つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)

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著者 : 河野裕
制作 : 秀良子 
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年10月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041021651

つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 続きを借りようと思ったら図書館に無かった。なんてこと!というわけでこちらは購入。帯に2016年にシリーズ最終巻発行とか書いてあったけどそちらはまだ出てない模様。…う~ん、頑張っていただきたいなぁ。

    というわけで続さんの小説世界へGo、みたいな話。サクラダリセットで言うと夢見る少女の夢の中へ行った時のお話しみたいなものかなぁ?あちらと違い、現実に出てきたキャラと特殊空間に残ったキャラが変更した辺りが今後の展開の面白そうな所なんだけど… 続きはいつだろう?(笑)

    ここにきてナルホド、だからユキさんは巻き込まれたのねぇという辺りを実感。それにしてもなんか緊張した母子関係だなぁ…と思ったり。会いたくない訳ではないんだろうけど。
    とりあえず、完結編を早く!と望むところです。

  • 北野坂探偵舎シリーズ第5弾。
    『トロンプルイユの指先』に出てくる描写とそっくりなレトロビルを訪れて、小暮井ユキは意識を失った。目を覚ますと、そこに広がっていた町並みは『トロンプルイユの指先』の舞台そのもので……?

    一気に「紫色の指先」に近づく1冊。
    中盤まであまり読み進まなかったけれど、謎解きパートはやはり面白い。

  • シリーズがクライマックスを迎えそうです。
    佐々波と雨坂が追っていた「紫色の指先」が登場しています。
    しかも、「紫色の指先」に取り込まれた幽霊達が勢揃いしています。
    既刊の作品に残っていた伏線が回収されています。
    前作から思っていましたが、ミステリ色がなくてファンタジーになってきましたね。

    ユキにはノゾミという少女の霊が憑りついている。
    二人は雨坂の小説「トロンプルイユの指先」を読んでいた。
    ユキは作中に登場する建物に似たレトロビルを知っていた。
    それをノゾミに話すと、興味を持った様子なので向かうことになった。

    レトロビルは一階にあるインテリアショップ以外は開いていなかった。
    ノゾミは「母の匂いがする」と言って、ビルの中に入る。
    幽霊のノゾミは物に触れられない筈なのに、ユキやドアノブを掴むことが出来た。

    いつの間にか、ユキは意識を失っていた。
    ユキは目を覚ますと、早速、ノゾミを探す。
    ビル内を見回ってから外に出ると、街の様子がおかしかった。

    白い小鳥・ブランコを見つけて後を追うと、ほっしーこと唯斗と会います。
    唯斗は「心理描写が足りてない」に関連する幽霊です。
    ユキが小学生時代に仲良しだった男のコで、「心理描写が足りてない」では話の中でしか登場していませでした。
    成仏していたのかと思っていたら、「紫色の指先」に取り込まれていたようです。

    今いる場所は「紫色の指先」によって作られたらしく、幽霊のみが住む世界である。
    ユキは唯斗によって連れ込まれたようだ。

    現在、「紫色の指先」は傷付いているらしく、誰とも会ってくれないらしい。
    二人の人物が「紫色の指先」に小説を読ませようとしていたが、一人は元の世界に行ってしまったようだ。
    これまでのシリーズを読めば、二人が雨坂と「感情を売る非情な職業」で完璧な小説を作る時間を得る為に死んだ作家だろうということが分かります。

    幽霊達は、それぞれに考えを持っている。
    雨坂の姉・香苗は、「幽霊は成仏するべき」と考えていた。
    そして、ノゾミの未練がなくなれば消えてしまうことを恐れて会えないでいる。
    香苗はユキと接触し、「紫色の指先」と対話をして欲しいと頼んできた。

    香苗の夫・聡一郎は、現状を維持出来れば満足な様子である。
    現在、「声」という作品を執筆していた。
    「声」を読めば死に魅せられてしまうので「紫色の指先」に読ませるのは危険だと考える者達が多いが、当人は知ったことではないという感じだ。

    ノゾミの未練は、「両親のいる世界で寿命をまっとうすること」。
    聡一郎の傍にいて、「紫色の指先」に「声」を届けようとしていた。

    唯斗は中立派で、ユキに相談したいことがあるらしい。
    唯斗はブランコを呼ぶ力があった。
    ユキにノゾミを引き合わせたのは、唯斗だった。
    ユキを心配していて、元の世界に戻してあげたいと思っている。

    佐々波の知り合い・長谷川教授とも会いますが、彼の考えはまだ分かりません。

    「紫色の指先」は二十代の女性の姿をしていて、自我のない状態である。
    病に苦しんだ末に亡くなっていて、子供がいたようだ。
    ユキは「紫色の指先」が亡くなるエピソードを香苗、ノゾミ、唯斗から聞くが、子供と会った時の内容が食い違っていた。
    三人は三原という人物から聞いたらしい。

    現実のユキは、レトロビルで倒れてから意識を失った状態である。
    佐々波と雨坂は、ユキの知人から連絡が取れないので事情を知りたいという依頼を受けて、ユキのことを調べる。
    見舞いに行くと、憑りついている筈のノゾミがいなかった。
    幽霊絡みの事件に関わっていると推測した二人は、事情を知っていそうなレイニーと接触する。

    レイニーが憑りつくことで、佐々波と雨坂は「紫色の指先」の世界に来ることが出来た。
    雨坂は「声」を読むことで、「トロンプルイユの指先」の続編を書く意欲が湧く。
    「声」を「紫色の指先」に読ませることを先延ばしさせようと、佐々波は時間稼ぎの方法を考えていた。

