F‐エフ‐ 巡る月と始まりの物語 (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2015年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041025161
作品紹介・あらすじ
「私は、あなたのそばにいると誓った――あなたは?」転移の際、騎士リュイと聖獣エルとはぐれた響。ひとりで幽鬼さまよう神殿を駆け回ることに。高位の術師や騎士の蘇生に成功するけれど、不審の目を向けられて!?
感想・レビュー・書評
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Web版でずっと読んでいた小説が書籍化してたので買ってみた。
やっぱり、書籍化するから、内容がまとめられていて、読みやすいけど、あの鬱々とした雰囲気がだいぶ短縮している気がする。これだとなぜ響があそこまで皆を救うことに固執するのか伝わりにくく感じるかも。
ただの痛いイイコちゃんの行動とは違うんです!と勝手に叫びたい。
そして発展していくリュイのヤンデレ化。
糸森作品ならではの、相変わらずいたいけな女子学生にする仕打ちとは思えぬ過酷な試練の数々。
Webも完結していないので、そちらの続きも気にしつつ読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3巻にきてようやく人が増えてきて、これからが本番と思ったら第一部完だなんて。しかし、リュイって将軍?なのに甘えん坊だなぁ(笑)まあリュイでなくとも、こんな経験したらPTSDとかにはなるよね、絶対。
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神剣が塩対応なのはそうか、その名を持つからか←違う(笑)1巻2巻での悲壮感や心情的な晴れない闇はこの巻ではそこまでなかった。第一部完の3巻では人に戻った十数名(もっといたかな?)も登場し、世界の終わり(ドラゲナイでないw)から始まりに移行するその瞬間の話。そりゃいきなりバッサバッサと首を斬ってまわる女の子がいたら警戒もするけど、それさえも少女向けラノベでは誰もがすんなり納得し礼賛する傾向にある。だけどその甘さを糸森さんはサクッと斬捨て、敢えて響に辛い試練を与えてる。こんなとこまで塩対応される響(笑)