シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)

  • 110人登録
  • 3.91評価
    • (7)
    • (18)
    • (10)
    • (0)
    • (0)
  • 14レビュー
制作 : 駒月 雅子 
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年10月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025109

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • いくつも存在するホームズ譚パスティーシュとは一線を画し、世界で始めて公式認定されたという六十一番目のホームズ作品。
    あの愛すべき二人にまた会えるのだと、期待で胸をいっぱいにしながら読み始めました。

    事件が起こった舞台は「最後の事件」の前年。
    ワトスンがこの事件をその時なぜ記録・公表しなかったのかは、序章で『ホームズの名声を傷つける恐れがあるから』『あまりにもおぞましい、身の毛がよだつような事柄が含まれているから』と語っています。

    老年期ワトスンが、今は亡き親友に想いを馳せながらこの事件を書き起こし、その後、原稿を銀行の金庫に保管して100年後に開封する指示を添えるという設定。
    『未来の読者ならば私の時代よりも醜聞や堕落に対して耐性があるだろうと見込んで...』

    ワトスンが当時 記録として残せなかったというだけあって、事件はこれまでのものとは毛色の違う悲しい内容でした。
    いや、殺人に悲しいも悲しくないもないのだけれど、それでも今回は大人に見捨てられた子供達が話の核で、また殺されるのもその子どもだから救いがありません。

    複雑に入り組んで、解きほぐせないほどにもつれ合あった事件。
    一見何のつながりもないような事柄が最後1つに纏まるところは見事です。

    読みごたえもさることながら、ホームズ・ワトスンの個性・魅力も存分に味わえる内容だったので、今もまだ、再会の余韻に浸っています。

  • 長年のホームズファンなもので、聖典の話が散りばめられていて思わずニヤリ。恐怖の谷やオレンジの種みたいな始まり方やマイクロフトやホロウィッツ先生。レストレード警部のホームズへの思い。そしてモリアティ教授との会話。ハラハラしたぁ笑

    ワクワクしながら読んだけど〜、結末で気持ちがどよん…子供が巻き込まれるのは、あまり好きではないので…殺され方もかわいそうで…

    けれど、情景の描写は雰囲気は出てると思うし、ホームズとワトソンの関係も良い感じかな。

  • シャーロック協会認定のシャーロックシリーズの公式続編で読んでいてもコナンドイルらしい展開を含みつつオリジナルも加えているので楽しんで読めました。

  • 初めてコナン・ドイル以外の手によるホームズもの、パスティーシュを読んでみたが、これはコナン・ドイル財団により、公式に"続編"と認定された初の作品であるとのこと。
    確かに作中からは、ガス燈の仄かな明かりが灯り辻馬車が行き交う霧がかって薄暗いロンドンの街並みや、ベーカー街221Bの下宿の部屋の様相などのイメージがありありと伝わってきて、小学館の「名探偵ホームズ全集」を繰り返し読み耽っていた30数年前の記憶を鮮やかに甦らせてくれる。
    といっても中身はいささかショッキングな場面もあり、年端もゆかぬ少年少女向きのストーリーではないかもしれないが。
    いつものワトスン節は健在、ホームズの気分屋ぶりもしかと描かれ、またレストレイドは登場するしベイカー街別動隊も、さらには得意の変装術やアクションシーンまで盛り込まれ、まさにシャーロキアンも満腹になるほどのトリビュートものと言ってよく、本格ミステリーとしてシヴィアに読み込めばいろいろと突っ込みたくなるところもあるだろうが、あくまでも"ホームズもの"という、いわば著者と読者の間に暗黙の共通認識が端からある"ハーフファンタジー"のようなものとして読めば、何の文句もつけようがない傑作である。
    ただ1点、途中でモリアーティ教授をああいった形で登場させる必然性が果たしてあったのかどうか、個人的にそこだけは違和感が残る。

  • 二次創作物にありがちの、原作キャラ&エピソード盛り込みすぎてる感じではありましたが悪くなかったです。

  • 面白かった。やや軽忽な場面もあるが、じっくりと読めるホームズ譚である。

  • 読んでて違和感なし。パスティージュとして素晴らしかったです。ホームズ好きなら手にとって損はないかと。

  • 面白かった…かな。
    パスティーシュものとしては、良い出来だったと思います。
    ワトスンの扱いが本編(聖典)に近いのが安心した。
    銃で撃たれたのに「役立たず」と言って放置するとかw 結構酷いのとかあるからねー。

  • コナン・ドイル財団初公認と謳うだけのことはある。
    シャーロック・ホームズ作品ではアメリカでの出来事に起因するいくつかの物語を読んで、文学作品としての面白さに感心したのだが、本作も劣らず「読ませる」作品だ。
    翻訳も良いと思う。

  • コナン・ドイルの手以外に寄るシャーロック・ホームズ物は数多ありますが、この作品は、コナン・ドイル財団に正式に認められた“続編”。そういうこともあり、コナン・ドイルの作品と違和感の無い内容です。時間軸的には、最後の事件の前年に当たる作品のようで、ホームズの死後になって、ようやくワトソンが話を描いたという設定になっています。コナン・ドイル財団が正式に認めたと言う事もあり、過去の作品の話も出てきて、ファン垂涎です。次の作品の有るようですので、早く読んてみたいですね。

全14件中 1 - 10件を表示

アンソニー・ホロヴィッツの作品

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)の作品紹介

ホームズが捜査を手伝わせたベイカー街別働隊の少年が惨殺された。手がかりは、手首に巻き付けられた絹のリボンと「絹の家」という言葉。ワトソンが残した新たなホームズの活躍と、戦慄の事件の真相とは?

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)のハードカバー

シャーロック・ホームズ 絹の家 (角川文庫)のKindle版

ツイートする