気分上々 (角川文庫)

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著者 : 森絵都
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年1月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020616

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気分上々 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 森絵都さんの本は3冊目。
    これまで読んだのが【カラフル】と【風に舞い上がるビニールシート】
    どちらも大好きな本でした。

    この本は短編集。
    2000年から2012年の間に書かれた作品を順番通りに収録しているのだとか。
    だからなのだが、一編読むと、次はガラリと変わった作品になり…
    主人公が10代のというものから、40代もあり。
    舞台も日本やヨーロッパ等々。
    ちょっと不思議な感覚にとらわれつつ読み終えました。
    ただ、最後に収められているのが表題作である「気分上々」で良かった~!

  •  9編収録の短編集

     大人の恋愛に外国が舞台のもの、ヤングアダルトが主人公のものなどバリエーションが非常に豊かな短編集です。

     最も印象的な短編は「17レボリューション」自分革命を起こすべく親友と絶交する女子高生が主人公の話。

     主人公千春の行動の突飛さもさることながらその親友イヅモの毒舌っぷりや、鋭い主人公への観察がいちいち面白いとともに、彼女の言葉が心にしっかりと突き刺さります。

     表題作の「気分上々」の主人公は中学生。最近死んだ父の影響で寡黙がちになり…
    と書くと何とも重たそうな話ですが、その寡黙になった理由がまた何ともおかしい。話の展開も重さを感じさせないものながら、最終的にはきちんと主人公が自分があるべき姿というものを捉えるようになっているんですよね。そうしたユーモアとシリアスのバランスが本当に素晴らしい短編だったと思います。

     「彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日」も読み終えて”気分上々”になる短編でした。元彼の結婚式で彼に「結婚おめでとう」と言えなかったことを後悔する女性がバーで出会った男性に持ちかけたあるお願いとは?
    これもそうした暗さを感じさせない書きっぷりと結末の温かさがあります。彼が彼女からの頼まれごとを実行したあとをにやにやと想像してしまいます。

     「本物の恋」「ブレノワール」も好きでした。どちらも主人公の心理描写が鮮やかながら、読み終えると登場人物の見方変わっているという点でミステリ的でもあり、そして心の温かくなる短編です。

  • 読了感がいい本。
    笑顔で閉じられる本が好きだな。

  • 九つの話が入った短編集。
    どれもこれも、〈一筋縄ではいかない〉ストーリーばかりで、でも不快な感じがしない。

    特に「気分上々」と「17レボリューション」は中学生や高校生の、しょうもないあるある!が中心となっていて、笑いをこらえるのに必死。

    あとは左右対称の名前の呪縛がテーマの「東の果つる所」も、バカバカしくて面白い。
    上機嫌で読み終えることの出来る一冊。

  • 解説の一文「ああ、そうか、大人になったとしても、私たちは何度も間違えるし。見失う。だとしても、間違えて初めて見える景色がある。わかることがある。間違えてもいいから踏み出さずにいられなかった一歩があって、そのことがこれからも自分を支えてくれる。希望と言うなら、それこそ希望なのではないか。」

    一つ一つの短編を読みながら、声を出してわらったり、泣いたり、共感してた私は、最後にこの文章に出会ってまた泣いた。

    大人になると失敗を恐るし、みえてくることも増えて後悔も多くなる。ふりかえらなければいけない過去も増えて、辛い経験も増える。

    でも、それを選択せずにはいられなかった、経験せずにはいられなかった、だから今の私があるんだと読み終えた後は思える。

    みっともなくても、惨めでもいいじゃないか、生きていれば、希望はある。そんな風に思える作品集。

    ヨハネスブルグのマフィアで主人公は何年生きても、初めてのことにであって感動することに驚いていた。10年経っても、また新たなことが起こる、起こってもいいのだと。

    現在を見つめて苦しくなるのは辞めよう、過去を振り返って後悔するのはやめよう、今見えてるのは人生の影、一部分だけなのだ。

    なにがあるかわからない、人生いつも、気分上々。楽しんで生きよう。

  • こういう話が読みたいんだよなと思う。小説家というものは己の内側にあるものを書き出していく存在なのだろう。だから、内側にたくさんのものを持っている作家は世界が広がっていくし、ない作家は一時話題になっても消えていく。
    そんなことを思う。

  • ぼちぼちですかね。
    まず、よみやすかったですけど、なんだか読後感、余韻のいい感じの作品がものたりなかったですね。「17レボリューション」「本物の恋」はよかったです。風に舞い上がるビニールシートをよんで期待値が大きすぎましたかね??

