怪しい店

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著者 : 有栖川有栖
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年10月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041021415

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怪しい店の感想・レビュー・書評

  • 有栖川作品を貪るように、それこそ片っ端から読み込んでいたころを思い出す。
    推理する気もない、二人のおじさん(今になってみるとお兄さんの域。若い。)の掛け合いが好きなだけの不真面目な読者ですが。

    もはやアリスと一緒に火村准教授を見守る段に入ってきた。

  • タイトルのとおり、店をメインにした中短編集。発売当初に買って温存してしまった。不思議なタイトルだなと思いつつ『暗い宿』を連想したがそのとおりだったらしいことにちょっと嬉しくなった。全編大阪府警。

    アリス軸で火村が事件を解決する話2編、ちょっとした日常で想像する謎解き2編、犯人視点が1編とさらりと読める一冊。
    『潮騒理髪店』はなんて理想的なお店でもったいないなぁとしみじみしてしまった一方で、『怪しい店』にでてくる「みみや」のなんと恐ろしいことか。「みみや」が何か書くのはなんだか未読の方にもったいないので省くが、人は善意も悪意も隠し持っているのだな、とつくづく感じた。そういう点では『古物の魔』の「店」としての理念がしっかりと根付いているものこそ良いなぁ、などとミステリ以外であれこれ考えてしまった。謎解き云々より、店、物、人の関係性を描いた連作小説として読んでいたかもしれない。
    人と物は呼んで呼ばれて結ばれる、私は今回もこの本に出会えて良かったと思う。

  • 火村アリスシリーズ。
    今回はタイトル通り、様々な店を舞台にした短編集です。「暗い宿」が宿を舞台にしてる短編ということで今回は「店」なんだとか。宿の方は未読なので今度読んでみたいと思います。

    で。
    まあいつも通りのすっきりと読める一冊。大がかりなトリックとかそういう感じでもないし、話によってはいわゆる「日常の謎」だったりもしますし。ていうかこのシリーズで日常の謎って初めて読んだかもしれない。
    なんとなくサクッと読めるミステリミステリした短編集って疲れてる時にちょこっとだけ癒される。自分だけかもしれませんが。

  • 作家アリスシリーズ。店をテーマにした短編集。
    「潮騒理髪店」の情景が素敵だった。たまには殺人事件から離れてリラックスしてる火村先生を見るのもいいなぁ。
    「ショーウィンドウを砕く」ではラストに少しぞっとした。アリスも立ち入ることのできない領域に一体どんな闇を抱えてるんだろうなぁ火村先生は。
    「怪しい店」あるあるああいう謎な店。アリスの変な店突撃レポートとかあったら面白そうだなと思った。読んでみたい。
    全体的に殺人の動機がいまいちな印象だったけど、安定して楽しめる作家アリスシリーズでした。
    火村が捜査会議の時ノートパソコンを使っていたりフェイスブックが登場したりと火村とアリスは年を取らないのに時代はちゃんと進んでいて色々文明の利器が登場するのが面白い。

  • 作家アリスシリーズと認識していましたが、最近は火村英生シリーズという表記をよく見ますな。

    「店」をテーマにした短編集。骨董品店、古書店、理髪店、そして怪しい店も。テーマを限定することでパターン化するどころか、ミステリとしての幅が広がっているのはさすがです。ミステリとしては掟破りの犯人特定やら、日常の謎っぽいものやら、倒叙ものに安楽椅子探偵めいたものまで。今回もミステリの面白さをしっかりと味わいました。
    お気に入りは「潮騒理髪店」潮騒の聞こえる海辺の古めいた理髪店を舞台にしているだけでも素敵ですし、火村准教授の日常が垣間見れるのが趣き深いです。

