刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たち

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著者 : 塩野米松
  • KADOKAWA (2016年10月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023471

刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たちの感想・レビュー・書評

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  • 2017.3.4市立図書館
    塩野米松さんの聞き書きに興味を持ったところで調べてみたら、数ヶ月前に出たばかりの、遠戚の刀鍛冶を取材した本を発見したので借りてみた。前半は無形文化財の刀工・宮入小左衛門行平、後半は刀まわりの職人として、研ぎ師(兼鑑定)元阿彌光洲、鞘師高山一之、塗師川之邊朝章、白銀師宮島宏、鞘巻師岡部久男の仕事をまとめている。
    人間国宝宮入行平の息子として生まれ、曲節を経て父親の道場を継いで刀を打ち続ける半生を語る。刀職人の仕事ぶり、師弟関係、偉大すぎる父親を持つ息子の物語、歴史のある伝統を継承する者の矜持など、読み応えのある内容だった。
    後半のさまざまな職人の話も刀工の話を別の面から補って、職人の激減、武器だった時代と美術鑑賞品になった現代とのちがい、日本刀の歴史的な役割や存在感の変化など、なるほどと思うことがたくさんあった。

    3月半ば購入→父の本棚へ

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刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たちの作品紹介

高倉健が愛した刀工・宮入小左衛門行平。左利きというハンデを克服し、人間国宝の父の跡を継いで刀工として生きる彼と、第一線の刀職者たちへの10年以上に及ぶ取材から、現代の刀作りにおける「美」「哲学」「技」を描く。
日本刀剣界の第一人者が集った、日本刀の魅力が詰まった一冊。
刀工・宮入小左衛門行平
「道具ってのは、ある一定の決まりがあるんですよ。弓にしろ長刀にしろ決まりがあるんです。形式ということです。崩してはいけない形の中に美があると思います」
研ぎ師・本阿弥光洲(人間国宝)
「研ぎ師の使命は、作者が打った刀をいかによく表現していけるかっていうことです。どこまでも刀があっての研ぎです。そのために技量を磨くんです」
鞘師・高山一之
「こういう仕事は、失敗っていうのは絶対にないという思いでないとやれません。何かでぶつけても人間のやることだからっていうような甘い感覚だったら、もう無理なんです」
塗師・川之辺朝章
「きちんと塗れてるか、丸さ、厚さ、平らさ加減は手の感覚でわかります。長年やってますからね。人間の指先は本来すばらしい感覚をもってます」
白銀師・宮島宏
「後継者がいないと、後が難しいですよね。刀が存在する限り、ハバキなしっていうわけにはいきませんから。日本の伝統だけに、難しい問題です」
柄巻師・岡部久男
「一回結んじゃったら、これで100年は保ちます。糸が切れないかぎり締め直しってことはないんです。柄はほんとうによく考えられてますよ」

※正しくは、本阿弥の弥、川之辺の辺は旧字体、高山の高は「はしごだか」です。また、ハバキは金偏に祖と書く漢字を使用しています。

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