  • 様々な恋愛模様を描いたオムニバス。
    個人的には17レボリューションがお気に入り。

  • サクサク読めた!色々な種類のお話があって面白かったけど、1番印象に残ったのはどのお話というより、人間は親や親戚、周りの環境そういうものからは本当の意味では逃れられない宿命があるんだなーと感じた。私はむしろその方が嬉しいと感じるから、幸せかも♫なんて思ったり。2017/3/7完読

  • 短編なので読みやすいですね~やっぱり森絵都さんと言ったら思春期の話でしょ~って事で、17レボリューション面白かったな
    その他の作品もそれぞれに面白くて
    やっぱり森絵都さんが書く雰囲気好きです

  • 「人生最大にみっともない自分を見られてしまった」
    ー〔本物の恋〕


    9つの短編集。文庫帯の
    『人生そんなに単純じゃない。
    だから面白いんだ。』に惹かれ購入。

  • 短編集。
    短いひとつひとつのストーリーにも情熱をかけている感じで、どの話も深みがあって良かった。わたし的には、短編集で感情移入できる作品なんて珍しいので、手にとって良かったと思う。


    以下引用

    人って、そんなにすぐにはわかんないもんだから、少しずつ、時間をかけてわかって、好きになっていけばいいんじゃない。

    客観的に生きるってのは、自分を捨てて生きるってことだよ。本当の感情を無視して設けた価値基準に、どんな価値があるっての?

  • 森絵都は、平凡な普通の人々が変わり映えのない日常を、右往左往しながら、不器用に生きる描写が、俊逸だ。
    特に10代の恋、友情に滑ったり転んだりする姿が胸キュン。
    改めて、カラフルを再読したい。

  • 短編集。森絵都の中でも新鮮な感じで読める。いろいろ描ける人なんだなぁって思う。どんなに大変な状況でも乗り越えていけるという、将来への光や元気をもらえる一冊。

  • 心の底を見せてくれる、中身を吐き出させてくれる。短編集どれも人間らしさ、人間くささを感じることができる。森さんのこの感覚がとても好き。

  • 請求記号 913.6/Mo 45

  • 解説が素晴らしかった。もちろん一つ一つの物語も輝いていたが、瀧晴巳さんがこの本の最後に綴った言葉が、バラバラに思えていた短編の一つ一つを最後にうまくまとめており、すごく後味の良い結び方をしてくれている。

  • 自分改革の、話は面白かった。

  • 全体的にとても読みやすく
    後から謎が解けていくものや
    どんでん返しがあるものもあり
    とても楽しく読めた◎

    9つの短編で
    9つの全く違う人生が描かれていて
    終わりは不幸のどん底でも幸せの絶頂でもないけれど
    でもだからこそ
    "その先"があるような物語だった。

  • 2000年から2012年までの間に発表された9編が収録された短篇集。いろいろなジャンルで掲載されたらしくテーマはバラバラだが、すべての作品が森絵都カラーである。
    やっぱり森さんの作品に少年少女が登場すると面白い。日常の何気ない一日の出来事が、人生を変えるかのような運命の日となる、ようでならない。10代の頃って、今から思えばちっぽけな出来事が、地球が逆回転するぐらいの大事件だったりする。でも、それが今では感じることができない輝きなんだよなあ。そんなわけで表題作の『気分上々』は名作です。

  • 森絵都の小説は
    読む度に深みが増して
    面白い
    飽きない

    その時その時で
    好きなタイトルが変わる感覚
    面白い

    手放せない

  • 左右対称の名前を持つものとしては、
    左右対称であることをなにより重視する一族に育った主人公の「東の果つるところ」がかなり気になった。
    どれも読後感が爽やかで、やっぱり森絵都さん好きだなぁ。

  • 17レボリューションと気分上々が良かったです。

  • 12年にわたって各種媒体で発表された作品を所収した短編集。様々なテーマの作品が収録されているため寄せ集め感がなきにしもあらずだが、基本的にはどの作品も水準以上の面白さを持ち合わせており、安心して読める。
    個人的には「本物の恋」が一番好きで、ラストのたたみかける感じが短編ならではの醍醐味だと思う。

  • とても面白かったー‼︎森絵都さんの本は読むと元気をもらえる!毎日の小さなことや些細なことに幸せがあることを気づかせてくれるし、題材が自分にとって身近な内容だったりするので、とても元気付けられる!
    17レボリューション
    ブレノワール
    ヨハネスブルグのマフィア
    気分上々
    の四編が特に好きかな。

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