最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
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本棚登録 : 1853
感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020562

作品紹介・あらすじ

ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれた、若手俳優の五十嵐カイリ。全てを失い、郷里の芦屋に戻った彼は、定食屋の夏神留二に救われる。彼の店で働くことになったカイリだが、とんでもない客が現れ……。

感想・レビュー・書評

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  • 前回のはNo.2、これがNo.1だった。
    以前テレビ番組で(…キッチン)と言うコーナーがあって楽しみに観ていたけれど、観ている側は優秀な裏方さんがいるとは思って観ていたしイケメン君が、オリーブオイルをかける様は格好良かった。海里君ファンも案外そうかも。
    懐メロで耳にした昔の流行歌に(ロイド眼鏡に燕尾服~♪)ってあったけれど…そう言うことなんだ!と豆知識を得た。
    いじめのトラウマはなかなか厳しい。
    卵不足で困っている昨今だけれど美味しい出汁巻き作ってみたいな!

  • 胸にズシッとくるものが続いたので、ライトなの読みたいなーと思っていたら見つけた1冊。
    ほっこりほのぼのストーリーで心が暖まります。
    真夜中のパン屋さんと雰囲気が近く、まよパン好きな人は間違いなく好きだと思います!なんとてご飯が美味しそう。小説だけどちょっとラノベに近いのか人物紹介として登場人物のイラストもあるので情景もイメージしやすい。そんでロイドがおもしろい(笑)。読書初心者にもおすすめです!
    (追記)
    今何冊出てるんだろう?と軽い気持ちで調べて19冊出てると知って衝撃!笑
    とりあえず手元にある2冊目にいきます笑

  • シリーズ1作目。
    芸能界を追放された若者が定食屋に転がり込み、思わぬできごとに出会い‥?!

    若手イケメン俳優の五十嵐海里は、嘘のスキャンダルで罪を着せられ、活動休止に。
    郷里の神戸に戻ろうとしますが、家族にも顔向けできない。
    行くあてもない彼が、たまたま定食屋の主人に拾われます。

    夏神留二の定食屋「ばんめし屋」は、夜だけ営業しているちょっと不思議な店。
    海里はそこで働くことになったのですが、そこにはとんでもない客が。
    しゃべる眼鏡のロイドに、幽霊‥?!

    今風なモチーフと、海里が習う料理の基礎のような話題、そこに思わぬ存在までが絡んできて、びっくり。
    展開が読めず、やや印象がまとまらない読後感でした。
    基本はあたたかいので~奇妙な設定の面白さをだんだん組み合わせて、生かしていくのかな‥?
    と期待してます☆

  • 新しく手に取ったシリーズ。
    芸能界を活動休止の追い込まれた五十嵐海里。
    失意の中定食屋の夏神留二に拾われ、そこで起こる不思議で温かな物語。
    前半はキツイものもありましたけど、徐々に救われるいい物語でした。
    読んでいて面白かったです。
    第2巻もまたチェックしようと思います。

  • 「ばんめし屋」という定食屋が舞台。
    この店が一風変わっていて、午後七時頃に開店し、始発が出る朝五時頃に閉店。
    メニューは日替わり定食のみ。
    店主の夏神が作る料理がまた美味しそう。
    ここで働く五十嵐海里は、芸能界を追放された元イケメン俳優。
    色々あって、夏神に拾われた。
    人情物の暖かいストーリーかと思ったら、幽霊が出てきたり、メガネが人間に変身したり?
    ちょっと意外な方向のファンタジー要素もある。
    しかし、暖かい話に違いない。
    スイスイと読みやすく、登場人物たちもカッコ良いし、料理も美味しそうだし、一冊あっという間に読み終わる。
    巻末にレシピがあるのも良い。

  • 清純派女優とのスキャンダルで仕事を失った俳優の海里。たどり着いた実家で兄に追い出され、ひょんなことから、定食屋「ばんめし屋」で見習いとして働くことになる。
    夜のみ営業、メニューは日替わり一種のみ、幽霊すらも常連客な不思議な定食屋。
    そこで、海里はからっぽな自分を見つめ直していく。

    タイトルで選んだ一冊。テレビドラマにもなってるのにビックリ。
    まだまだ続くんだろうなー、登場人物紹介っぽい一冊。
    会話がゴチャゴチャと煩くてちょっと読み飛ばしたけど、あっさり読める。
    生姜焼きに茄子の揚げ物と、定食屋のご飯が美味しそうー!お腹がすいた。

  • これもまた会社の方からお借りした。

    まるで漫画を読んでいるかのような展開、そして痛快さ!

