夏の方舟

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  • KADOKAWA/角川書店 (2016年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028292

夏の方舟の感想・レビュー・書評

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  • 絡み合う同性愛。性を越えて人として愛し合う男たち。
    こどもたちの素数のおーちゃんのキャラがとっても染みる。
    子供ながらうに子を守るかっこいい小学生。

  • デビュー作『左巻キ式ラストリゾート』は何が何やらさっぱりわからず、ああ多分もうこの人の本を読むことはないだろう…と思っていたのですが、先日読んだアンソロジーにこの人の短編が載っており、それがセクシャルマイノリティをテーマにした作品で、そこそこ良かった。それで、この本はどうやらBLらしい、ということでどんなものなのか手に取った。
    うーん。なんか、中途半端だな…。
    表題作(中編2作からなる)が一番BLっぽい作品なんだけど、なんか、表面的にBLをなぞってるだけ、という感じがする。雰囲気は確かになんとなくそれっぽい感じが出てるんだけど、主人公たちの心象変化が全然入ってこない。唐突に話が綺麗にまとまるのもなんだかついていけなかった。
    次の短編はSMクラブが舞台になっていて、グロテスクな描写が多く、読むのが苦痛だった。
    正直一つ星かなあ、と思って読んでいたのですが、最後の「こどもたちの素数」は、主人公が小学生の男の子で、それまでの(言い方が悪いが)気取った文体ではなくすごく自由に書いてる感じで、これがとても良かった。ので、星三つで。
    ちなみに一応話は全部ゆるやかにつながっていて、その中心にとある人物がいるんだけど、その人物が魅力的に感じなかった時点で、まあ自分とは合ってなかったのだろうと思う。

  • 「大人ってなに」
    「可能性を奪われた子供」
    (P.258)

  • 男性作家様が書いていると解った上で読む少年と青年の香りが漂うこの作品は興味深ったです。
    聖が陸に気持ちを全面的に預けるまで何が起こったのか分からず父親のエピソードや刺青の印象が強かったりでなんだか目が滑る。だめな男ほど惹かれちゃう感じなのかな。聖はずっと寂しがってるように見えた。
    自分の売り方見せ方を存分に分かっているだろうし緊張感をはらんだお店の描写は幻想的できれい。帯にある過激な描写を本格的に感じるのは二作目からで読み応えから言うと個人的に二作目から好きでした。素数のこどもたちも同様に好き

  • 「明日、機械がヒトになる」がとても面白かったので、この作者の書いたものが読みたかった。
    手にとった一冊は、機械とヒトの境界について論じたように性差の境界をテーマにした短編集。
    これってBLだよね。作者はBLというよりJUNE的な作品と言っているけど、その違いがボクには分からない。う〜ん、ちょっと苦しい。なかで、「大人とは夢を失くした子供のこと」と言い放つ「こどもたちの素数」がお気に入り。

  • むむむ・・・なんちゅうか、スゴいの読んじゃいましたーw
    作者曰く「JUNEッサンスな一冊ですので主にJUNEストの方に届けたいですね。」ということだったのですが、私といえば「JUNEって何?」って人なわけで・・・。

    ところで、過激な描写がかなりあります・・・帯に注意書きしてあるくらいです・・・図書館で借りたので知らずに読んで、オエーッてなるくらい過激でした・・・それでも読み続けましたが。

    んで、この本ですが、連作短編なんですね。
    それで、どうなっちゃうんだろうって思ってたら、最後の1編が、それまでのオエーッを払拭してあまりあるくらいに、素晴らしく良かったんですよ~~~!!!

    でも、それって、この本の最初から、オエーッも含めて読んでこないとわからないわけなんですよ。
    だから、「よ、読んでやろうじゃないの・・・!」と果敢に挑戦していただきたいなぁ~と思う次第でありますw

    もちろん過激なだけじゃないんですけど、そこがダメな人にはおススメしません。
    耐性のある方、ぜひぜひどうぞ♡w

    あ、あと、この表紙、めちゃめちゃ好きです♡♡♡
    文庫版もこの表紙だったら買っちゃうかもな~~www

  • 久々にリタイアしたくなった退屈さ…
    乙一が帯にコメントを寄せてるので買いましたが、BL。ただのBL。ネットに転がっていそうなBL。
    定価の価値はないんじゃないかなと、個人的には。

  • 初読み作家さん。
    表紙から目が離せない。
    BLなのかなと思ったけどそれだけじゃない繋がりある四話所々に散らばる意味深な一文が気になる。
    光だけが人を救うわけじゃない…デューラーの祈りの手・素数も好きになりそう。

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夏の方舟の作品紹介

「わかりませんか。僕ですよ。久しぶりですね先輩」
かつてのクラスメートの男子は、ある夏、妖艶な女となって、突然、島に帰ってきた。
男たちに苦悩を呼び起こし、欲望にもだえさせるために。

瀬戸内海のある島に一人暮らしをしている水無月陸は、地域振興の一環として島巡りのガイドシステムを開発している。あるとき、港から続く道で、女性と見まがう男と出会う。彼の名は黒坂聖(せい)。かつてのクラスメートだった……その瞬間から陸の中に、苦い過去の記憶がよみがえり、淫靡な欲望が芽生え始める。(「水のかげふみ」)。 同僚と訪れた秘密クラブでは、毎週金曜日に過激なSMショーが繰り広げられていた。男はその異常な空間の中で、ある女に似た美しい男「S」にのめり込んでいく……(「サロメは金曜日」)ほか、一人の美しい男を巡る、淫靡で狂おしい葛藤劇。奇才・海猫沢めろんが描く、限りなく透明でj純粋な欲望の行く着く先。そこは楽園か、絶望か…・・。

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