幽落町おばけ駄菓子屋 春まちの花つぼみ (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA/角川書店 (2015年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041028162
作品紹介・あらすじ
大学生の御城彼方が1年限定契約で幽落町の住人になったのは去年の春のこと。そろそろ約束の期限が近づいてきて、なんだか落ち着かない彼方だが……。ほっこり温まる謎とき物語!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
なんとかなったといえばなった
-
シリーズ5作目。「むこうぎしへ」死後ではあるが、母娘が再会できてよかった。「おにやらい」節分と鬼の話。忍さんは良い意味で中身が外見を裏切ってくる……。「ぼくのいばしょは」蘇芳さんの正体、なんとなくそんな気はしていたが、親切心が裏目に出て、間違ったほうへ導いてしまう親心のようなものを感じた。とはいえ、浮世に戻る問題が一件落着して一安心。「まつりばやし」金魚と射的。紙芝居の絵といい、蘇芳さんは器用だ。
-
よかった、よかった
-
2020.9.30スタート
2020.10.02読了
2020年の㉒
★★★★☆
はぁ~またまた今作も癒されました~ -
■ 1710.
<読破期間>
2017/2/1~2017/2/3 -
千葉県民の彼方君が引っ越して来た幽落町で暮らして丁度一年を迎える区切りの5冊目です。シリーズの魅力は日本の神社の故事来歴や昭和初期の古き良き時代の思い出に触れさせてもらえて時には関東大震災等の負の記憶があってもユーモアをまじえて救いのあるラストに持って行き明るく前向きな気持ちにしてくれる所ですね。新キャラ・忍と謎の紙芝居屋・蘇芳の正体も判明して彼方の去就も含め憂いが晴れ全てがハッピーエンドで嬉しかったです。最後に芸能人ネタで忍とジローは坂上繋がりだし小城真夜の最後の一字をまに変えると尾木ママになりますね。
-
「むこうぎしへ」
痛みを和らげたい一心で向かった場所。
自然災害はあっという間に人を傷つけ命を奪っていくから、せめて逝く前に傷を癒したいと思うのかもしれないな。
「おにやらい」
浮世に集まるケガレを祓うために。
普通でない力の強いものは、いくら人を助けて回っていても感謝と同時に恐れを抱かれてしまうのだろうな。
「ぼくのいばしょは」
長くの留まることを許されぬ場所。
一年とはいえこれだけ交流が多ければ、どんな状況であろうと離れなければいけないのは悲しいだろうな。
「まつりばやし」
みんなで屋台を移り歩き。
お祭りの景品は欲しいと思っても中々取ることが出来ないものが多いよな。 -
蘇芳君の正体がわかり、新しく忍さんが登場。
1年という契約期限が近づき寂しそうな彼方くんの気持ちが所々に表れた一冊だったけれど、みんなに好かれているのがわかる一冊でもあった。
…でもなぜだろう、飽きてきた。