    面白かった。

    眼鏡のロイドの立ち位置がかなり好み。
    これもシリーズものなのか!
    軽くて1日であっという間に読んでしまったが、続きも読んでみたいと思ってしまった(*^^*)

  • 夜から明け方まで営業している定食屋、その名も『ばんめし屋』を舞台にした人情的ファンタジー。
    一人で店を切り盛りしているワイルド系料理人の夏神留二と、仕立てられたスキャンダルで芸能界を追われて居候中の元俳優の五十嵐海里が主要人物。
    ファンタジーと書いたのは店に来るのは客だけでなく幽霊もいたりするから。

    ラノベというよりコミックを読んでいる感覚でサクッと読めてしまう。
    その割には海里の芸能界スキャンダルや兄との確執、『ばんめし屋』に現れる幽霊の成仏作戦、更には海里が拾った眼鏡の付喪神ロイドの登場と、内容盛り沢山。
    〈澪つくし料理帖〉シリーズのようなガッツリ料理物ではないが、巻末にレシピが付いていたり、なかなか頑張っている。
    調べるとシリーズ作品は既に12作もあるようで、留二と海里のキャラクター造形はこれからというところか。

    この第一作だけではまだぼんやりした印象だが、今後海里の芸能界復帰の可能性や兄との関係の行く末、留二のこれまでの話なども出てくるのかもと思うと、もう二、三作は読んでみようかと思う。
    また付喪神のロイド氏の、海里を主と持ち上げながら上から目線の慇懃無礼振りもなかなか楽しいので(このあたりのやり取りもコミック的)、これからロイド氏がどういった立ち位置になっていくのかも見ていきたい。

  • 芸能界を追放されたイケメンが、定食屋のおやじさんに拾われ、その手伝いをする話。
    ・・・かと思っていたら、なんだかファンタジー要素も交じってきてビックリ。
    妖アパに似てるなーと思ったら、同じように感じている方もいらっしゃったようで。
    他にも、色んな要素を組み合わせて(まさに料理して)こんなんできましたーって感じがした。

    悪くはないけど、独自の何かが欲しいなと思う。
    今後、メイン二人(+一匹?)の深い話が始まっていくのだろうし、これから楽しくなっていくのかも。

    序盤のイケメンが落ちぶれていく様子は、その前に『武道館』を読んでいただけに、辛かった。
    本当に厳しい世界だ。
    ただ、イケメンの設定が舞台役者あがりというのが、今風だなーと思った。
    こういう話、今後増えていきそう。

  • ねつ造スキャンダルにより、芸能活動を休止することになった五十嵐海里。実家を頼りにするけど、助けてもらえず追い出されてしまう・・・あてもなくさまよう彼を助けたのは深夜営業している「ばんめし屋」の店主・夏神留二だった・・・

    美味しいごはんが出てくる話かと思ってら、それだけじゃなかった!(^_^;)
    まさか幽霊や付喪神がでてくるとは・・・
    色々つめこみすぎな感じはあるけど、楽しめました。
    レシピ付なのも良かったです。

  • いったい何の本を読んだのだ?

    どこに焦点を合わせていればよかったのか…ミステリー?ファンタジー?人情話?

    とにかく展開が唐突で突っ走り気味で、消化しきれなかった。二作目も買ってあるので、ひとまず次には何か掴んでレビューを書きます。

    一気に読んでしまったことだけは、間違いありませんが…面白かったからか?と訊ねられたら自信はありません。。何だかかるーく狐につままれたような気分です。

  • まさか幽霊?!、そしてしゃべるメガネ?どー展開するの?と途中、ドキドキしたけどまぁ納得できる方向へ向かったのでよかった。 食事の描写はさすがにおいしそうだった。おまけの「生姜焼きレシピ」も良かった。

  • この作者さんの他の作品に比べるとちょっと物足りなさを感じつつも長く続いている作品のようなのでどんどん深ぼられていくだろう。

    物足りなさの原因は、多分キャラがみんな比較的普通なんだと思います。
    イケメン妖魔も異世界の王様も尖った監察医もいないw

    2023.8.27
    139

  • 話があちこちいってしまって、あれ?なんの話だっけ?と思ったりしつつ、最後まで読むとほっこりしました。

  • イケメン定食屋とお客さんのライトな話と思ったら幽霊を成仏させる話だった。シリーズ続いてるけど次も幽霊相手なのか?

  • これ,とても面白い.人情ものには違いないんだろうけど,想像していたのとは全く違った.香月さんの妖怪アパートを思い出しながら,最後はちょっと笑ってしまった.とても気に入ったので,さっそく次巻を買おうと思う.
    以下あらすじ(裏表紙より)
    若手イケメン俳優の五十嵐海里は、ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれてしまう。全てを失い、郷里の神戸に戻るが、家族の助けも借りられず…。行くあてもなく絶望する中、彼は定食屋の夏神留二に拾われる。夏神の定食屋「ばんめし屋」は、夜に開店し、始発が走る頃に閉店する不思議な店。そこで働くことになった海里だが、とんでもない客が現れて…。幽霊すらも常連客!?美味しく切なくほっこりと、「ばんめし屋」開店!

