新装版 魔女の宅急便 (2)キキと新しい魔法 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.80
  • (9)
  • (20)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 240
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031865

作品紹介・あらすじ

宅急便やさんも2年目を迎え、コリコの街にもすっかりなじんだキキとジジ。でも大問題が持ち上がり、キキは魔女をやめようかと悩みます。人の願い、優しさ……キキは、再び新たな旅立ちを迎えます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2年目のキキ。
    一年経ったら実家に戻っていいって言う決まりがあるなんて知らなかった。
    キキがますますたくさんの宅急便をしているけど、14歳特有というか、色々と自分のしていることについて悩む姿が書かれている。
    でも14歳で独り立ちして住んでてキキってえらいなぁ。魔女の宅急便って私の中ではイタリアのイメージ。

  • 14歳になったキキ。キキがアイデンティティの探索を進める巻になっています。
    1巻に比べると物語としての起伏には欠けますが、「人から見た魔女のイメージ」と自分のギャップに苦しむ姿は、思春期の始まりを彷彿とさせます。
    1巻の頃は何でもできると思っていたキキが、自分には何もできないことを実感し、また、「普通」の魔法をもたない人々にも、不思議(にみえる)力を持っている人が様々いることを知って、時々モヤモヤしながらも、成長していきます。親のような気持ちで見守っています。爽やかな読後感でした。

  • お届け物の仕事をする様子が読んでいて楽しかった。
    キキが話数を重ねる毎に成長していく様子が良かった。

  • 子供の頃読んだ「魔女の宅急便」に続編があることを知り、手に取った。童心にかえってやさしい気持ちになれた。「近くにあるものとなるべく仲良くしようかな、って。そうじゃないとつまんなくなっちゃうもん」「『あれこれ心配しないで、じっとよく見るの。自分の心の中も、まわりの風景も。見えないものもじっと見るの。そしたら、必ず見つかるわ』『ほんと?』『だってキキは必要な人なんですもの』」

  • 魔女の宅急便、第2巻。
    街の暮らしに慣れてきたキキ。
    人々にもキキの存在が知られてきました。

    色々なお届け物を頼まれます。
    仲良しになりたくても、ついつい酷いことを言ってしまう女の子。

    認知症が進んで、子供時代と行ったり来たりの。時の旅をしているおばあさん。

    なんで、なんでと質問ばかりする男の子。
    田舎に住んでいても自然と仲良しの女の子。

    子供の写真をどこにいるかわからない旦那さんを探して届けたり

    街で知り合ったおじいさんが入院先で、自宅に杖を届けて欲しいとたのまれたり。

    色々な人々を通して、思いやり、悲しみ、色々な感情を学んだキキ。

    トンボさんが風邪をひいて、薬をとどけたことから、母親と薬を作りたいとおもうようになる。

  • キキとジジが可愛い!

  • コリコの町で宅急便屋さんも2年めを迎えたキキ。荷物を届けることだけではなくて、届ける人、届けられる人両方の気持ちを考えるようになることに成長を感じた。
    それまで箒で飛ぶことにしか興味のなかったキキが、お母さんに薬の作り方を教わるようになるのもいい。

  • 2017年9月17日読了。続編なんだけど、キキが街の人と届け物をするだけじゃなくて、心もお届けするというか、心の成長が見られる2巻になってました。単調な話の展開ですが、それなりに楽しく読めました。そして心がほんわかする結末がどの章にも待っています。現在の世の中ならこんなものじゃ済まされないだろうなとか、ありえないだろうなと思う展開もありましたが、それは魔女の宅急便マジックというか、この話の世界観なんだと思います。

  • 初めて読んだころ、おしゃれしてカフェでゆりのアイスクリーム食べるなんてすごくキキは大人だなぁと憧れた覚えがある。今読んでみても、ゆりのアイスクリームはやっぱり羨ましい。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

角野栄子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×