小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026168

感想・レビュー・書評

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  • はらはらと舞い散る桜の花びらが舞う、秒速5センチメートルの狭間で繰り広げられる幼きピュアな高校生の甘酸っぱい初恋模様を万葉集のように鮮やかで麗しいピンク色の情景が目の前に広がる。

    読み終えた頃には静かな涙が込み上げてくる

    そんな作品でした。

    いつかこの作品に出逢い読んでいた、あの街の桜並木の古書店主さんお元気かな?
    creepyナッツがお好きというこぼれ話とこの本の感想に花が咲いたあの頃

    わたしにとって、懐かしい記憶も詰まった作品です。

    桜って綺麗なのに、その一瞬の美しさをカメラや心のシャッターに収めることは至難の業。
    どことなく別れを連想させる、儚さが勝る哀しい花でもある。
    日本には大体どこでもよくみられる花ですが、日常にあるのに、逃すまい、、、!と、後ろ髪を引かれる美しさがなんとも日本らしい国花に思う。

    今年の春、皆さんは、どんな秒速5cmの時間を過ごされるでしょうか?
    それぞれに素敵な想い出が溢れますように。
    サクラ咲け!

    受験生の皆さん、後少しファイティン!!

    (作品情報:https://www.amazon.co.jp/dp/4041026164?th=1&psc=1&linkCode=ll1&tag=honnoakari-22&linkId=eed62e1352abf4ec1e820c4c87077f26&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

  • くるしくて、喉奥に遺るあまさがすてきな作品。数ページでこころを掴まれる心地がしました。ふたりのいる春の空気にのみこまれる感じがして、とても大好き。

  • 転校をきっかけに知り合い、別れてしまう明里と貴樹。
    スマホなどSNSを使わずに手紙を書いてやりとりして小学生にとって遠すぎる距離の東京、栃木間を何時間もかけて電車でむかって会いに行く部分がエモかった。
    種子島に転校した後も片想いの女の子と付き合いながらも明里との思い出などひきづってるの女々しい。
    大人になっても小学生時代のこと未だに思い出しながら前に進んでいこうとする作品やった

  • 切ないなあ

  • 切ない、ひたすらに切ない…

    読後感はあまり良くないのだが、不思議とまた読みたいと思ってしまう。

  • 映像の方は見たことが無いのですが、小説では静かで繊細な印象を受けました。タイトルの「秒速5センチメートル」は桜の花びらの落ちるスピード。この小説を読んでいる時も、桜がはらりはらりと舞うイメージが浮かびました。小学生、高校生、大学生・社会人というそれぞれの段階での貴樹と女性たちの関わりが繊細に描かれていて、それが桜が舞う繊細なイメージと繋がっているのかと思いました。

  • 映画版の最後と比べてみると、心理描写がしっかりと描かれていて、感情移入しやすくなって補完作品としてとてもいい小説でした!

  • 映画版のファンでした。映画の第3章は山崎まさよしのMVになっているので(それはそれで素晴らしいのですが)、主人公の生き様の補完となります。男は好きだけど、女は嫌いな、本当に良いストーリーと思います。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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