が、下されるのか?

  • 第五弾
    京に繋がる礼儀指南役の陰謀を阻止することには成功したが本質は闇の中
    顎で使えると安易な考えから伊賀者の始末を考えた商人の失敗、伊賀者を使うことを覚えた勘定頭は

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    将軍綱吉の跡継ぎを巡り、女たちの思惑が渦巻く大奥。警護の御広敷伊賀者が負傷した事件に、礼儀指南役の山科の配下が関わっているとの噂が流れた。将軍の命により、表御番医師から御広敷に職を移した矢切良衛は、真相究明を託され、将軍の側室である伝の方と接触することに。だが、その矢先、良衛に対するいくつもの魔手が忍び寄ろうとしていた―。良衛は度重なる窮地を乗り切れるのか。書き下ろし時代小説シリーズ第5弾!

    平成29年9月24日~27日

  • せっかくの弟子が裏切者だなんて、ショックはいかばかりか。

  • 上田先生の作品を一気に読んだので
    新刊が出るのが心待ちだ
    ドロドロの人間関係を描く天才だね

  • 2015.05.27.読了

    大奥の話で、
    この医者のシリーズだっか
    髪結の話だったか
    混乱しながら、読み始めてしまいました。

    なかなか思い出せず
    矢切良衛という名前も
    出て来て、
    あ〜そうだったなぁ
    という感じ。
    そういえば、伊賀者といざこざがあって、
    大奥の医者に任命されたのだったのね。
    京には修行に行ったが
    長崎には行っていなかったのね。

    次は長崎に行く道中の話かな。

  • 40

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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