アノニマス・コール

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 556
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030288

感想・レビュー・書評

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  • 刑事を辞めて離婚となってしまった主人公が娘を誘拐されてしまう話。

    序盤はありがちな設定とも思いましたが、中盤から終盤にかけては先が読めない展開で面白く読ませていただきました。

    著者の作品は毎回面白いのでまた見かけたら読んでみたいと思います。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4970191.html

  • なかなかにハードボイルド。不良警官崩れの主人公と思わせておいて、徐々に明らかにされる真実って展開が良かった。家族を守るために一切口を噤み通した主人公になかなか痺れた。ただ、黒幕はともあれ実行犯がこれだとちょっと弱いなと思った。全般的はとても面白く一気に読んだ。

  • 著者の作品を最近知ったのですが、なかなか興味深い。人物描写はもちろん映像では伝わりにくい心象風景などの表し方とかがハマる。
    今回はなかなか犯罪としての目的(犯人側の)を達することが難しいと言われる誘拐。
    特に悩ましい現金の授受をずいぶんと手の込んだ形で振り回し成功させる。
    が、それで終わりではなく、次なる要求に。
    その後の展開は読んだ人により、いろんな見方があると思うが、私としては力技で解決する作品もありですが、このように一本の糸に導かれるようなものも好きです。
    人間こうありたいと思わせてくれる、ハートウォーミングなハードボイルド?そんな作品でした。

  • 出だしは良かったものの後半で展開が読めてしまったため評価は3。勝手ながらもう少し凝った伏線を巡らせてほしかったと思う。とはいえ、決して面白くないとかそういったことではなくて。個人的には、前半からの期待値が高すぎたようで後半の失速が残念だった。

  • 6月-5。3.0点。
    離婚した元刑事の主人公。娘から、救助を求める電話が。
    誘拐された娘。犯人の要求は不可解なもの。
    背後に大きな事件の影が。
    まあまあかな。

  • 160610図

  • 【要旨】3年前のある事件が原因で警察を辞めた真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。
    ある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓は行方不明になっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名電話があり、誘拐事件は真志がすべてを失った過去の事件へつながっていく。
    一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め―。予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。

    身に覚えのない罪を着せられ退職に追い込まれた元刑事が、誘拐された娘を救い出すために奔走する。
    状況が二転三転して誰が敵かわからなくなる。
    途中からラストにかけてはノンストップ。
    ラストは予想外。
    非常に面白かった!
    いつか映像化されそうな予感。

  • 警察内部のもみ消し情報を手に入れた元警官の娘が誘拐される。犯人がほしいものとは…
    実際政治家による事件のもみ消しがあるんじゃないかとおもわされる本だった。

  • 離婚して別々に暮らす娘が誘拐された元警察官が、娘を救うために必死になって奔走するミステリー。

    緻密な準備と計画性に基づく身代金の受け渡しに翻弄されながらも、主人公が警察官を辞めるきっかけとなった過去の事件の真相に一歩一歩近づいていく展開には、手に汗握るスピード感がある。
    犯人は誰かを知りたくて、細かいことは気にせず先へ先へと読み進め、終盤は裏をかいた真相の連続に驚かされた。

    でも、一気に読み終えてみれば、あれこれ盛りだくさんで粗っぽく、残念ながらあまり印象には残らなそう。
    作者の少年犯罪物は重みがあるが、これは読んでいる最中の疾走感を楽しむ種類の作品だった。

  • ラストで様々なことが一気にわかってくるのですが、そこまでが長くて何とも微妙な感じでした。
    あと、主人公の行動がわかるようなわからないような? 基本にある謎が大きいのに、いっときの自己犠牲でそこから一生、逃れられると思ったのか、どうもしっくりこない。
    このかたの作品は温かい視点が好きです。新作に(も)期待します。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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