  • 201502/イケメン・料理屋・幽霊・ちょい感動・この表紙、でわりと正統派ラノベっぽいカンジ。面白かったけど、幽霊青年のはちょっと強引というか、唐突というか。そんなにごはんごはんしてないので他のこの手のモノに比べたらそこはちょっと物足りないかな。

  • 芦屋の「ばんめし屋」を舞台にした心温まるライトなストーリー。
    俳優を目指していたはずが、タレント化し事実無根なスキャンダルで芸能界から追放された海里は、地元の芦屋へ戻ったことから新たな一歩が始まりだす。。。


    男ふたりのコンビネーションとちょっと幽霊話が温かくて心地よくて、楽しく読める一冊。
    疲れたときに軽く読めて温かくて、おすすめな本。

  • 通勤読書にちょうどよかった。
    分量も内容も。

    なんとなく出だしの感じから
    ハッピーエンドかなと予測できたので
    安心して楽しめました。

    やっぱり美味しい料理と人情話は
    相性がいいよねぇ〜。

  • 夏神さん、人として、超かっこいいね(^^)
    カイリも、いい人と出会えて幸せだ!
    そしてそのカイリに拾われた付喪神のロイドも♪
    みんな、かっこいいし。。。
    なるほど、これからいろんなお料理が出てくるわけね。
    そして多分、幽霊も!?
    楽しいシリーズ、読み進めるのが楽しみです。
    芸能界のシビアな世界も、親子の厳しいしがらみも
    カイリにとっての、よいステップでありますように☆

  • 全くの初読み作家の椹野道流さんでしたが実は恥ずかしながら女流作家さんである事も知りませんでした。私はBL小説が苦手ですので男二人の主要キャラに内心怯えながら読んでいましたが結果は何とかセーフで安堵しましたね。速水もこみちさんにそっくりな主人公の五十嵐海里が誤解の女性スキャンダルの為に芸能界を追われて故郷の神戸では家族にも見放され、でも定食屋「ばんめし屋」店長の夏神留二に救われるのですが人情物の料理小説かと思いきや幽霊男にメガネ男ロイドと意表を突くキャラが出て来る異色の味わいに笑いあり涙ありで楽しめましたね。

  • 「ばんめし屋」での料理作りを通して、海里が再生・成長していく連作短編集かと思ったら、話は意外な方向へ。
    タイトル「最後の晩ごはん」の意味はそういうことか、と驚く。

    海里、夏神、眼鏡のロイドのキャラクターもはっきりしていて、やりとりもテンポがよく、楽しい。
    人情味があって、最後はじーんときた。
    さらっと登場する日替わりメニューもおいしそうだった。

  • 若手イケメン俳優の五十嵐海里は、ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれてしまう。全てを失い、郷里の神戸に戻るが、家族の助けも借りられず…。行くあてもなく絶望する中、彼は定食屋の夏神留二に拾われる。夏神の定食屋「ばんめし屋」は、夜に開店し、始発が走る頃に閉店する不思議な店。そこで働くことになった海里だが、とんでもない客が現れて…。幽霊すらも常連客!?美味しく切なくほっこりと、「ばんめし屋」開店!

  • 誰かに超強力に勧められた記憶があり購入
    著者名に見覚えあり法医学系のミステリ書いてなかったっけ?と思いつつ読み始めるがすぐにそんなことを忘れて没入

    元アイドルがとある契機で芦屋の夜食堂で働き始める話。
    思ってたより面白い!
    そして主人公の故郷である岡本と、舞台になる蘆屋はよく追ったあたりで土地勘があり作者の書き振りから生き生きしていキャラと相まって、イメージが映像として浮かび上がってくる。
    次の巻が楽しみ。

  • ばんめし屋シリーズ第1弾

    2冊目を先に読んじゃったけど(笑)

    主人公が何故「ばんめし屋」に住み込むことになったのか。
    ロイド眼鏡のなれそめ等がよくわかった(笑)

    理不尽な思いをしながらも、たくましく前を向く
    元イケメン俳優の成長が楽しみなシリーズ

  • イマイチやったかなー。ありきたりすぎた。
    幽霊とかそんなん唐突やし要素的にはいらんかったなー。
    旅行のエッセイが最高やっただけに残念や。

  • 心がホッコリして涙が出そうになった。幽霊とご飯屋さんの話は最近読んだけどこれはこれで面白い。続きが読みたい!

  • いろんな要素のつめ込まれた、ほっこり系の話。思ったのとは少し違いましたが楽しんで読みました。だじ巻卵の話は切なかった。最後の晩ごはんというタイトルはこういう意味だったのか、って感じです。眼鏡の付喪神のロイド氏のキャラが結構好き。

  • 美味しそうなものが出てくる話や、幽霊や神様や妖が出てくるようなファンタジーをよく読むのですが、これは題名通りのご飯ものという認識で読み始めたので、そこまでファンタジー感は期待してなかったけど思っていたよりファンタジー感あってびっくり。
    さらーっと読めるのでちょっとした空き時間なんかに読むのに良いと思う。
    最後にちょこっとレシピも載ってる。

  • 元イケメン俳優が「ばんめし屋」という夜だけの定食屋で、とりあえず住み込みのお手伝いをする話。
    眼鏡が人になったり(付喪神)、幽霊にご飯を食べさせたり、特に最後の章のだし巻き卵で幽霊を成仏させたところはうるっときた。

    続巻買います!

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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