小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

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著者 : 新海誠
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2016年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026168

小説 秒速5センチメートル (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく…。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。

  • 詩的な文体

  • 名作アニメの監督によるノベライズ作品。
    第一話を少年の一人称、第二話を少女の一人称でほぼ映画通りに描いた後、第三話を三人称で、映画に描かれなかった部分を大きく取り上げた物語に。
    著者はあとがきで映画を未見の人にも楽しめるように描いたと仰っているが、果たして未見の人がどう読むのか。

  • 秒速5センチメートルで降る桜の奇跡は
    祈りであると同時に呪いでもある。
    明里からその中でもらった言葉はずっと貴樹の心に残り続ける。
    いくら繰り返しても近くならない心の距離。
    だからこそあの雪の夜の心の重なりが奇跡だった。
    その呪いのような奇跡から解放されたラストシーンだったように感じた。

  • 情景を想像しやすい。
    身近で起こっててもおかしくないような話しだけどその表現の仕方が新海さんらしいのかな。だからおもしろかった!

  • 映画が大好きで、小説も読みました。小説の方が細かくストーリーが進んでいくから主人公の気持ちが読み取りやすいと思った。


    "初恋を思い出にできた彼女と、できなかった自分"

  • DVDを先に観て小説も読んでみたくなった。
    あまりに幼く若く可愛らしい物語なので、自分には無理だと思ったが、案外すんなり入って行けた。

    子供だった二人ともの根底にある心細さが故の想いが、初恋だと思わせてしまった訳ではなく、本当にかけがえのない初恋だったのだろう。
    家の都合で会えなくなり手紙も途絶え、子供だった二人にはなす術もなく、片方はこの恋が結ばれる事はないのだと悟り、もう片方は諦めたつもりでも初恋を忘れられず引きずった。大人になって他の人と付き合っても、相手の心を受け入れる事も、自分の心を開く事もなく前に進めない。そのために澄田花苗の気持ちに気付きながら東京に発つ日まで「好き」だとは言わせず、また‘好き’になり方の違いがつらくなったと水野理沙に言わせてしまったのだから。明里との初恋と東京の両方を忘れられなかったのか、それとも明里と過ごした東京を忘れられなかったのか。

    十数年後、踏切で明里とすれ違ったのは‘前に進みなさい’と神様が背中を押したのだろう。DVDでのラストシーンを観た時は「どうか明里がそこにいて」と思ったけれど、本を読んだ時は不思議とそうは思わなかった。自分を本当に好きになってくれた澄田や水野を傷付けた事実を受け止め、貴樹自身の十数年を乗り越えて、そこからしっかり前に進んで行けるだろう。

    新海監督の文章はとても綺麗で切なかった。

  • 初恋の思い出に苦しめられてきた男を描いた作品。
    理想的で上手く行き過ぎた初恋が呪いのように男の人格に影を落としていて、他人を、そして自分を大切にできないその感覚に同情しました。

    終盤に起こった小さい奇跡によって、男がようやく前を向いて歩けるようになったことが何よりです。

    ご都合主義でない、あくまで現実主義な恋愛を淡々と描き切った名作だと思います。

  • 自分とリンクする部分もあり、実に切なく胸が締め付けられる想いでした。映像を含め、他の作品にも俄然興味が湧いてきました。

  • 思ったよりアニメっぽくなかったが、最後の方のじれったさ、ラストの意味深な出来すぎ感が、うーん。

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小説 秒速5センチメートル (角川文庫)の作品紹介

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。

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