光秀の定理 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028100

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読了。人物設定、描写手法、ストーリー構成、いろいろ新鮮でとても面白かった。作者は光秀が好きなんだろうな。批判でも同情でもない形でこれほど光秀に寄り添った文章を、ボクはまだ他に知らない。

  • 主役を飲み込んでしまいそうな魅力的な人物の登場でより深く主役を表現するというなかなか面白い作品。一気に読んだ。

  • 正直あんまり食指が動かない感じで読み始めたんだけど、数学的な話題と歴史、そして何よりサブキャラ二人が魅力的過ぎて光秀もさらに言えば信長も魅力3割増し!

  • 地に足の着いた独自の価値観を持つ僧と侍。彼らを通して光秀を描き、彼の性格、背負っていたもの、そして、なぜ本能寺の変を起こすに至ったかを解き明かした作品。
    登場人物が少ないが、それだけにそれぞれの人物の輪郭がしっかりとしていて、ストーリーに引き込まれていきます。
    真面目で優秀で、部下からも好かれる人だったんだろうな、光秀という人は。

  • 光秀のイメージが変わった。
    しばらく垣根さん推しになりそう。

  • 時代を変えた謀反人ともされた明智光秀は一体どんな人物だったのか。自分の信念から独自の世界観を持った坊主と技を極める兵法者から見た光秀とその時代を描き出した小説はなかなか面白いストーリーだった。
    愚息という名前もとぼけていて妙だが、そんな奴らが時代を冷静に見ていたなってありそうな、なさそうな。人を食った描き方ならやはり垣根涼介らしい。

  • 「君たちに明日はない」以来の垣根涼介作品。時代小説で敬遠していたが、これまでと違う明智光秀の人となりを知ることできた。愚息と新九郎の存在が印象に残った。

  • 愚息が特に魅力的。知性があり、物事の本質を見極めることができる。権力者におもねることが一切ないところは、気持ちが洗われる。。
    愚息と新九郎の、息がピッタリ合った関係性が心底、うらやましい。
    そんな二人とかけがえのない友情を築いたという点で、光秀の人間くささが際立つ。それゆえ、有能だけれど、愚直で不器用なところが魅力的に思える。
    愚息が熱弁した釈迦の論理、かりそめの一場面にいたずらに惑わされず、その背後にある連続する必然を見よ。これは、心にとめておきたい。
    根本的に、信長と光秀は見ている世界、目指す世界が違った。歴史の一場面だけを切り取ると、人間の行いが引き起こしたことであり、必然ではない。でも、その背後にある連続する必然、それこそは人として我々がどんな道を歩んで行くのかにつながる。歴史は苦手と感じていたけれど、最近、歴史小説を読むのが楽しい。

  • 大河ドラマでもやっていたし、光秀に対する評価が色々と変わってきていて面白い。この小説も愚息達との関係性がいい味出してる。読みやすかった。

  • メチャ面白かった。大河ドラマとイメージが一緒でよくわかった。信長の原理を読んだ後、是非読みたいと思ってた。その期待が期待通りでした。
    我慢強さ、先見性、正義感、プライド、即決断、なんか人間臭くて、あるあるかな(笑)
    日本人らしい^ ^

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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