- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041021422
感想・レビュー・書評
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はじめ、キャラが多いわ誰も好みの性格ではないわで、誰に感情移入して読めばいいんだ……と思った。
成長してよかった。
成長物語だから、最初は頼りなくなければいけなかったのね。
乾石さんの話は、やはり闇と光の物語で、今回も、闇は誰にでもあって決して消せないものだった。
抱えて生きていくしかない。
それだけのことが出来る器を自分に作ろう。闇を抑えて生きていこう。
そういう話。
表紙の絵がとても美しいのだけれど、魔界都市ブルースのシリーズと同じで、美しい人というのは、想像させないといけないと思う。
秋せつらが末弥純さんの、美しいけど曖昧な絵であるからこそ美しいのと同じで、美人というのは美しく描ききってしまうと、それは想像出来る範囲の美しさに収まってしまう。
表紙が美しいけれどもったいないと思った。 -
著者の作品は、出版社によってかなり、文章の手触りというか、風合いがちがってくる、と感じた。
校正のやりかたのちがいなのか、編集者との相性なのか。文章を読んでいるだけで快感、という日本語の喜びにあふれた文章が、出版社がちがうだけで、こうもちょっとすかすかした感じがでるのかとびっくりする。
それとも、作品の世界を描くのに、それぞれ著者がかき分け、使い分けているのだろうか?
個人的には東京創元社からでている本が一番好きだなぁ・・・。 -
デビュー作の頃に比べて段々読みやすくなっていると思います。面白かったには違いないのですが、でも、“人間の暗黒面との戦い&浄化”というテーマが軸になっているのは変わり映えせず、またどんどん転生していくのも既出。そういった点では進歩が無く残念でした。まだ続きがありそうな終わり方でした。
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表紙の絵から悪役二人が主役かと思いきや、途中から王子サイドに視点がうつる。
エスクリダオの策の痛快さから、王子の成長物語へ。誰に肩入れして読むのかの切り替えが、私には難しかった。
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「夜の写本師」が気に入ったので手に入れた古本。
新本価格で購入しなくて良かったぐらいに思えた… -
4:買うだけ買って放置していたのを、やっと読めました。乾石さんらしい濃厚な生活・文化描写、ヒトとヒトならざるもの、太古からの闇との共存。雰囲気は代表作であるオーリエラントシリーズと似ているけど、格段に読みやすいので、オビにあるとおり乾石作品入門編としてもおすすめ。
じっくりどっぷりファンタジー世界に浸れる一作。足りなかった何かが満たされる感じ。 -
リオランの三人の王子が王の妾妃カトラッカに竜鏡を探すよう依頼され、お供とジャフルの妹を連れて(強制的に)旅に出される。
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カトラッカの悪女ぶりが素敵
でも自己認識はちがうようでしたね