金魚姫

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041025284

感想・レビュー・書評

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  • 2016 5/14

  • めちゃ面白かった、なんかSF? バーチャル? 金魚が変身して、ブラック勤め人とのストーリーなんて、ワクワクしました。また、最後が、なんで、、、 良かったです(^ー^)ノ

  • 敵の系譜を追い続け千云百年。金魚の姿に身をやつし、記憶も抜け落ちたリュウの物語に救いはあるのだろうか。
    遊郭のお吉とオキチモズクとリュウの変身の関係性がよくわからないんだが…

  • 金魚を溺愛している人間にはきついです。がっつりフィクションですが、琉金はきつい。

  • ヒレを揺らめかせる金魚はとても綺麗で、その金魚が緋色の婚礼衣装を纏った人の形をとって夜な夜な現れる、なんて美しい描写!
    本筋とは関係ないけど、金魚の姿形は人の手による不自然な作為の結果なんだな…。食べるためじゃない理由で他の動物に手を加えるって、よく考えたらおぞましいことなんじゃ?人間はほんと特殊な進化をしている。どこに向かうんだろ…

  • 途中で予想していた結末を見事にひっくり返され(私の想像が単純すぎるから?)、切ない終盤に胸がギュッと押し潰されそうでした。
    でも大丈夫。ラストはビタースイートです。

  • この著者らしい、やさしさとユーモアと切なさと哀しみが同居する物語。人生に絶望した主人公と、金魚の化身リュウとの奇妙な生活。すべては繋がっているーその終焉に向けての二人の心情が切ない。

  • 末代まで祟らんとする怨みとはうらはらな、金魚の化身であるリュウのズレたかわいらしさと、振り回されながらも別れた元カノにも未練たらたらな潤の関係が、少しずつ変化していく姿に、ハッピーエンドを期待したのだけれど、こんなラストが用意されていたとは。

  • なんだか不思議な話だった。
    出だしの部分、主人公の日常がつまらなくて、
    やめちゃおうか?と思ったりした。
    途中から面白くなってきて、だんだんと主人公の気持ちがわかるようになり、なんとか読破。
    終わりに近づいてくるにつれて、胸が締め付けられるような気持になりました。

  • 大昔、金魚になった女の子と鬱ぎみな青年の恋物語。


    色使いが綺麗な作品。主人公の潤がブラック企業に務めているシーンが重く、息苦しく、辛く、読んでいてこちらまで同じような気持ちになりました。金魚から人の姿になるリュウと出会い、生活が変わり、彩られていく感じははらはらしつつも読んでいて楽しかったです。

    途中泣けるシーンもあり、ラストはそうなるのかと切なくなる綺麗な小説でした。




    「人が死んだんだぞ。他人の不幸を食い物にしやがって」

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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