- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041028193
作品紹介・あらすじ
ある事情で放送禁止となったVTRを再検証することで、人は次第に恐ろしい真相に近付いていく……。そう、事実を積み重ねることが、必ずしも真実に結びつくとは限らないのだ。フェイク・ドキュメンタリーの最高峰!
感想・レビュー・書評
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長江俊和、、、彼は絶対意地の悪い細工をして来るはずだ。と謎の戦闘態勢故に、文章に違和感を覚える度に古畑任三郎をする事となる。
短編集且つスリムな作品に関わらず読み終えた頃には脳味噌が疲労困憊していた。結果は芳しくない。
大家族・・割かし推理しやすい一発目として読者のリズムを掴んでくる易しいお話。
ストーカー・・優しい謎に釣られると、新幹線の下りで後悔する。
しじん・・これがもう色々と勘ぐりすぎて一気に疲れてしまった。恐らく全てを理解する事は私には不可能なので解説 推察まとめを見たいと思う。
ちょっと休憩...のつもりで薄いこちらの作品を手に取ったのに脳を酷使する事になるし、相も変わらず読了感はスッキリとは程遠い所にある作品だが、やっぱり面白いなぁ。
ただなんとなく漂うオカルトな雰囲気をどうにかして欲しい怖い。〘表紙 タイトル画 角川ホラー枠...〙怖い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりにホラー?を読んだ。これはミステリーに入るのかな?どっちかが分からないけど、面白かった。ページ数は200P弱で少なめなんだけど、読み応えはあった。
三編からなる短編集で、話の終わりにはヒントが書いてある。第二話はヒントのおかげで真相が分かった。ヒントを見て何回も読み返してしまった。なんとなく、こういう事なんだろうな、と分かるんだけど、それに至る経緯が全然分からなかった。ちょっと悔しい。
全部読んで共通して言えることは、『人が一番怖い』。テレビの取材スタッフは、なんか利用されてるよなあーと思ったし、目的の為には何でもやるという感じだった。
これは実話なのか?創作なのか?どっちなんだろう?と、あとがきを読むまで判断がつかなかった。私は上手く騙されてしまったんだろうなぁ。そう思うのは、この本に登場したような『怖い人間』は、実際にいるからだ。
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タイトルから恐いもの見たさに購入。
フィクションながらも、ドキュメンタリーな進行でゾクゾクサクサク読めた。
しかしながら各章とも、結末の真相が個人的に物足りず。 -
テレビ局が、番組として作成をするものの、何らかの事情でお蔵入りになるものがある。そうした作品をモチーフにしたドキュメンタリー風の小説。なぜ、放送禁止になったのかは、明確に示されるものと、よくわからないものがある。読者に委ねる形だ。長江さんの出版禁止が面白かったので、読んでみた。何か起きそうな語り口で、読者を少しタガの外れた世界に連れて行く作品だ。
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やはりテレビの放送禁止シリーズが1番面白いかもしれません。
どうしても文章だと理解しづらい部分が多く、出版禁止より少し物足りなさを感じると思います。 -
結末を待たず真相が解ってしまう話ではありましたが、話末の「書き出しメモ」によって真相の細部を知る事が出来、読後の「ゾクッ」と感は怖さと、何とも言えない心地良さを得られました。
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本作は、深夜テレビドラマから始まったシリーズのノベライズ版である。
ドキュメンタリーとして制作していたが、放送前に思わぬ「放送できない」事実が判明したため、お蔵入りとなったものを、担当ディレクターの取材メモから再構成するという作り。・・・いや、もちろん、全体はフィクションである。
深夜枠であることもあってか、オカルト風味が付き、そこにもうひとひねり、ミステリ要素が付け加わった。不条理なのかと思ったら、実は説明がつくことだったのですよ、というわけだ。
テレビドラマとしては6作制作され、さらに劇場版も3本出たというからなかなかの人気シリーズだったのだろう。
確かに着想としてはおもしろい。
ノベライズ版にはこのうち3編、が再編集された形で収められる。
「呪われた大家族」は、よくある大家族バラエティが題材。明るい大家族なのだが、このところたびたび不幸が襲い掛かっていた。事件の前には一家に、必ず鳥居を写した心霊写真が送り付けられて来ていた。一家は霊能力者にお祓いをしてもらうが・・・。
「ストーカー地獄」は、謎のストーカーに悩む女性が主人公。支援団体の女性が撮影班とともに被害者女性によりそう。だが、正体を突き止めたストーカーは実は犯人であるはずがない人物で・・・。ストーカーは得てして、自分のことはストーカーとは思っていない、自分は被害者だと思っているというのがミソ。
「しじんの村」は、「しじん」と呼ばれる人物が、自殺志願者を救おうと作り上げたある種の理想郷。自給自足を原則とし、「しじん」が書いた詩があちこちに貼られる。けれども自殺志願者の自殺を止めきれない場合もあって・・・。
いずれも、ルポルタージュ風の本編は、最終的には「諸般の事情で放送できなくなった」という形で〆られる。最後に真相のヒントとしての「メモ」が付く。
表向きの事件の陰にある真相を何となく匂わせていくのだが、このあたりは映像の方が効果的かもしれない。文字だと書きすぎたり書かなすぎたりの加減がやや難しいのではないか。
本編や「メモ」で大まかな真相はだいたい見えてくるのだが、はっきり解答という形で示されないので、若干うすらぼんやりして居心地が悪い。この人物がこの人物に気が付かないのはおかしいのではないか、時系列的にはどうなのか、さすがに警察が介入するのではないか等、突き詰めると整合性の取れなそうな部分も散見されて、ミステリとしては弱いと思う。
だが反面、かっちり作り過ぎないところが、逆にさまざまな仮説を生む素地になっているようにも見え、実際、ネット上でも少し検索しただけで、分析やネタバレがいくつか見られる。そういう意味では、現代のエンタメとしては、これはこれで「あり」なのかもしれない。ちょっとオカルト・ホラー風味があるのもネット受けしそうな感じはする。後味はあまりよくないが、それも含めて「持ち味」というところだろう。 -
雨穴 『変な家』を読み、
おすすめをネットで検索して
出てきたのが、こちらの本
衝撃的 でかなり面白い
個人の感想です。
2020/10 -
短編集。
それぞれ本編を読んで、え?どうゆうこと??
と思い、その後の記述「素材テープ」に謎解きヒントがある!
謎解きが出来た時一瞬は爽快感を感じるが、そういうことか〜〜怖っ!!ってなる!