気分上々 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020616

感想・レビュー・書評

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  • ウエルカムの小部屋
    誰もが知っている有名大学を卒業し、誰もがうらやむ一流企業に就職し、誰もが認める知性と容姿を備えた理想的な婚約者とわかれて、自称発明家の夫と結婚した。


    彼女の彼の特別な日
    彼の彼女の特別な日
    元彼の結婚式の帰りに、初めて一人でバーへ立ち寄った。

    祖母の四十九日、親戚一同との会食の帰りに、初めて一人でバーへ立ち寄った。


    17レボリューション
    倉本千春
    十七歳の誕生日に、イヅモに絶好を申し渡した。

    イヅモ
    千春の親友。

    山代あや香
    小金を持っている男としかつきあわないと公言する。

    新島剛司
    男女問わず、顔のいい人間としかつきあわないとほざいている。

    瑞穂
    イキがいい。

    カーコ
    ちょっとイキが悪い。

    菅原
    滑舌が悪いし、冷え性。

    道生貫太
    二年A組。イキのいいみんなをさらに盛りあげる鳴りもの役。

    真野信輔
    千春と付き合ってた。

    マユマユ
    正江。貫太が夢中だった。

    聖子
    とりわけイキがいい。言葉もキツイ。

    多田和郎
    千春と付き合ってた。

    市川徹
    千春と付き合ってた。


    本物の恋
    チズ
    中西にかわら祭りに誘われる。

    中西
    かわら祭りて一部をチズ、二部を高島愛子で楽しもうと企んでいる。

    高島愛子
    中西にかわら祭りに誘われる。

    キンゾー
    チズからかわら祭り二部をともにする約束をする。


    東の果つるところ
    草間由果。女優、武澤花緒。妊娠中。

    下瀬達彦
    『月とエビフライ』助監督・五十六歳。

    佐竹賢
    『月とエビフライ』音響係・四十三歳。

    加藤信輔
    『月とエビフライ』共演俳優・三十五歳。

    久保良次
    『月とエビフライ』メイク係・二十七歳。

    丘直也
    『月とエビフライ』大道具係・二十二歳。

    松下駿吾
    『月とエビフライ』弁当屋の出前持ち・十八歳。

    文音
    いとこ。草間の姓を捨てて駆け落ちした。

    勇治
    文音の夫。

    加志崎純也
    ヒーロー役の男優。本名は田中大吉。

    草間日出美
    草間一族の重鎮。大伯母。


    本が失われた日、の翌日


    ブレノワール
    ジャン
    ケルト人の血を継ぐブルトン人。二つ星レストランでパルフェを担当→パリで知られる名店のチーフシェフ。

    バロウ一家
    ジャンの親戚。神フェチ。

    アネット
    ジャンの母。

    ルネ
    ジャンの父。

    セシル
    レストランの新米ウエイトレス。

    サラ
    出版社勤めで、取材で店に訪れた。


    ヨハネスブルグのマフィア
    石川
    十五年勤めた商社が倒産。元同僚と傷心旅行計画した。


    気分上々
    柊也
    立波中学校二年B組。依林に「ドケチ野郎」と、キツイ?い一言を放たれる。

    依林
    柊也とは小一からクラスが離れたことがない。


    おなしクラスのお調子者。

  • ウェルカムの部屋、東の果つるところ、が面白かった。短編集でした。

  • 様々な人達の人生の一場面を描いた短編集。
    自分革命のために親友と絶交する女子高生、故郷の因習を嫌い母と別れ都会で暮らしシェフを目指す青年、一人の男性とのほんのひと時の出会いから本当の恋を知る少女。何かに「囚われた」人達が、そこから自由になっていく話が多いかな。
    一つ一つの作品が短いし重たくもないので読みやすい。前向きになれるような内容で楽しめる。

  • 短編集。どれも何かに執着がある人が主人公。
    こだわり少なめでウエルカムの小部屋が1番好きかな。

  • さまざまな短編集です。読んでるときの気分と一致するとラッキーです。表題おもしろかったです。気楽に読める本でした。

  • 主に恋と愛がテーマの短編集。短編とひと口に言っても、短いのは3ページから長いのは長めで、緩急ついてて楽しかった。

    特に好きだったやつ3つ感想書く!
    まず「彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日」。
    同じ男女を見ていた男と一緒にその男女を追っかけて見守る展開が絶妙に日常の中の非日常でわくわくした。想いを断ち切るためにわざわざ追っかけるって、自分を痛めつけてるようで、読んでるこっちも切なくなるね…。再会の仕方もすっきりしてて好き!

    それから「本物の恋」。
    キザさが初々しいお兄さんと傷心のお姉さんのはまりが良くて、わりかし短いけど、読後の満足感がなかなか。

    そんで「ブレノワール」。
    生まれ故郷に対する複雑な思いとか、不器用な生き方とか、母の思いとか。黒麦畑の風景が彩やかに脳内再生されて、もう涙出んわけなかろうて。

    特に3つつったけど「17レボリューション」は主人公の悩み方とってもかわいいし、作名にもなってる「気分上々」がエロDVDのタイトルとして出てきた時の脱力感とか、全体的に良かった!大満足!

  • 人生で一番読み返した短編集です。気分が沈んだ時に読むお守りみたいな本。

  • 様々な主人公の立場で書かれた短編集。
    思春期の心を言語化すると、こんなに面白いのかという発見があった。

  • 短編集と知らずに読み始めたので、少し物足りなく感じた。

  • 短めの短編
    人の心の奥の奥を見ている感じが面白かった

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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