- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041028360
感想・レビュー・書評
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“紙やカンバスと絵の具やインクの組み合わせを、ひとつの作品に、ひとつの世界にするのは、それを創る人だけの力じゃない。それを見て、心に容れる人の力も必要なんだ。”
期待しすぎた。面白かったけども。
最後の展開が突然現実離れしすぎかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「劇的に変わったわけではないけど、現状よりは良くなった世界」のまま話が終わったところがとても良かったです。久しぶりに読んだ宮部みゆきさんの本、やっぱり映像型の人で、とても引き込まれました。中学生が主人公の話なので、易しい言葉で書かれていて読みやすかったです。
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さすが
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宮部みゆきの「ジュマンジ」はさすがに現代問題を織り込み完全なるハッピーエンドにはしないところがリアル。このプロットは極ファンタジーだが人物や成長過程はリアルなのが宮部流だと。
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「十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……」と帯にあったので、犯人探しに躍起になっていたのですが……。
現実はいつだって残酷だ。 -
途中まで、ややジュビナイル寄りのファンタジー作品かと思ってました(宮部さんにはそういう作品もあるので)。
でも、ラスト付近を考えるとかなり印象違う。さすが。 -
◆いったい誰が何のためにこの絵を描いたのか?◆
銀行のロビーに何故か無造作に貼り付けられている古城の絵。作者は不明。主人公は、ひょんなことからその絵を持ち出してしまう。絵には不思議な力があり、絵に自分のアバターを書き込めば、絵の中に入り込めてしまうのである。誰が何のためにこの絵を描いたのか。現実離れした話なのに、なんだか納得できてしまう絵の謎の理由。登場人物たち各々の葛藤も興味深い。現実ってなんだろう。あなたは絵の世界に行きたいですか。 -
中世のお城が描いている絵の中に入り込むというファンタジー……しかもアバターで入り込みます。このまま進まないのが宮部みゆきですね。現実の辛さや酷さを目の前に突きつけられ、自分の無力感を募らせます。全貌が見え始めてからは、ページをめくる手が早くなるのを実感します。ハッピーエンドはいいですね(^^)