神さま、お願い

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 73
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023495

感想・レビュー・書評

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  • どうしようもないものがたり。
    これが人間なのだ!
    これは人間なのか?
    でも、読んでしまった!

  • 3.8女の幸せとは、何かを問う短編集。血を吸う社が女たちの願いを叶えていく。初恋幻想を見事に打ち砕く。

  • ゾッとするような話。
    でも、とても面白かった。
    他人からみて救えなかったとしても本人からしたら救いだったのかもしれません。

  • 世にも奇妙な物語風で面白かった。ハッピーエンドではなく、ゾワッとする終わり方が多かったが、引き寄せられる様に読み進めた。神社に行くのは女が多いとのこと。それぞれの主人公の想いがリアルで分かる部分もあった。女のあらゆる方面への心情がとてもよく描かれている。もっといろんな女の人生を見てみたいと思った。

  • 「世にも奇妙な物語」感

    これくらいドロドロなのが一番好き

  • 2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。

    京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。

    その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。

    一、安産祈願
    二、学業成就
    三、商売繁盛
    四、不老長寿
    五、縁結び祈願
    六、家内安全

    どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャンル分けが難しい、独特な感じ。

    全体的に展開やオチはソレ程の意外性や、目新しさはない。その反面、細かい細工や、表現は実に巧み(←この字が似合うと思う)。字数的にも、引用登録していないが、二、学業成就の冒頭、1ページは、季節的にハマっている影響もあり、最高。

    個人的には、二、学業成就。三、商売繁盛がお気に入り。ただ、作者の他のお気に入り作品と比べるとインパクトに欠けるかな、というコトで総合評価は、★★★☆☆としました。

  • 2016 8 16

  • お、これは官能というよりホラーでしたか。
    若~干、いきすぎた感がありますが・・・ま、よかよかw

  • 京都 下鴨神社の側にある小さな神社、血を垂らしてお願いすると願いを叶えてくれるという。
    安産祈願、学業成就、縁結び祈願、家内安全などのタイトルとは裏腹に、女達の嫉妬、欲望、恨みなど呪いが詰まった短編集。
    納得のいくものもあれば、非情なものもあった。著者の思考がちょっとわからない。
    (図書館)

  • 下鴨神社近くの暗い神社に女たちが血を垂らしに通う。女たちの嫉妬・恨み・欲望など、いろんな感情が渦巻く6つの連作短編集。真梨幸子を少しマイルドにした感じのドロドロ感。人間の欲望を上手く描き、読者をゾッとさせる。そんな作品だった。今回は官能小説的な性的描写は無く、ほとんどが恨み辛みがメイン。生きてる人間の恐ろしさ、醜さを思い知らされる事になる。

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著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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