猫又お双と教授の遺言 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 93
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031803

作品紹介・あらすじ

大学院生の隆一郎と猫又のお双が暮らす貧乏長屋に、教授が遺した古文書の謎を解いて欲しいという相談が舞い込む。古文書のある屋敷を訪れるふたりだったが、関係者の集う一室で、古文書が消失してしまい!?

感想・レビュー・書評

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  • 2作目にして気づいた

    登場人物がの苗字が和スィーツだということに

  • 猫又お双ちゃんがキャラにいるから、ファンタジーかというとそんなことはなく、肩の凝らないミステリー

  • 【あらすじ】
    のどかに暮らす大学院生の隆一郎と猫又のお双のもとに、古文書を解読して欲しいという相談が舞い込む。先ごろ亡くなった歴史学教授が遺した古文書の真意がわからないというのだ。隆一郎たちは後継者争いをしているという四人の弟子たちが集う故人の屋敷を訪ねるが、古文書はふたりの目の前で消失してしまう。誰が古文書を隠したのか。そして教授の遺した暗号の意味とは!?大学院生×猫又コンビのライトミステリ第2弾!!

    【感想】

  • 帝大院生の隆一郎と猫又少女が歴史学の権威が遺した古文書の解読に挑む暗号ミステリ。シリーズを経る毎に窮屈になる「堂」シリーズできなくなったことをこちらでやる!とでも言いたげに数学要素が増しているのが作者らしいです。例によってこれ見よがしな伏線とさほど新鮮味のない真相ではあれど、そこから一歩踏み込んでお双にまつわる秘密と今後の展開への布石に活かしてくるのは成程考えられています。こうしたライトなものから新本格、SF、歴史ミステリまで手広く書けるあたり結構器用なのかもしれません。若干器用貧乏な気がしなくもないですが。

  • シリーズ二作目。冒頭でのお双に関するとある要素の導入には少々面喰らったが、ライトなミステリとしては本当に楽しめる作品。おそらく、シリーズ通して約束事があって、その約束事の範疇でどれだけ楽しませてくれるかも、今後の見どころかと。また、前作でも今作でも気になる描写があったんだけれど、それもシリーズ通しての伏線なのかな、と。

  •  シリーズ2巻目、物理学修士の貧乏学生隆一郎と彼の部屋をねぐらにする百歳以上にして見た目も考えも十代の猫又お双。
     長屋の家主、千枚氏が事件解決の依頼のために二人のもとに足を運んだ。

     旧来の知り合いの大学教授が亡くなり、その遺言状の内容が奇妙で解読をお願いしたいとのこと。
     その大学教授は聖徳太子の研究の傍ら、徳川埋蔵金についても独自に研究していたようで、その埋蔵金のありかを示すのではないか。というのだ。

     教授の下で研究していた弟子4人は互いに対立し、そのうちの一人に至っては先日、何者かに自転車にぶつけられて怪我をした。

     一同がそろった中で遺言状の封が開かれると、そこに書かれていた言葉は意味の取れない内容だった。
     そして次の瞬間に、弟子のひとりが発作で倒れた。皆が彼のほうに気をとられていた一瞬で、遺言状が机の上から消えたのだった。


     お双ちゃんにテレパシーの便利能力が追加されました。
     このシリーズの謎解きはあんまりおもしろくないんだが、これも惰性で読んでる感じ。

     早いとこ殺人シリーズの新巻でませんかね。

  • 2015/11/12読了

  • 雰囲気は悪くないんですが、展開が単調で面白くない。関係者が一つの部屋に集まったまま、さしたる展開もなく一夜をあかし、明け方にいきなり解決に至るという展開で、小説としては退屈すぎる。
    あと猫又設定をまったく活かせていないのも、どうなんでしょう?

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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