  •  有栖川有栖の小説ははじめて読むのだけれども、いやー夢中になって読んだ。ページを捲る手が止まらない。気が付いたら一日で読み終わっていた。火村シリーズになっているらしいが、火村の印象は、強く感じない。このヒムアリコンビよりも、犯人達とか事件の状況が面白い。にしても、自分を登場人物に使うって凄いな。
     舞台は京都や大阪なのだが、谷町筋とか出てきて、普通に登場人物が近所を通っているので、地理に関してはとてつもなく親しみがわく。
     それに一編一編、とても文学的で味わい深い。特に最初の「古物の魔」は、最後に買い手が値段をつけて売るオチに、古物商の面白さが出ている。女に溺れ、遺言状で脅迫しつつ古物の魔への恨みを抱いた犯人やその人間模様なのに、それでも古物の魔は続く……そのところが渋い。骨董と金を巡る複雑な関係を結構深く書いているように思った。
    「ショーウィンドウを砕く」で火村がどんな人間かわかる。犯罪をする人間と犯罪そのものにしか興味がなく、人間や命の尊厳なんぞ二の次にしか考えていない冷徹な本性がオチとして出てくる。
     潮騒理髪店は、「氷菓」で放送の呼び出し一つで万引きまで推理する回を思い出した。殺人事件ではない。犯人は呪いをかけるために髪を集めていたが、理髪店の終わりを聞いて心が変わり、電車の風で散らす。なんとも良い映画を見終えたようで、素晴らしかった。
     怪しい店は、よくわかる。大坂には本当によく解らない店がある。「駄菓子 霊能」とか看板に書かれていたり、ソニーの会長が来ている店ですとか、それ絶対嘘やろと。赤ちゃんの名付けとかも、怪しい木造一軒家にあったりする。そういうのは日本橋からも、京橋からも、谷町からも、徐々に失われていった。マンションがじゃんじゃん立った。そういうのをちゃんと目撃していた最後の世代が私達だろう。有栖川さんはきっと怪しい店をめちゃくちゃ知っているはずだから、大阪にはほんと怪しい店多かったですよねと、話を聞きたくなった。

  • 火村シリーズ最新作は、『店』をテーマにした短編を集めた連作集。
    各短編に登場するのは、骨董屋、古本屋、床屋などだが、表題作にもなっている『怪しい店』は、『みみや』と屋号のついた『人の話を聞くだけの店』。この設定がミステリ的にも重要になる。
    考えてみれば何をやっているのかよく解らない店はあるもので、昔、新宿にも、商売の内容が想像もつかない屋号の会社があった。いつの間にか看板も消えていたが、読んでいて、ググっても出てこなかったし、四季報にも載っていなかったあの会社のことを思い出した。

  • 短編なのであっさりした感はありますが、それぞれ流石な推理があり、読みやすく満足しました。その5篇は、犯人目線だったり、潮騒理髪店のように爽やかな雰囲気のものもあり、有栖川先生の力量に改めて感心しました。

  • 図書館で借りた本。

    理髪店の話がほのぼのしていて面白かった。

  •  店を題材にしたミステリ短編集。
     宿を舞台にした短編集「暗い宿」の姉妹編だとあとがきにあります。

     「ショーウィンドウを砕く」は、犯人視点のお話。
     第三者の目を通して描かれる火村&アリスの雰囲気がおもしろかった。

  • なご夢さんがそっくりなのと男性からの評価に笑ってしまった

  • アリスと火村の短編集。それなりに、面白くはあったが、ちょっと迫力に欠けた作品が多かった。短編だからかもしれないけど、やはり有栖川さんの小説は長編推理小説の方が面白い。特にアリスと火村の丁々発止の謎めいた駆け引きに興味がそそられる。
    今回の短編中では、皆さんも言っているようにラストの「怪しい店」が面白い。それこそ、商売自体も「みみや」という話を聞くだけの商売だし、そもそもこんな商売が成り立つのかもわからないだろうに・・・。ただ、こんな世知辛い世の中だからこそ、こういった、悩みや苦しみを聞いてくれる人がいるだけで、うさがはれるのかもしれないが、それをゆすりの種にしたのでは犯罪になってしまうのは当然だろう。
    全体的にもう一ひねりの作品が欲しかったきがするが、まあ、☆3つというところかもしれない。

  • 火村英生シリーズ。短編。
    「古物の間」
    「燈火堂の奇禍」
    「ショーウィンドウを砕く」
    「潮騒理髪店」…一番好き。田舎の海辺の町の床屋とう設定がいい。
    「怪しい店」…ただただ人の話を聞くという店

    シリーズの別作品でも思ったけど、京阪神の細かい地名や路地を舞台にしてることが多いのは珍しいし、面白い。アリスとのやりとりもシリーズが長いだけあって安定の掛け合い。

  • 火村シリーズの短編集。今回のテーマは「店」。一番最初の骨董品を舞台とした殺人事件は、本格さを少し感じたが、他は安楽椅子ものがあったり、最後の「潮騒理髪店」は推理と言うより、旅情を感じさせるものだったり、一言で「ミステリー」と言っても、いろいろあるものだと感じる1冊。全体的な感想は良くも悪くも、「いつもどおり」

  • 「骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件。「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む。日常の異空間「店」を舞台に、火村英生と有栖川有栖の最強バディの推理が冴える。極上ミステリ集。」