    佐々波と雨坂がユキを見つけて話をすると、ユキの一部の記憶が故意に消されていることに気付く。
    長谷川の仕業だという可能性が濃厚だが、意図は不明だった。

    ユキは「トロンプルイユの指先」の続きを持って、「紫色の指先」の元に行く。
    ユキは「元の世界に帰して欲しい」と頼むが、「それは出来ない」と言われた。
    ここで佐々波が来て、「自分に憑りつかないか」と提案する。
    佐々波の時間稼ぎの方法は、この世界から「紫色の指先」を連れ出すことだった。
    雨坂は残って執筆の続きをするらしい。

    佐々波とユキは意識を取り戻して、「紫色の指先」が傍にいることに気付いたところで話は終わります。
    佐々波は「紫色の指先」の世界にいた時の記憶が消えているっぽいね。

    次作で完結するようですが、ハッピーエンドになるのかしら。
    残っている謎が結構あるんだよね。
    唯斗の相談ごととか、長谷川やレイニーの考えとか。
    三原=カラスなのかもハッキリしていません。

    当作でも小説について考えさせられる記述がありました。
    小説はずっと未完成だということ。
    確かに、自分で作った話は直しても直してもキリがないわ。
    手直しした時は「これでいいだろう、もう直すことはない」と思うんだけど、日が経って読み返すと「何じゃこりゃ」と呆れることが多いわ。
    完璧に近付けるには時間が欲しいけど、さすがに死んで永遠の時間を得ようとは思えないわ。

  • 今回一気に物語が進展し、最終局面に向かって行った。
    紫色の指先とついに邂逅。
    まさか連れて出るっていうオチになるとは思わなかった(笑)
    まず、ユキがここまで重要な立ち位置になるとは予想してなかった。
    星野唯斗ことほっしーとの接点がまさかここまで引っ張ってこられるとはね。
    多少無理矢理感有る気がしないでもないけど、キャラをここまで使うのは良いなと。
    紫色の指先がイメージと全然違った。
    もっと自我を強く持っている幽霊なのだと思ってたら真逆だった。
    自我が無いわけではないけど、極端に封じ込め自我らしきものが表面に出ていない。
    連れだしたことで自我を取り戻せるのかな?

    というか、続、やっぱり残っちゃったか。
    まあそうなるかなって薄々思ってたけどさ。
    それにしても、続は本当に他人との距離感がアッサリしているというかなんというか。
    聡一郎と少しくらい衝突するかなと思ってたけど、やっぱ無かったか。
    聡一郎の方がむしろ続を意識していて拗らせたら衝突していたかもな。
    まさかあんなに意識しているとは思わなかった。
    勝ちたい、と思う程に。

    ノゾミちゃんは結構怖い子だった(笑)
    ほんとに6歳で死んだとは思えない程の知性だな。
    そういえば、続ってノゾミちゃんのことを良い子とは表現したことなかったな。
    ただ頭の良い子、と。その意味が今回ようやく分かった。
    ちょっと背筋が寒くなるくらいにはノゾミちゃんの策謀には引いたというか(苦笑)
    良い子って訳では決してないなあれは。
    確かに頭の良い子、だな。


    いよいよ、トロンプルイユの指先の続編を続が書き始めた。
    次巻で完結っぽい?
    あと1冊くらいかなって作者が言ってたけど…。

  • シリーズ5冊目。ついに「紫色の指先」の正体が見えてきて、いきなり物語が動いた印象。つじつまの合わない展開もおもしろかった。「幽霊と人間は共存できるか?」紫色の指先の世界を覗いてみて、ちょっとアリなんじゃない?と思ったけど、代償が大きいかな…?異世界(?)で展開された今作でしたが、この状況で現実世界に戻って、果たしてどんな事が起こるのか?雨坂はどうなる?ラストになるらしい次回に期待が膨らみます!

  • 幽霊たちの暮らす場所。そして‟紫色の指先”と対峙する。
    今回は小説と読者について考えさせるところが多かった。(あ、いつもか?)
    物語の結末を壊すものはなんだ?
    見えないものを照らす光はどこだ?
    終わりのない物語を知らしめるのは誰だ?
    サン・ジェルマンの薬に癒せない病とはなんだ?
    バッドエンドが確定するのはいつだ?
    次の巻が最終巻かー。すべての疑問が解消されるのだとしたら、すごく心地いい結末になるのではないかと期待。

  • わかりにくい暗喩や言葉遣いや言い回しがたくさんあって、わかりにくいのに言葉がきれいで話にぐいぐい引き込まれました。小説の話は、難しいですね。天才の定義とか哲学的な話が相変わらず多くて息を飲みます。こういう捉え方があるかー、と、新しい視界が開けます。
    今回は時間が行ったり来たりして時系列がわかりにくかったです。そして幽霊たちそれぞれの思惑も複雑でわからないことだらけで謎がたくさんですね。時間が完結?っぽいので、早く読みたいです。最後のオチが!そうだよね、そうなるよね、と納得しつつも、このあとどうなるのか不安で仕方ないです。相変わらず河野先生のお話しはすてきでした。

  • わーあーあー…そういうオチ!?
    タイトル的にそろそろ終盤なのかしらと思ったら、まだまだ続きそうで一安心なような、これからどうなっちゃうの?とドキドキもしつつ。
    思惑の糸が張り巡らされていて続きがほんと気になりますわ。
    最初はよくあるカフェ探偵物だと思ってたのにね!
    こんな展開になるとはー。

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つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)の作品紹介

突然気を失った小暮井ユキがめを覚ますと、そこは雨坂続の傑作『トロンプルイユの指先』の舞台だった。 異質な世界に迷い込んでしまったユキは現実の世界に戻ることができるのか? シリーズ最大の謎解きが始まる!

つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)のKindle版

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