殺人犯といっしょ

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.65
  • (2)
  • (10)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 56
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041023990

作品紹介・あらすじ

明日に入籍を控えていた新吉が轢いてしまった青年は、世間を騒がす連続殺人犯だった!? 助手席に乗った青年に言われるがまま、警察から逃げ惑い、彼になりすました模倣犯を突き止める死のドライブが始まった――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ザ日本のドラマ 

  • 久々に手に汗握る、、、、読んでる間中、息をするのも忘れるくらいにハラハラしてしまった、、、、

    警察と、連続殺人犯と、なぜか連続殺人犯と一緒に行動する羽目になったコンビニの男。

    この取り合わせで三者三様の動きを見せます。

    連続殺人犯は、自分の模倣犯を探す。
    警察は連続殺人犯を探す。
    コンビニの男を探すのは、コンビニの男の彼女で婚約者。

    そんな不思議なトライアングルの中、凄惨な事件が冗談のように晒されます。

    このちょっとズレた殺人犯に読者ともども踊らされます、、、
    にっちもさっちも行かない状況に晒されます。

    あーーー早く!危ない!いいから逃げて!待って!行かないで!

    と。なるんですわ。読んでて。

    面白い。息切れします。一気に読んだら。

  • テンポよく話が進んでとても読みやすかった。
    容疑者の絞り込みの過程や視点がコロコロと変わるところは面白い。それぞれの視点から事件に巻き込まれていく経過が追えるのは視点が変わるこそのギミックで斬新だと思った。
    肝心のトリックを裏社会の力というざっくりしたものに任せきりにしていたように思うのでその点が残念。

  • ちょっと、殺しすぎ

  • 連続殺人犯 御手洗真悟と甘粕新吉がメインキャストだが、御手洗が冷静に人を殺める場面はゾッとする.高岡龍馬と朽木明日香が捜査をするが、足がつかめない.得体のしれない七尾の情報から次第に絞り込んで行く過程が面白い.真悟は自分の殺人を模倣した奴らを嫌悪し、等々力延彦らと対決する最後のシーンが秀逸だ.朽木の機転で新吉と真由美は死ななくて済むのだが、壮絶だ.真悟の執念は千住の殺し方に示されている.怖いやつだ.

  • 明日に入籍を控えていた新吉が轢いてしまった青年は、世間を騒がす連続殺人犯だった!? 助手席に乗った青年に言われるがまま、警察から逃げ惑い、彼になりすました模倣犯を突き止める死のドライブが始まった――。

  • 御手洗少年。何者。こわい。テンポがあり面白かった。

  • 古川さんの、テンポがよくて強引でドタバタなB級映画のようなノリを期待して借りてみた。
    今回は連続殺人鬼、いわゆるサイコキラーもの?
    人が簡単に、惨いやり方で殺されて、グロいのが嫌いな自分はしばしば顔をしかめながら、これも作風のひとつかと過去の作品を思い返していた。
    読み終えて、なんだか物足りなく思ったのは、著者特有のユーモラスな場面がなかったためか。笑ってられる状況ではないのに思わず失笑してしまうような、独特の可笑しみ漂う会話ややり取り。そうした魅力が今回は感じられなかったのが残念。
    御手洗がアレをやり遂げていたというオチも、面白くはあるのだが、一方で女の子の身の上に思いを馳せてしまって読後感はスッキリしない。
    高岡と朽木のコンビはこれっきりなのかな? もう少し読みたかった気がする。
    次回はぜひユーモアと爽快感を特盛でお願いしたい。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1977年熊本県生まれ。2012年『ホテルブラジル』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。IT企業に勤務するかたわら、執筆活動を続ける。
著書に『エンドロール』、『二十八日のヘウレーカ! または教育実習生加賀谷貴志は如何にして心配するのを止めて教職を愛するようになったか』、『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(原案:金城一紀)などがある。

「2019年 『暗殺日和はタロットで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古川春秋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×