名画の暗号

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 80
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041022467

感想・レビュー・書評

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  • ファンアイクの描いた凸面鏡に映っている人物は何者か、フェルメールの作品が「天秤を持つ婦人」と呼ばれるまでに至る経緯、モナリザの服が柳(ヴィンチ)模様であるなど、一見それになんの意味が?と思われるものであっても、時代背景や画家の状況などを物語っているなど、読んでみないとわからないものばかり。(読んでもわからないものも)
    絵画は難しいな。
    95冊目読了。

  • 児童書ですが、大人も充分楽しめます。
    歴史の教科書に載っていない歴史感を感じられて良い本でした。

  • 暗号というほどでもない。ただエピソード自体はそれなりに興味深い。

  • 最後の章のゴッホとゴーギャンの話が印象的
    ゴッホが考えていたこと、ゴーギャンが考えていたこと・・

    もし二人が同じ考えを持っていたのならどんな作品が完成していたのか気になります

  • ゴッホの絵はあまり好みじゃなかったけど、興味わいてきた。

  •  天才画家たちが名画に残した秘密のメッセージはなにか。繊細な取材と果てしない想像力で、人間としての画家達のドラマが表現されている。
     ゴッホの晩年、自傷し最後は自殺する狂ったような時期。ゴーギャンは、2ヶ月間をともにする。黄視症を煩ったゴッホは、更に強い黄色を用いてひまわりを描いた。
     モナリザは、レオナルド・ダ・ヴィンチが愛人サライに贈ったもの。同性愛だった。
     フェルメールの絵画には、背景に絵が飾られている。天秤は平行になっていて、宗教的な意味や性的な意味合いをもたせている。こうした絵画に潜むメッセージは、まだまだ見つかっていないものも多いはず。改めて、美術鑑賞の楽しみ方を教えてくれているようだ。

  • 「名画を読む」系もすっかりジャンルとして定着した感があるが、雑学タネ本的なものも多いのに対して、本書は題材を7つに絞り、じっくり腰を据えて書かれている。最新の研究成果も踏まえ、読者に媚びないその筆致は、噛みごたえ充分だが読みにくくはない。類書を多く読んできた方にも、きっと満足できる内容だと思う。

    2015/6/2〜6/4読了

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著者プロフィール

多摩美術大学名誉教授・版画家

1952年生まれ。柳宗悦門下の版画家森義利に入門、徒弟制にて民芸手法の型絵染を修得、現代版画手法としての合羽刷として確立。日本版画協会展、国展で受賞(1977・78)、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ五十周年展(2006)に招待出品。作品が雑誌「遊」(工作舎)に起用されたことを機に編集・デザインに活動の幅を拡げ、ジャパネスクというコンセプトを提唱。1992年国連地球サミット関連出版にロバート・ラウシェンバーグらと参画、2005年愛知万博企画委員。著書『絵画の読み方』(JICC)、『二時間のモナ・リザ』(河出書房新社)等で、今日の名画解読型の美術コンテンツの先鞭をつけ、「日曜美術館」等、美術番組の監修を多く手がける。著書多数、全集「名画への旅」、「アート・ジャパネスク」(共に講談社)を企画、共著にシリーズ「公共哲学」(東京大学出版会)がある。

「2024年 『柳宗悦の視線革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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