    『怪しい店』は、『暗い宿』の姉妹本。お店をテーマにした5作からなる短編集。「潮騒理髪店」が火村好きにはとても良かった。爽やかで、どこか懐古的で。そして少し、怖くって。
    「燈火堂の奇禍」は、いわゆるシャーロックホームズの安楽椅子方式で、アリスがであった謎を火村に話して、火村がおそらくはこうだ、という推理を披露するという形のお話。もーこのかけあいが。好きで好きで。ほんとう長年のファンとしてありがてえ…。
    帯の「最強バディ」という文句にええええそうですよねと強く頷いてしまった。

    どの作品も共通してどこかぞっとする人間の狂気を描いていて、ミステリって単純にトリックばかりでなく、こういう所も大事なんだよなあとかしみじみ。

  • 個人的に好きなのは「古物の魔」です。アリスがちょっとだけ活躍しました。謎を解き、独りで勝手に犯人の処に赴く姿は格好いいと思いました。まぁ、火村もすぐ来ちゃいましたが。
    店でくくられたミステリーでしたが、宿のと姉妹作品らしく丁寧に纏まっており読みやすかったです。

  • シリーズ作品の強みである安定感ある作品だったが、それ以上ではないのが残念。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14298557.html

  • いろいろな「店」にまつわるミステリー短篇集。
    火村シリーズ。
    “殺人事件”ばかりではなく、ちょっとした謎や、心に染みる話など、趣の違うものが取りそろえられて、良い品ぞろえの店…のような本である。
    どれも、店の様子が目に浮かぶよう。

    『古物の魔』
    古物を仕入れ、売る。
    目利きをするという事は、なかなかに本人の人間性が物を言うのではないかと思われる。
    悪い人は出てこないのだけれど。
    結びの雰囲気が良い。

    『燈火堂の奇禍』
    ちょっと楽しい趣向だった。
    しかし、現金書留以外の方法で現金を送ってはいけません。

    『ショーウィンドウを砕く』
    ドラマにあった話。
    なるほど、一番テレビ番組向きの筋立てだ。

    『潮騒理髪店』
    タイトルからして素敵。
    店の名前なのだからなお素敵。
    山が南側で、浜が東西に延びているのだから、能登半島以西の日本海側なのだろう。
    ロケーションも素晴らしい。
    岬に立ってハンカチを振る堀北真希。
    キャスティングも良い。
    古い理髪店の様子や、老店主の熟練の技など…ノスタルジック。
    短いけれど、こちらは映画向き。

    『怪しい店』
    本当に怪しい(笑)
    いろいろ考える読者(私)
    なんとなく、犯人っぽい人がいないのだけれど…
    (いつもは「全員がグル?」と、思いがち)

    アリスがコマチさんとコンビを組む一瞬もあったり、コーヒーを飲みながら長電話だったり、楽しかったです。

  • お店に絡んだ短編集。

    「古物の魔」が好きだったかな。
    余韻が良かった。

    「ショーウィンドウを砕く」も犯人側からの目線が新鮮でよかった。
    他にも犯人が語り部の作品は何篇かあったけど、
    犯人から見たら火村は恐ろしい存在でしょうねぇ。

  •  火村さんシリーズとして初めて読んだ本。いきなり、短編から読んでみた。難しいトリックではなく、雰囲気がわかって、しかも続きがよみたいと思えたので、選択としてはよかったのかも。ドラマから入ったから、登場人物はずっとドラマ配役で脳内変換されてた。

  • がっつりミステリってわけじゃないけど、バランスよくて読みやすい短編集。いずれも店が舞台になっているという趣向も面白い。

  • 火村英生のドラマが最終回を迎えたので借りてみた。火村英生シリーズ。5編の短編集。お店に関するもの。ひとつドラマでもやったやつが入ってた。小さな芸能プロの社長が年下の恋人を殺すやつ。潮騒理髪店が一番良かったかな。トリックうんぬんじゃなく、潮騒理髪店に行ってみたくなった。こういう職人さんが引退するのは寂しい。ほんと、生まれてから死ぬまで、いろいろなものとの別れがあるのだ。有栖川有栖、本格物すぎてあんまり読んでないけど、やっぱ短編だと読みやすい。また借りてみよう。ドラマの余韻が残ってるうちに。

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怪しい店の作品紹介

誰にも言えない悩みをただただ聞いてくれる不思議なお店「みみや」。その女性店主が殺された。犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖が謎に挑む表題作「怪しい店」ほか、様々な店を舞台にした傑作ミステリ!

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