餃子の王将社長射殺事件

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041024096

感想・レビュー・書評

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  • 2013年12月 京都で起きた餃子の王将・社長射殺事件
    捜査は難航し結局事件は解決に至らないままとなっている。

    なぜ餃子の王将の社長が射殺されなけれければならなかったのか…?
    その可能性を様々な角度からとらえたルポ

    殺害された大東社長は3代目。
    犯人は4発の弾丸でじわじわと殺害
    現金には一切手を付けず…ということから強盗以外の可能性で捜査が動くのだが調べれば調べるほど闇が深くなっていく

    ブラック企業的な要素
    バブル期における2代目社長の失敗
    借金問題から起こる暴力団や利権関係を巡る争い
    高級ゴルフ場を巡るU氏との関係
    先代の加藤朝雄の罪
    そして中国進出の失敗とマフィアとのトラブル
    4発の弾丸に込められた意味

    ニュースになった
    「王将の店舗でホストが裸踊り!」
    「王将の創業者の息子が息子と海外で失踪」
    などの事件が実はこの殺害事件の前兆だった…!?

    読んでいくほどに引き込まれていき
    一気に読んでしまった。

    王将社長殺害事件は単なる殺人ではなく
    様々な要因が絡んだ企業テロの可能性が高いという

    トップを殺害して会社をビビらせる…
    そんな乱暴な方法をとった事件

    読み終わった後にリアルな恐ろしさを感じた。

  • 確かにこれは犯人捕まらん。しかし、ここまで王将がややこしい状態だったとは知らなかった。特に学生時代(1994年くらい)福岡の箱崎王将(ハコ王と呼んでた)でめちゃ食ってたので、福岡であんなに揉めてたのは驚き(揉めてたのは北九州だけど)
    誰がやったかは比較的明確(抱きつきのリン)だろうけど、誰が依頼したのか容疑者多すぎるのと、国跨ぎの怨み(特に中共絡みなので尚更面倒)なのでホント分からん。
    よくぞここまで調べた… ですね。

  • 餃子食べたくなるけど食べたく無くなる……

    ってな事で、一橋文哉の『餃子の王将社長射殺事件』

    餃子の王将の大東社長が何者かに射殺されたら未解決事件を取材しながら、解決の糸口を見つけ出そうと、創業一族、社員、警察関係、政治家、暴力団、謎の宗教集団、半グレ、チャイニーズマフィア等々に取材するが……。

    色々な因果関係や利権、金、乗っ取り、怨みと謎が混迷し過ぎて解決出来ず……。

    恐らく中国の殺し屋に殺られたんじゃろうけど、ホント闇の深い事件じゃな。

    2017年54冊目

  • 王将の前大東社長殺人事件の背景だけでなく、王将内部のことも細かく調べ書かれていた。
    王将の事を知りたい人は読んだら良いと思います。

  • 企業の社長を狙った事件で衝撃を受けた記憶があります。王将は私自身学生時代からよく利用させていただいていましたが、どんな会社も知らずその成り立ち等理解できました。事件も解決しきれているとは言えないのかもしれまでんが、王将自体は今後も初代の思いを引き継ぎ、大東社長の遺訓を組み存続してほしいと思います。

  • 犯人が逮捕されたので、背景が気になって読んでみた。
    んー。
    どうなんだろう?
    あまり入りこめなかった。

  • 興味深く読めました。事件の真相が更に知りたくなってしまいましたが…。

  • 2013年に起きた王将社長射殺事件の真相に迫る本です。
    以前にこの著者の違う本を読んで結構面白く(と言ったら失礼だけれど)読めたので。

    発生当時も目撃証言の少なさ、発砲音がないことなどからただの素人が撃ったわけじゃなさそうとは思いました。
    こりゃ、解決しないかもなーとは思っていたけれど本当に今でも未解決のまま・・・。

    借金のあった大企業故に色んなところで軋轢や衝突があったみたいですね。
    それが理由で動機がありすぎて困るという。
    発砲音なしに至近距離から撃ってるから裏社会が関わっていると言われれば納得しそうになってしまうけれど実際はどうなんだろう。

  • 2013年暮れに起こった当時の餃子の王将の大東隆行社長射殺事件について、ノンフィクション取材が得意なフリージャーナリストが取材を重ねて書いた本。1990年代の銀行員殺害、グリコ森永事件とも比較する。

  • 現在(2016年4月初旬)報道され始めている内容とかなり合致すると思う。本書では伏字だが、今になりネットメディアでは実名報道になっているようだ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリスト。本名など身元に関する個人情報はすべて非公開。1995年、「ドキュメント『かい人21面相』の正体」でデビュー。グリコ・森永事件、三億円強奪事件、宮崎勤事件、オウム真理教事件など殺人・未解決事件や、闇社会がからんだ経済犯罪をテーマにしたノンフィクション作品を次々と発表している。近著に『餃子の王将社長射殺事件』『人を、殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』(KADOKAWA)など。

「2020年 『政界ヤクザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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