花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030097

作品紹介・あらすじ

大学に入学した蝶子は、勘違いから<スイ研>――酔理研究会に入ることに。酒に酔えない蝶子だが、先輩・神酒島が読み解く謎の理(ことわり)は蝶子に心地よい酔いをもたらし……。モラトリアム系青春恋愛ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • ミステリというよりはモラトリアム大学生青春譚。にしても戸谷大がまんま○大でちょっちええなあ,と明大出身の自分は思いました(笑)

  • なかなかいいよね。ただこの人、黒猫シリーズもそうだけど若干鼻に着く。

  • 実家の父が図書館で借りてきて、表紙のイラストに惹かれて読んでみました。
    大学サークルならではの、意義があるんだかないんだかわからないような活動内容、ちょっと気取ったような小難しい言葉を駆使した会話が、自分の大学時代を思い出して懐かしかったです。
    謎解きとしては、事件そのものがそんなに大きくないから「ふ〜ん」という感じ。でも、事件ごとに深まっていく主人公とそのもの先輩に関係の今後が気になるので、続編も読みたいです。

  • まったく関係ないサークルに入ってしまった主人公。
    それもこれも、知られたくない弱みを握られたから。

    5話の日常ミステリー。
    最初の話で友人を失い(?)
    サークル仲間は恋仲の女性に振られたかもと嘆き
    合宿先で飲み比べをさせられ
    まさかの文化祭のためのサークル乗っ取りを命じられ。
    最後には、ちらちらと出てきていた主人公の父親の
    頑張り具合により~な見合いが。

    どれもこれも、主人公は動いているような
    傍観して巻き込まれているような、で
    微妙にかわいそうな…という気分に。
    面白いですけどw
    最後に関しては、両親『一生の頼み』を
    使い果たしてしまいましたが、次に使うのは
    祖母とかでしょうか??

    幹事長の最後のお言葉には驚きでした。
    だからこそ、弱みを握れた、のでしょう。

  • 日常の謎に青春と恋愛を絡めた作品。謎はどれも小振りではあるものの登場人物たちの心情が「ああ、こういう謎を生み出しそう」と思わせた。二人の続きが気になるので続きも読みたい。

  • 戸山大学酔理研究会の話。面白いんだか、面白くないんだか、微妙なストーリー。神酒島先輩はつかみどころのない人だな。蝶子とこれからどうなるのかな。

  • 人の心が織りなす謎が解き明かされる。謎の最たるものが恋か。
    蝶子にとって、ミステリは善し悪しを他者と語らう代物ではなく、好きなものの種類くらい自分で分かっており、他のものを人から押し付けられたくないという言葉にいたく共感…。

  • 元有名子役の蝶子が大学で入ったサークルはスイケン部。推理研究部かと思えば、毎日お酒を飲む酔理研究部。
    先輩部員の神酒島先輩に日常の謎を解いてもらいながら、すこしずつ変わっていきます。

    色々惜しい作品ですね。蝶子が元子役でお酒に酔わない特異体質だったりとかの設定は面白いのに、あんまり作品としては面白くなかった。この人の作品を何回か読んでいますか、いつもなら次はどうなるんだろう?って感じで読み続けたくなるのに。まぁ、どの作家もヒットばかりじゃないってことかな。

  • とりあえずトラブル体質というかそういう主人公のドタバタ劇。登場人物は基本大学生なので、非常に親近感がわく。推理にかけてあるから、日常の謎系なのかと思ったらそうではなかった。とはいえ、これはこれでおもしろく読み切れたので、よかった。

  • 何かいい。
    自分がら大学生だったら、遠くから眺めてるだろうけど。
    ささいな謎があって、ほんわかと解き明かされる話。
    まだまだ蝶子の飲んべぇな大学生活は続きそうである。
    それにしてもこの作者、黒猫と同じ人の作品とは、初見ではわからないかも。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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